披露宴が佳境に入ったころ、突然、挙動が不審な男たちが会場に乱入してきた。最初は新郎側の余興かと思った。ところが、彼らはすぐに新郎新婦を睨みつけ、壇上に上がろうとした。親友の千歳が顔を真っ青にして立ち上がる。私も思わず拳を握った。男たちは殴り込みだと叫びながら、花瓶を倒し、客に向かって帰れと暴言を浴びせた。さすがにやりすぎだと私が止めに入ると、彼らは笑いながら自分たちは本物のヤクザだと言い放った。あなたたち、本物のヤクザなら何で結婚披露宴に来るのよ。彼らは、千歳が稼いだ金を返せと言って、祝福の場を台無しにしようとしているのだった。その怒りに震える千歳の姿を見て、私は黙っていられなかった。



