朝のアラームが鳴る前に、六十一年間ずっとそうしてきたように、秀夫は体を起こした。規則正しい生活。それが松永秀夫という人間の証明だと信じて、四十年間働いてきた。名誉も、実績も、誇りも、すべて仕事に捧げてきた。退職した翌年の春、その男は自分の息子の声を一秒も思い出せないことに気づいた。
二十三年前、山代フレートという運送会社で地域統括本部長まで上り詰めた秀夫は、昨年、六十歳を機に早期退職した。本人は「潮時だと思った」と言うが、実際は上からの打診を受け入れた形だった。退職から九か月、最初の一か月は気が楽だった。しかし二か月目に入ると、何かがおかしくなり始めた。朝、走って帰ってきて、シャワーを浴びて、朝食を食べる。それで一日の予定が終わってしまうのだ。
秀夫は空白を埋めようと本を読んだり、元部下とランチをしたりした。元部下は「部長がいた頃は大変だったけど、今となってはあのくらい厳しくやってもらって良かった」と言った。嬉しかったが、何かが引っかかった。自分はもう、その「密度」から遠ざかっているのだ。それ以来、彼は元部下に連絡を取るのをやめた。
夜は眠れなかった。二時間おきに目が覚めた。たまに、何の前触れもなく呼吸が浅くなることもあった。医者には「ストレス性のパニック症状」と言われたが、自分がパニックになるはずがないと思い、信じなかった。
妻の千鶴は五十九歳。結婚して三十三年になる。彼女はいつもグレーのカーディガンを着ていた。話す時、唇を噛みしめてから口を開く癖があった。秀夫は千鶴のことを深く考えたことがなかった。彼女が何を好きで、何を嫌いなのか。外で働くのが自分の役割で、家のことは妻が管理している。それで十分だと思っていた。
ある三月の木曜日の朝、秀夫は書斎の棚を整理していると、古いアルバムを見つけた。表紙が日焼けして薄茶色になっていた。開くと、赤い体操服を着た少年が写っていた。息子の両兵だ。七、八歳くらいだろう。写真の端には、カメラではなく、息子の方を見ている千鶴の横顔があった。秀夫は映っていなかった。
ページをめくる。両兵が成長していく写真が並んでいる。海岸で砂に触れている写真、食事をする写真、自転車の前で立っている写真。どのページにも、秀夫は映っていなかった。
結婚式の写真が出てきた。秀夫と千鶴が並んでいる。秀夫は硬い表情で、千鶴は笑っていた。あの日、式場がどんな場所だったか、誰がどんな挨拶をしたか。何も思い出せなかった。秀夫は無意識に左手首の時計の文字盤を指で叩いた。集中しようとする時の癖だった。
次に、息子の声を思い出そうとした。低かったか、高かったか、笑う時の癖は。何も出てこなかった。三十一歳になった息子の声も、子供の頃の声も、一秒も再現できなかった。両兵の仕草、歩き方、一緒に話した内容。何も思い出せなかった。
代わりに、会社の記憶は次々と蘇ってきた。部下が手配ミスをしてコンテナが四台滞留した時の対応。取引先との契約更新の条件。先方の担当者の言葉まで鮮明に覚えている。四十年前から積み上げてきた会社の記憶は、結晶のように完全だった。しかし、家族の記憶は最初からそこに無かったのかもしれない。
その考えが来た時、秀夫の手が小さく震えた。自分は家族のために働いてきた。ローンを完済した。学費を出した。それが夫として、父親としての責任の果たし方だと思っていた。しかし、今、息子の声が思い出せない。妻の笑い声が思い出せない。秀夫は自分が「人間の形をした履歴書」であることを、書斎の床で初めて理解しようとしていた。
アルバムを棚に戻し、リビングを通り抜けようとした時、台所に妻の気配があった。行くと、千鶴が床に膝をつき、両手に紙の束を持って動けずにいた。秀夫は妻の手から書類を取った。消費者金融の案内状ではない。債権回収業者による正式な請求の通知書だった。
債務者:松永千鶴。元本の記載があり、その下に遅延損害金の計算式、そして請求総額が太字で記されていた。
『四百五十万円』いや、違う。『四千五百万円』
秀夫は三秒間、何もできなかった。もう一度数字を読んだ。四千五百万円。変わらない。書面を下ろし、千鶴を見た。彼女は泣いていなかった。感情が抜け落ちた、ただ疲れ果てた静かな目だった。秀夫の声は、思ったより大きくなった。
「これはどういうことだ。いつからだ。なぜ俺に相談しなかった」
千鶴は秀夫が言い終わるのを待って、低く落ち着いた声で言った。
「あなたはいつも留守でしたから。両兵が三年前に事業を潰したんです。私が間に入らなければ、あの子がどこかへ消えてしまいそうで。だから借りました。あなたが安心して仕事に集中できるように、私が全部自分で処理していたんです」
「ご心配をおかけしたくなかっただけです」
秀夫は言葉を返せなかった。千鶴が責めているわけではなかった。ただ事実を淡々と告げている。その口調が、一番重かった。千鶴は三年前から、四千五百万円の借金を一人で抱えていた。秀夫に相談しても無駄だと、三十三年かけて判断したからだ。その認識が来た時、秀夫は何も言えなくなった。結局、何も言えなかった。
千鶴はゆっくり立ち上がり、流し台で手を洗い始めた。秀夫の方を向かない。ただ水の音だけが流れていた。秀夫は書面を持ったまま、台所の入り口に立っていた。この沈黙が、この家の通常の状態なのかもしれない。そして、書面の中の四千五百万円という数字よりも重いものが、今この台所の空気の中にあった。
その夜から、秀夫は数字と向き合った。退職金の手取りは約二千三百万円。それを定期預金に入れていた。しかし、通帳を確認すると、残高はすべて合わせても約八百六十万円しかなかった。定期預金の解約証明書が二枚見つかった。合計で二千二百五十万円。もう使われていたのだ。千鶴は秀夫の実印を使って、退職金と貯蓄を借金の返済に充てていた。それでも残債は二千五百万円近くある。利息で消えていたのだ。
秀夫は深夜の時間を調べた。そして、ある決意を胸に、スーツを着て、かつての職場、山代フレートへ向かった。黒川専務に会い、退職の撤回、あるいは顧問としての採用を求めた。しかし、黒川は口元だけで笑った。
「退職の撤回はできない。顧問の枠も埋まっている。お前も、恋愛ではなかったということか」
黒川の嘲笑に、秀夫は腹の底に何かが固まるのを感じた。屈辱だった。しかし、今は感情を出す時ではない。収入が必要だと伝えると、黒川は一枚の書類を差し出した。子会社下請け企業での業務委託契約書だった。
「夜間輸送拠点における配送調整補助業務。午後十時から午前六時。月額報酬、十八万円」
秀夫が本部長時代の手取りは五十万円を超えていた。四分の一以下だった。社会保険も有給もない。しかし、秀夫は言った。
「分かった。受ける」
エレベーターを出て、秀夫は胸のポケットに書類をしまった。コンビニのガラスに映る、よれていないジャケットを着た六十一歳の男を見た。自分だった。帰宅し、書斎で書類を広げる。十八万円。この金額で二千五百万円の借金を返すには何年かかるだろう。計算するまでもなかった。
秀夫の新しい日常は、夜に始まった。電車とバスを乗り継いで一時間二十分。工業団地にあるプレハブ小屋が職場だった。現場を仕切る安田という男は、初日から秀夫を「補助」としか見ていなかった。トラックのドライバーに「補助は役に立たんな」と言われ、秀夫は何も言い返せなかった。
かつて北関東全体の物流を統括していた男が、今は一台のトラックのドライバーに謝っている。その事実を、秀夫は感情ではなく、事実として頭の中に置いた。
数日後、自宅に白い封筒が届いた。差出人は秀夫が知らない個人名。中には「このまま放置が続く場合、差し押さえの手続きを検討します」という手紙が入っていた。それから、スマートフォンへの無言電話が増え、朝には玄関前に花が置かれていた。翌日には、近所の電柱に「借金を踏み倒しています」と書かれた紙が張ってあった。
秀夫は、これが組織的な圧力だと理解した。暴力は使わないが、精神を消耗させて判断力を削ぐ。決して元の生活には戻れないことを、秀夫は思い知らされた。
そして、ある日、秀夫は息子のアパートを訪ねた。久しぶりに見る両兵の顔は、痩せて、目の下に深い隈があった。部屋は六畳一間で、コンビニの袋や空のペットボトルが散乱していた。両兵は秀夫を見て、低い声で言った。
「何しに来た」
秀夫が両兵の状況を確認すると、両兵はゆっくりと言った。
「あんたが会社を潰した時、母さんは毎晩電話してきた。泣いていた。あんたは来なかった。電話もなかった。知らなかったんだろうけど、知らなかったのは、知ろうとしなかったからだ。違うか」
両兵は続けた。
「俺の記憶の中に、あんたがいる場面がほとんどない。食卓に座っていたことはある。だが、会話があった記憶がない。俺が何かを話しかけた時、あんたは大抵書類を見ていた」
「中学の文化祭に来たことはあったか? 俺、劇に出たんだ。来なかった。高校の卒業式も来なかった。社会人になって、最初の給料をもらった時、報告したくて電話したら『今は忙しい』と言われた。それだけだ」
秀夫は「そんなことがあったか」と言ってしまった。両兵の目が細くなった。「そんなことがあったか。そう、それだ。あんたの中では、俺の話は『そんなこと』なんだ」
秀夫は何も言えなかった。両兵は、母が一人で抱えていたことを知っていた。それでも動けなかった。秀夫もまた、自分の場所から動けなかった。秀夫は「何とかする」と言おうとして、やめた。その言葉は、もう喉の手前まで来なかった。
「俺に何かできることがあれば言え。何とかするとは言わない。ただ聞く」
両兵は顔を上げなかった。部屋を出ようとした時、背後で両兵の声がした。
「お母さんのこと、頼む」
秀夫は振り向かずに「分かった」と言った。
その数日後の朝、深夜勤務から帰宅した秀夫は、廊下の奥から音がすることに気づいた。寝室のドアが少し開いていて、千鶴が床に倒れていた。口の周りに、暗い色のものがあった。血だった。
病院で、医師は言った。「食道静脈瘤の破裂です。肝臓に長期的なダメージが蓄積していたことが原因です。アルコールの影響が疑われます」
千鶴が酒を飲むところを、秀夫は見たことがなかった。「いつ頃からでしょうか」と聞くと、医師は「肝臓の状態から見ると、少なくとも数年単位だと思われます」と答えた。
千鶴は、秀夫が知らない場所で、何年もかけて一人で体を壊していた。秀夫が仕事の資料を読んでいた時間に、黒川の言葉を頭の中で反芻していた時間に、千鶴はこの家のどこかで、一人で何かを飲み込んでいた。
千鶴は集中治療室に入った。それから秀夫は、退職時にもらえなかった「功労年金」のことを思い出した。約一千五百万円になるはずだった。黒川は「北関東ブロックの物流収益が計画を下回った」と言って支払いを見送った。しかし、秀夫が統括していたブロックは黒字だったはずだ。元財務部の渡辺に確認の電話をすると、渡辺は沈黙した。「社外の方にはお伝えできない」と言い、赤字だったとは言わなかった。それが答えだった。
秀夫は在職中の書類を調べ直した。すると、見覚えのない外部業者への支払い記録が定期的にあった。業者名は「霧島物流サービス」。決裁印は秀夫のものだったが、その案件を承認した記憶は一切なかった。さらに調べると、その会社の代表者は「黒川浩」という人物だった。黒川専務の息子だ。
黒川は自分の息子名義の会社を設立し、そこに北関東ブロックの委託費を流していた。秀夫の決裁印を使うことで、秀夫が承認した正規の経費として処理していたのだ。秀夫の名前が、その不正の隠れ蓑に使われていた。そして、秀夫が功労年金を受け取れなかったのは、北関東ブロックの収益が悪化したという名目を作るためだった。実際には、利益を自分の会社に流していた。
もし秀夫が声を上げれば、書類の上では秀夫自身が承認した不正が発覚する。秀夫が責任を取る構造になっていた。
秀夫は証拠の書類を持って、翌日、本社ビルの裏手にある駐車場で黒川を待ち伏せた。書類を突きつけ、功労年金の支払いを要求した。
「それは何の話だ」と黒川は言った。しかし、秀夫は要求した。「一千五百万円を支払って欲しい。支払ってもらえれば、この書類は俺の手元に止まる」
黒川はゆっくり息を吐き、葉巻を指でくるくると回しながら言った。
「松永。お前は賢い人間だと思っていたが、今日の話はいただけない。理由は二つある。一つは、その書類に押された決裁印は、お前自身の印鑑だ。何かを暴きたければ、お前自身の証人が最初に問われる。二つ目は、お前が今言ったことは、金銭の要求だ。場合によっては恐喝として解釈される可能性がある。お前を訴えるつもりはない。今日のことはなかったことにしていい。ただ、俺はお前に一円も払わない。この件についてお前がどこかで口を開いた瞬間に、俺は決裁印の話を持ち出す。理解できるか」
秀夫は一歩踏み出し、黒川の胸ぐらを掴もうとした。しかし手は空を切り、いつの間にか現れた男たちに両腕を掴まれ、コンクリートの壁に押し付けられた。黒川は少し離れた場所から、葉巻を指に持ったまま、秀夫を見ていた。そして、無言でその場を離れた。
秀夫は手の中の書類が握りつぶされていることに気づいた。壁から離れ、駐車場を出た。人通りのある道に出るまで、秀夫は自分の呼吸を確認していた。浅くなっていた。あの感覚だ。胸が詰まる感覚が来ていた。駅のベンチに座り、握りつぶされた書類を膝の上で丁寧に伸ばした。黒川の言ったことは正しかった。秀夫には法的手段がなかった。しかし、黒川が間違えたことが一つあった。秀夫には、もう失うものがなかった。名誉はすでに形を失っていた。仕事は退職と共に消えた。貯蓄は千鶴の借金返済に溶けていた。家は最終的に売るしかないかもしれない。妻は集中治療室にいる。これ以上失うものが無い人間を、脅すことはできなかった。
翌週、千鶴は集中治療室から一般病棟に移った。容体が安定したのだ。秀夫は家を売ることを決めた。査定額は二千八百万円。それで残債を返済し、残りで新生活を始めるしかなかった。千鶴に伝えると、彼女は「そうですか」と言った。それだけだった。
「両兵のことは、もういいんです。あの子のために借りたお金でしたけど、あの子に返してもらおうとは思っていなかった。ただ、消えてしまわないようにしたかっただけ。あなたに相談しなかったのは、あなたが悪いんじゃなくて、私が選んだことです」
秀夫は「俺も疲れた」とだけ言った。千鶴の口元が少し動いた。笑ったとは言い切れないが、何かが緩んだような動きだった。
秀夫は病院から帰る道すがら、夕方の商店街を歩いた。人々が用事のために動いているのではなく、ただそこにいる。秀夫はこういう時間帯に、こういう場所にいることがなかった。それが当然だと思っていた。仕事があったから。
家の売却が決まり、荷物の整理を始めた。会社時代の書類をシュレッダーにかけていく。四十年前の仕事の記録が、細かく刻まれた紙になっていく。秀夫は特に何も感じなかった。書斎の棚には、あの古いアルバムと、手帳だけを残した。
六月、千鶴が退院した。秀夫は小さなアパートを借りた。二十五平方メートルの部屋に、二人で移り住んだ。千鶴が窓から外を見て「日が入りますね」と言った。秀夫は「そう思って選んだ」と言った。
夕方、秀夫はスーパーで食材を買ってきて、台所に立って味噌汁を作った。千鶴が立ち上がり「私がやります」と言った。「いい。まだ無理するな」と秀夫が言うと、千鶴は「そうですか」とソファに戻った。秀夫が作った夕食は、味噌が濃すぎた。しかし、二人で食卓を囲んだ。食事の後、秀夫が洗い物をしていると、千鶴は食卓に座ったまま窓の外を見ていた。
「この部屋になれるか、少し不安です」と千鶴が言った。
「俺も、慣れるかどうか分からない。ただ、しばらくここにいるしかない」
「そうですね」
しばらく沈黙が流れた。それが苦痛ではなかった。秀夫は、これまで千鶴と向き合って黙っている時、何かを言わなければという焦りを感じていた。今は、ただその焦りがなかった。
千鶴が先に休み、廊下で「おやすみなさい」と言った。秀夫は「ああ」と返した。テーブルの上には、二つの茶碗が並んでいた。秀夫の分と、千鶴の分。それだけのことだったが、秀夫はしばらくそれを見ていた。
深夜の仕事に出る時間が来た。秀夫はジャケットを着て、玄関を出た。夜の空気は冷たかった。歩きながら、秀夫は頭の中で仕事の段取りを始めようとした。しかし、先に別のことが頭にあった。テーブルの上の、二つの茶碗のことだった。
数週間後、秀夫は新居の机の前に座っていた。机の上に、一冊の古い手帳があった。ページをめくると、会議の記録、出張の日程、数字の列。秀夫の文字で、几帳面に書かれていた。会社の記憶が、次々と蘇ってきた。あの日の交渉の相手の顔。北関東の倉庫の天井の高さ。秀夫は全部覚えていた。
右手の人差し指が、無意識に机を叩き始めた。時計がないのに、指が動いていた。秀夫は気づいて指を止めた。止めてから、また動いた。この指が何十年も時計の文字盤を叩いてきた。会議の前に、交渉の途中に、問題が来た時に、集中しようとするたびに体が覚えている動作だった。
秀夫は手帳を机の上に置いた。窓の外では、夕方の光が傾いていた。公園の木が風に揺れていた。音はしなかった。手帳の中の記憶を、これからどこかで使うことはないかもしれない。しかし、それは秀夫の中で消えていない。秀夫がそこにいた証拠として、頭の中に残っている。
廊下から、千鶴が水を飲む音がした。コップを置く音。それから、寝室のドアが閉まる音。秀夫はその音を聞いた。そして、また窓の外の木を見た。答えの出ない問いというものが、世の中にはある。秀夫は四十年前、そういうものを仕事の忙しさで押し込んできた。しかし今、秀夫の手元に仕事はない。深夜の仕事は生活のためのものであって、秀夫の注意を占めてはくれない。空白はそこにあった。
秀夫は、その空白を今は見ていた。埋めようとはしなかった。ただ、あるものとして受け取ろうとしていた。それが、秀夫にできる精一杯だった。
窓の外の木が、また風に揺れた。秀夫はそれを見ていた。手帳は机の上にあった。古い記録がそこに詰まっていた。開く必要も、捨てる必要も、今夜はなかった。外が、少しずつ暗くなっていった。もうすぐ、仕事の時間だった。



