部長は笑顔のまま、俺の目の前に辞表を置いた。「無能は首だ」——その言葉に、俺は何も言い返せなかった。高卒の工場出身だと見下してきた近藤部長に、俺が取った大型案件を横取りされた挙げ句、クビになったのだ。悔しさと無力感に支配された1ヶ月後、俺は社内の資料を偶然手にしてしまう。そこには、部長が長年隠してきた衝撃の事実が記録されていた。俺はその証拠を握りしめ、ある決断を下そうとしている——。…

部長は笑顔のまま、俺の目の前に辞表を置いた。「無能は首だ」——その言葉に、俺は何も言い返せなかった。高卒の工場出身だと見下してきた近藤部長に、俺が取った大型案件を横取りされた挙げ句、クビになったのだ。悔しさと無力感に支配された1ヶ月後、俺は社内の資料を偶然手にしてしまう。そこには、部長が長年隠してきた衝撃の事実が記録されていた。俺はその証拠を握りしめ、ある決断を下そうとしている——。...

部長はニヤリと笑いながら、俺の目の前に辞表を叩きつけた。「無能は首だ」——その一言が、静かな会議室に響き渡った。

俺は30歳。高校の頃に母を亡くし、父と二人で暮らしてきた。父が怪我で働けなくなった時、大学進学を諦めて高卒で働きに出た。採用してくれたのは自動車部品の工場で、必死に技術を磨いて現場で認められるようになった。

そして本社の営業部へ異動が決まった時、俺はこれまでの努力が報われたと思った。だが、そこで待っていたのは営業部のトップ、近藤部長だった。最初から高圧的で、俺のことを「工場出身の高卒」と見下していた。

ある日、大型案件を取ってきた俺に、部長は言い放った。「お前には荷が重すぎる。俺が引き継ぐ」

俺は思わず口を開いていた。「俺が取ってきた仕事です。引き続き俺が担当します」

部長の顔が一瞬で歪んだ。その翌日、俺は会社を去ることになった。

だが1ヶ月後、部長の悪事が思わぬ形で露呈することになる——。

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