結婚してからずっと、義母の嫌がらせに耐えてきた。別居しているのに、毎日のように家に来ては、私の家事に文句をつけ、嫌味を言う。夫の唯一に相談しても、彼は「母さんは一人暮らしで寂しいんだ」と取り合ってくれない。それどころか、私にも娘のりんにも、そっけない態度を取るようになった。ある日、りんと一緒に家に帰ると、玄関先に私とりんの荷物が投げ捨てられていた。荷物を拾っていると、唯一が現れて言った。「お…

結婚してからずっと、義母の嫌がらせに耐えてきた。別居しているのに、毎日のように家に来ては、私の家事に文句をつけ、嫌味を言う。夫の唯一に相談しても、彼は「母さんは一人暮らしで寂しいんだ」と取り合ってくれない。それどころか、私にも娘のりんにも、そっけない態度を取るようになった。ある日、りんと一緒に家に帰ると、玄関先に私とりんの荷物が投げ捨てられていた。荷物を拾っていると、唯一が現れて言った。「お...

結婚してからずっと、義母の嫌がらせに耐えてきた。別居しているのに、毎日のように家に来ては、私の家事に文句をつけ、嫌味を言う。夫の唯一に相談しても、彼は「母さんは一人暮らしで寂しいんだ」と取り合ってくれない。それどころか、私にも娘のりんにも、そっけない態度を取るようになった。

ある日、りんと一緒に家に帰ると、玄関先に私とりんの荷物が投げ捨てられていた。何が起きたのか分からず、荷物を拾っていると、そこに唯一が現れた。

「お前もこのガキも邪魔なんだよ。早く出ていけ。」

唯一は勝ち誇った顔で言い放った。

「分かった。でも、りんは連れていけない。」

そう言って、りんの引き取りを拒否しようとした直後、りんが私の服を掴んだ。

「お母さん、行かないで。」

涙を浮かべるりんを見て、私は心が激しく揺れた。

「分かった。でも、少しの間預かるだけだよ。」

りんを抱き上げ、一緒に連れていくことを伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。

「最初からそうしろよ。鬱陶しいな。出来損ない同士、仲良くやるのよ。」

二人はゲラゲラと笑い合っている。私は呆れながら、りんを連れて家を後にした。

私は安藤リカ、29歳。専業主婦をしながら、5歳年上の夫の唯一と、娘のりんの3人で暮らしている。唯一と出会ったのは、彼が会社員時代に趣味で通っていた陶芸教室だった。

ある日、私が通う陶芸教室にやってきた唯一は、元妻と離婚したばかりで、幼い娘を一人で育てていると言った。仕事と子育てと家事を一手に担う中で、自分の時間も大切にしたいと、教室に通うことを決めたのだそうだ。

男性一人で女の子を育てるのは大変だと零しながらも、嬉しそうに娘の話をする唯一は、とても優しい人に見えた。

ある日、唯一が娘のことで相談に乗ってほしいと言ってきた。しかし、私は子育てはおろか、結婚もしていない。それでも、困っている唯一を放ってはおけず、話を聞くことにした。

それからというもの、時々教室終わりに食事に行くようになり、私たちは交際を始めた。唯一は多忙な中でもこまめに連絡をくれ、私を思いやっている。デートはもっぱら教室終わりの食事くらいだった。

「うん。そうだけど、どうかしたのか。」

「親子二人で暮らしていれば、もっと心を開いていてもいいはず。どうしてあなたにもなついてないの?」

「そんな高級旅館のような食事は作れません。」

「嫁のくせに、そんなこともできないの?」

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