「ゆき子、車から降りて歩いて帰れ。三人目を妊娠してるのに?…

「ゆき子、車から降りて歩いて帰れ。三人目を妊娠してるのに?...

夫が私を轢き捨てにするように車から降ろした時、私は笑いをこらえるので精一杯だった。
「飲みに行ってくる。ゆき子、車から降りて歩いて帰れ」
私はもうすぐ三人目を出産するというのに、夫の春樹は駅まで迎えに来たかと思えば、こんな言葉を平然と放ったのだ。
「飲みに行くって? 私は妊娠してるのよ。それなのに置き去りにする気?」
「え? 三人目って病気なのか? 違うだろ。そもそも嫁は夫の奴隷だ。黙って従え。ちなみに電車には乗るなよ。金がもったいないからな。まあ、三時間も歩けば着くだろ」
私は至って冷静に返した。
「三時間って何? 三十分あれば十分よ。近くのタワマンに行くので」
そう言い残して、私は忘れ物がないか確認するふりをして車から降りた。夫は少し戸惑っていたが、何も言わなかった。
きっと彼は私の言葉を間に受けていないのだろう。私は全て知っているというのに。
事前に子供は実家で預かってもらっている。こっちは準備万端なのだ。
春樹、あなたは必ず後悔することになるわ。
春樹が車のエンジンをかけ、出発しようとしたその瞬間、現れたのは義両親だった。彼らの突然の出現に、春樹の手がハンドルから滑り落ちる。
「おい、なんで二人がここにいるんだ?」
春樹は驚きの声を漏らし、慌てて車から降りた。彼は義両親に今日は別の予定で出かけると聞かされていたからだ。しかし私はその予定を密かに変更してもらっていた。
義父が車の窓越しに近づき、厳しい顔をして言った。
「春樹、今の会話は全て聞いていたぞ」
その瞬間、夫の表情が緊張に変わる。続けて義母が声を荒げた。
「ゆき子さんは妊娠してるのよ。それを歩いて帰らせるなんて。あなた何を考えているの?」
「何を聞いたんだよ。ただ少し歩かせただけだろ。大したことじゃない」
「少しって何よ? 妊婦がどれだけ大変かも知らないで。ただでさえあなたの冷たい言葉や態度に傷ついて、心も体もボロボロになっているのに、それを少しだなんて」
義母は目に浮かんだ涙をこらえながら春樹をじっと見つめた。その目には失望が色濃く現れていた。
私は静かに口を開いた。
「春樹、ご両親が怒っているのは嫁いびりだけじゃないわ。あなた、浮気してるでしょう。私が出産を控えていたというのに」
春樹の顔色がみるみる青ざめていく。だが、それでも彼は必死に否認しようとした。
「は、浮気だと何を言ってるんだ。俺がそんなことするわけないだろう。根拠もないのに変な言いがかりはやめてくれ」
私はゆっくりとポケットからスマートフォンを取り出し、彼とある女性が映っている写真を見せた。彼がその女性を抱き寄せている姿は誰の目にも明らかだった。
「根拠がない? よくそんなことが言えたわね。私が何も知らないと思っていたの」
そこへ義父の厳しい声が重く響く。
「俺たちは事前に写真も見せてもらった。だからお前の浮気も知っている。この事実を否定したいなら、お前こそ根拠を示してみろ」
「いやいや、そんな遠くから撮った写真一枚で浮気だなんて馬鹿馬鹿しいだろう。その女性は体調が悪かったんだよ。だから体を支えてあげただけだ」
本当にバカな人。私は心の中でそう呟いた。この時点で素直に認めていたら、彼の未来も少しは違っていたかもしれないのに、彼は最後の最後まで白を切り続けるつもりのようだ。
「早とちりしているのはあなたよ。写真一枚しか証拠がないと思った? 残念だけど、証拠は全て揃っているの。ちなみに証拠集めは案外簡単だったわ。嘘だと思うならついてきて。私の新居までね」
「新居って、お前まさか本当に引っ越したのか?」
未だに半信半疑だったが、義両親の鬼の形相を見た瞬間、春樹は新居への同行を了承した。
新居に向かう道中、春樹は何度も私に問いかけてきた。
「ゆき子、本当に新居なんてあるのか? どうせ嘘なんだろ。今ならまだ間に合うぞ。正直に話せ」
「慌てないでよ。もうすぐ着くから、黙ってついてきて」
そして数分後、私たちの目の前には立派なマンションがそびえ立っていた。春樹はそのマンションを見上げ、信じられないといった様子で呆然としている。
マンションのエレベーターに義両親、春樹、そして私が乗り込むと、誰も言葉を交わさないまま静かな緊張感が流れた。そして私の部屋の前まで来たが、私は立ち止まることなく、隣の部屋の扉の前に立った。
私は深呼吸をし、扉を開ける。音もなく開かれた扉の向こうには、一人の女性が立っていた。
この女性とは、私の妹、千佳だ。彼女の顔には驚きと戸惑いが混在している。
「ち、千佳、どうしてお前がここにいるんだ?」
春樹の顔が驚きに満ち、血の気が一気に引いていく。
「春樹、このマンションは千佳の新居でもあるの。それを知った上で私も同じマンションに引っ越したのよ。あなたのその血の気が引いた表情から察するに、何も知らなかったようね。千佳はあなたの浮気相手なのに」
私の言葉がまるで鋭い刃物のように春樹の心に突き刺さる。彼は絶句した。
「千佳が浮気相手だと? 何をバカなことを。ゆき子が勘違いしているだけで」
直後、春樹の言葉を遮るように、私はバッグから探偵が集めた証拠資料を取り出して机の上に置いた。
「私の言ってたこと忘れちゃったの? 全て揃っているのよ。浮気の証拠はね」
春樹がその資料を手に取り一枚一枚確認していく。高級ブランド店やホテルに出入りする春樹と千佳の姿が写真に収められていた。
「春樹、この写真を見て私たちに何か言うことはあるか?」
「いや、違うよ。まさかそんなことするわけないだろ。考えてみてよ、千佳はゆき子の妹なんだ」
「春樹、ここに来る前に言ったでしょ? 証拠集めは案外簡単だったって。その言葉で察しがつかなかった? あなたの浮気相手は私の妹だから、接触するのも住所を特定するのも簡単だったって意味よ。妹と同じマンションに引っ越して、私は監視を始めた。結果、あなたの浮気の証拠写真も撮影できたというわけ」
春樹は愕然とした様子で押し黙る。その場が静まり返ったかと思うと、今度は千佳が涙を浮かべながら震える声で言った。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。本当にごめんなさい」
「千佳、あなたの謝罪は後でいいわ。今は春樹に全てを認めてもらう必要があるからね」
私は冷たく言い放った。その矢先、春樹が遮るように口を開く。まだこの場を乗り切れると思っているようだ。
「確かに千佳と一緒に買い物に行ったとかはあったけど、ただ付き添っただけだし、ホテルに行ったのもただ相談を受けただけなんだよ。決して変な気持ちがあったわけじゃない。だって俺と千佳は義理とはいえ家族でもあるだろ。家族の相談に乗るのがおかしいことか?」
私が妊娠中に苦しんでいる時は一つも相談に乗ってくれなかったのに、何を言っているのだろうか。
「こんな探偵まで雇って俺を疑い、落とし入れようとして何なんだよ。ゆき子が俺と別れたくてこんなこと仕掛けてきたんじゃないのか。もう付き合ってられねえわ」
そう言い放った春樹は、私たちを残してリビングから立ち去ろうとした。しかし義父が彼の肩を掴み、力強く引き止めた。
「春樹、まだ話は終わっていないぞ」
私もこの機を逃さず、バッグから小さな録音機を取り出した。これを春樹の顔の前に突きつけるように差し出し、再生ボタンを押した。
部屋の中に、男女が話している会話が流れ始めた。
『なあ、千佳、もう少しで二人で生活できる環境を整えられると思うんだ。ゆき子にはもう愛情が尽きた。もう少しで離婚できそうなんだ。そうすれば俺たちは自由だ。一緒に幸せになろう』
『本当にお姉ちゃんは何も気づいていないの?』
『大丈夫だ。ゆき子はバカだから絶対に気づいてないよ。それにバレたとしても、俺なら言いくるめられる。あいつは俺の言いなりだからな。この時のために資金も少しずつ貯めてあるんだよ。二人で遠いところに行けばうまくやれるさ』
その言葉が響き渡ると、春樹の顔と義両親の顔にも衝撃が走るのが分かった。
「これは誰の声だ? 春樹、お前と千佳さんの声に聞こえるぞ」
義父の声には怒りと失望が混在していた。私は泰然とした態度を保ち、真実を打ち明けることにした。
「これは車の中に仕掛けていた盗聴器で録音したものよ。春樹が証拠写真を見せても言い逃れしようとするかもしれないと思って準備していたの。この音声はお父さんやお母さんにも聞かせていなかったけどね」
この盗聴器を回収したのは、春樹が私を車で駅に迎えに来た時のことだった。彼は私に歩いて帰れと言って車から追い出したが、私は車内に忘れ物がないか確認するふりをして後部座席からこっそりと回収したのだ。
笑える話だ。彼は絶対にバレてはいないと高を括り、私を言いくるめようとしていたのに、浮気が発覚してしまっただけでなく、春樹と妹の計画が丸ごと筒抜けになってしまった。
目の前の春樹にはもはや一欠片の余裕もなかった。それでもなお、彼は言い訳を始めた。
「いや、これは違うんだ、ゆき子。本当は浮気をやめようと思っていたんだ。前は確かにそういったこともあったかもしれないが、今は後悔しているんだ」
「あなたの言葉は全て嘘よ。元々あなたは私を捨てる計画を立てていた。この音声の中で、あなた自身がそう言ってるじゃないの」
その言葉を放った瞬間、春樹の顔は青ざめ、言葉を失った。直後、義父が怒りに任せて春樹に掴みかからんばかりの勢いで激怒した。
「春樹、俺たちは事前に全部聞いていたんだ。嫁いびりに浮気。しかも浮気相手がゆき子さんの妹だとな。お前は何も知らなかったとはいえ、俺たちの前で平然と嘘と言い訳を並べた。自分がどれだけ愚かなことをしているのか自覚はないのか」
義母は涙を浮かべながら私に深々と頭を下げてくれた。
「ゆき子さん、本当にごめんなさい。こんなことになるなんて」
しばらくの間、沈黙が続いた。しかし春樹の心には怒りと自己弁護の感情が渦巻いているようだった。彼は再び口を開き、今度は開き直った態度で話し始めた。
「もういいだろう。確かに俺は浮気をした。それは事実だ。でも、浮気される方にも問題があるんじゃないか」
私は驚きと怒りが入り混じった表情で春樹を見つめた。
「何を言っているの? ゆき子さんはずっと耐え続けていたというのに」
義母の言葉に、私は春樹との結婚生活を振り返った。妊娠中の私を支えてくれたことは一度もなく、つわりの辛い日々も飲み会や出張と言っては家を開けてばかりだった。
「ゆき子が大変だったことは分かっているさ。でも俺だって完璧じゃない。妊娠してからお前は俺を構わなくなった。それが寂しくなったんだよ」
「ゆき子さんはあなたの子供を産み育てるために頑張っていたのよ。それを理解しないで、自分が寂しかっただなんて情けないことだと思わないの?」
「情けない? 俺だって努力してきたんだ。仕事でのストレス、家庭でのプレッシャー。誰が俺のことを理解してくれた?」
義両親は怒りを抑えながらなだめるような口調で言った。
「春樹、お前の言い分は聞く価値がない。ゆき子さんを裏切ったことが問題なんだ。自分の行いを正当化するな」
しかし春樹はそれを認めようとせず、さらにはとんでもないことを言い放った。
「正当化? 何言ってんだ? はっきり言って、浮気される方が悪いんだよ。そもそも俺がお前と結婚したのは世間体のためだった。子供を作ったのも同じ理由で、愛情なんてかけらもなかったんだ。でも千佳と出会ってから人生が変わったんだ。千佳と結婚できればそれでいい。そのためなら家族なんて捨てられるさ」
この時の春樹は、さも当たり前かのように平然とした態度だった。彼が謝罪を認めなかったのは意地やプライドを守るためではない。自分が悪いとは一ミリも思っていないのだから、謝る必要なんてないというわけだ。
追い詰められているというのに、余裕の笑みすら浮かべていた。
「ゆき子さんはお前の所有物とでも言いたいのか?」
「その通りだよ。ゆき子は俺のものなんだ。だからどう扱おうが俺の勝手だろう。むしろ感謝して欲しいくらいだ。俺と結婚できていい夢を見れたんだからな」
そう言った瞬間、春樹は私の手にあった録音機を奪い取り、なんと窓から外に向かって放り投げた。
「こんなもので人の会話を盗み聞きするようなことしやがって。やっぱり俺は間違ってなかったんだよ。出て行ってやる。どうせ出ていくつもりだったから、いい転機だったんだよ」
あり得ない言葉の数々に、義両親の体はブルブルと震えていた。それでも私は冷静な表情を崩さなかった。
「春樹、あなたは本当に救いようがないわね。これが最後の忠告よ。このまま出ていったら、あなたは必ず後悔するわ。それが嫌なら全てを認めて謝罪して。私だけでなく、ご両親にもね」
「バカか。お前は後悔するわけないだろ。救いがないのも後悔するのもお前の方だ。まんまと俺に騙されていたくせに偉そうにするなよ。先に言っておくが、二度と俺たちに関わるな。次に俺たちの前に現れたらどうなるか分かってるよな」
春樹は冷笑を浮かべ、鋭い視線で威嚇しながら千佳の手を引いて出て行ってしまった。義両親は追いかけることもできず、呆然と立ち尽くした。
「ゆき子さん、本当に申し訳ないわ。春樹には必ず報いを受けさせるから」
「大丈夫ですよ、お母さん。その必要はありません。もう全てが終わりました。春樹は必ず後悔することになります」
私の声には確信が満ちていたので、義両親は戸惑いの表情を浮かべていたのだった。
あれから一週間後、私は義実家で静かにその時が来るのを待っていた。しばらくすると、ドアが開く音がして、疲れ果てた様子の春樹が現れた。彼の顔には焦りと絶望が浮かんでいた。
「ゆき子、来てたのか。千佳の行方を知らないか。どこを探してもいないし、連絡が取れないんだ。お前の妹だろ。何か口裏合わせして、また俺を騙そうとしているんじゃないか」
春樹の声は震えている。彼が本当に困っていると一瞬で察することができた。もちろん、私にとっては想定内の出来事だ。
「千佳ならもうこの町にはいないわ。また新しいところに引っ越すと言っていたわ」
「そんな、どういうことなんだ? この間引っ越したばっかりの新居はどうすんだよ」
「やっぱり聞かされてないのね。実は千佳には多額の借金があったのよ。千佳は昔から付き合っていた男がいて、有名なホストらしいわ。彼にお金を貢ぐために、いろんなところに借金したりしてたみたい。それで相当なお金を彼のために貢いで、ずっとお金に苦労していたの」
春樹は愕然とした表情で私を見つめた。何も知らなかったのだから、その反応も無理はないだろう。私は最後の種明かしをするように、ゆっくりと語って聞かせた。
「あなたの浮気が分かって、しかも私の妹だなんて、どんな冗談かと思ったわ。あなたが憎らしいのと同様、千佳がとても憎らしかった。問い詰めて、あなたと一緒に罪を償わせようと思ったわ。でもね、千佳を問い詰めた時、こう言ってたわ。『遊びのつもりだった。お金欲しさに春樹を騙してしまった』って。これっぽっちも愛情なんかない。だから許してって謝られたの。もちろん、そんなお詫び程度で許せるはずはないけど、話を聞いていると、千佳はもうお金が回らなくなっていて、借金取りに追われて住所を転々と変えているらしかったわ。あのマンションはそのホストから一時的に借りたマンションだったみたいよ。その時こう思ったの。千佳はもう私が何もしなくても、罪を償う時が来るだろうって」
「そんな嘘だ。そんな素振りは全く見せてなかったのに」
「千佳はもう余裕がない状態だったわ。まさにさっきあなたがこのリビングに入ってきたような顔をしてた。だから千佳はきっとあなたに頼るはず。そして頼られたあなたは千佳を助けようとする。そうすると、千佳はあなたにできるだけ負債を負わせて、また逃げるだろうなって」
私の言葉は冷酷に春樹の心をえぐった。今の春樹が置かれている状況は、まさに私が予言した通りになっていた。
「知っているなら、どうしてもっと早く教えてくれなかったんだ。教えてくれたら、千佳と浮気することなかったのに。それにお前の妹だろ? 見捨てていいのかよ」
「あれ? もしかして後悔しているの? 言ったわよね、あなた。『後悔なんかするわけないだろう』って。忘れたとは言わせないわよ」
春樹はその言葉に打ちのめされ、床に崩れ落ちた。涙が頬を伝い落ちる。
「ゆき子、もう一度チャンスをくれないか。全部やり直したいんだ」
義両親もその場に立ち尽くし、息子の無様な姿に呆然としていた。
「春樹、これがお前の選んだ道だ。今まで散々なことをやってきたんだ。自分でけじめをつけなさい」
「そんなこと言わないでくれよ。ゆき子、本当に申し訳ない。どうか許してくれ」
春樹は涙を流しながら深く頭を下げた。私は冷静な表情を崩さず、冷たく言い放った。
「許すつもりはないわ。これからあなたには法的に責任を取ってもらう。慰謝料も請求するわね。あなたとの結婚生活はこれで終わりよ」
「どうかお願いだ。千佳のせいで金もないんだよ。頼むよ。俺たち夫婦だっただろう」
「あなたは自分の行動の結果を受け入れるべきよ」
泣き崩れている春樹を冷やかに見下ろしながら告げた。その声には、これまでの苦しみとこれからの決意が込められている。
春樹は世間体のためだけに私と子供を作った。彼は本当に取り返しのつかないことをしてしまったのだ。
それから義両親の協力のもと、弁護士と共に離婚手続きを進め、春樹に対して慰謝料を請求した。春樹は全てを失い、義両親の監視のもとで生活を続けることになった。彼が逃げ出さないよう、厳しい目が常に見張っている。
千佳と言うと、さらに深刻な状況に陥っていた。同じ手口で複数の男性からお金を騙し取っていたことが露見し、詐欺の容疑で逮捕されていた。千佳は春樹のお金だけでなく、同様の手口で他の男性たちからもお金を集めていたのだ。
千佳はどん底に落ちるはめとなるが、それも仕方ないだろう。全ては自分で巻いた種。自分の行いについて相応の報いを受けるべきだ。
私は自分の実家に戻り、両親と共に新しい生活を始めた。温かい家族のサポートのもと、娘と共に穏やかな日々を過ごしている。
子供の笑顔を見つめながら、心の中で新たな決意を固めた。これからは私たち二人で幸せな未来を築いていくわ。もう誰にも邪魔させない。
「お母さん、見て。ブランコに乗れるようになったよ」
「本当に上手ね。お母さんも嬉しいわ」
ある日、緑豊かな公園の中で、娘が友達と一緒にブランコに乗って嬉しそうにアピールをしている。私はその光景を見ながら、心の底から幸せを感じていた。
でもこれからが本当のスタートだ。娘には絶対に幸せな未来を与えたいから。

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