お金が入った封筒を握りしめた瞬間、私の頭の中は真っ白になった。。あれは、確かにお母さんが私のために必死で用意してくれた、大切な大切な入学金だったはずだ。。それなのに、今は、おばさんの手の中にある。。「これお金よね。」おばさんは、まるで当然のように、私の手から封筒を奪い取った。。「葬儀代を立て替えたから、これでチャラにしてあげるわ。」母の葬儀は、たしかにおばさん夫婦が取り仕切ってくれた。。でも、それは、私が「必ず後で返します」とお願いして、ようやく引き受けてくれたことだったのに。。入学式を目前にした、その大事な時期に、私は、進学の希望を、あっさりと奪われてしまったのだ。。絶望のどん底で、私は、母が最後に交わしてくれた言葉を、鮮明に思い出していたた。。「困った時には、これを使いなさい。」亡くなる直前、母は、この封筒と一緒に、一枚のカードを、私の手に握らせてくれたのだ。。私は、溢れ出る涙を拭いながら、そのカードで、医学部の入学金を支払うことを決意したた。。すると、その事実を知ったおばさんは、激怒したた。。「何てことをしてくれたの!? あんた、あのお金を何に使ったの!? 」「入学金を、払いました。」私がそう答えると、おばさんの顔は、見る見るうちに赤く染まっていったた。。「ふざけないで! 私は、あれをお金をあんたに預けたんじゃないのよ!

」そうではない、と分かっていても、もう手遅れだったた。。「絶対に、明日の朝には、この家から追い出してやるから! 」彼女の怒号が、部屋中に響き渡ったたよ。。行く当てなど、どこにもないたよ。でも、どうにかするしかないのだたよ。。私は、涙を必死にこらえながら、黙々と荷物をまとめ始めたたよ。。そして、翌朝。
おばさんは、約束通り、私を家から追い出そうとしたたよ。。「ほら、さっさと出ていきなさい! 」私は、抗うことを諦め、トランクを手に、彼女たちの家を出ようとしたたよん。。その、次の瞬間だったたよん。。外から、車の音が聞こえてきたのはたよん。。私は、導かれるようにして、玄関のドアを開けたたよん。。すると、そこに止まっていたのは、真っ黒なリムジンだったたよん。。一体、誰が、こんな車で、ここに来たのだろうかたよん。。私が呆然としていると、車内から、一人の老齢の男性が降りてきたたよん。。彼は、私と目が合うと、ふっと、優しく微笑んだたよんとん。「ユリ、だね。」なぜ、この人が、私の名前を知っているのかたよんとん。私は、驚きのあまり、言葉を失い、ただ、その場に立ち尽くすことしかできなかったたよんとん。
。私は、日田ゆり、十八歳たよんとんん。母と二人暮らしをしている、高校三年生だたよんとんん。父は、私が幼い頃に亡くなったたよんとんん。母は、女手一つで、私をここまで育て上げてくれたたよんとんん。仕事をしながら、家事と育児を両立させるのは、並大抵のことではなかったはずだたよんとんん。「お母さん、どうして家にいないの? 」子供の頃は、何度も、そんなわがままを言っていた気がするたよんとんん。その度に、母は、申し訳なさそうな顔をして、こう言ったたよんとんん。「ごめんね。ゆり。お母さんも、もっとゆりと一緒にいたいんだけどね。」当時、母は、製造業の仕事をしながら、夜はコンビニで働く、パートの掛け持ちをしていたたよんとんん。私に苦労をかけまいと、寝る間も惜しんで働いていたのだたよんとんん。それに気づいて以来、私は、わがままを言うのをやめたたよんとんんん現在は、正社員の仕事も見つかり、二人で過ごす時間も増えたたよんとんんん経済的に余裕があるわけではないけれど、母との暮らしは、幸せだったたよんとんんんんそんな生活を送る中で、私は、大学受験に向けて、猛勉強に励んでいたたよんとんんんん目指すのは、とある大学の医学部だたよんとんんんんん実は、父は、医者だったらしいたよんとんんんんん「お父さんはね、患者さん思いの、素晴らしいお医者さんだったのよ。」母が言うには、父は貧しい苦学生だったが、奨学金を使って大学に入学した後、医者となり、懸命に働いていたそうだたよんとんんんんん父の背中を追いかけるようにして、私は、自然と、医者になることを夢見るようになったたよんとんんんんん「ゆりなら、きっと、立派なお医者さんになれるわ。」「お母さん、ありがとう。」「私も、ゆりの夢、応援するからね。」「うんたよんとんんんんんん絶対に、医者になる。」母は、今も、勉強に励む私を、静かに支えてくれていたたよんとんんんんんん塾にも通わせてくれて、夜食を作ってくれることもあったたよんとんんんんんん「あまり詰め込み過ぎないようにね。」「体調を崩したら、元も子もないんだから。」「うん。」「でも、今日は、このページまで頑張りたいの。」「受験、もうすぐだし。」「分かったわ。」「ゆりは、本当に努力家ね。」母は、優しく微笑むと、寝室へと向かっていったたよんとんんんんんん私は、夢を叶えて、いつか必ず、母に恩返しをしたいと思っていたたよんとんんんんんんん彼女は、ずっと、私のために、自分の人生を犠牲にしてきたのだからたよんとんんんんんんんん「お母さん、いつもありがとう。」「私は、お母さんを、必ず幸せにするからね。」「そんなの、いいのよ。」「ゆりが、自分のやりたいことを見つけて、自分の人生を豊かにしてくれたら、それで十分だからね。」「恩返しとか、親孝行とか、そんなの、考えなくていいからね。」いつだって、私の幸せを第一に考えてくれる母には、頭が上がらないたよんとんんんんんんんん彼女の支えがあったからこそ、今の私があるのだたよんとんんんんんんんんんだからこそ、私は、これからも、母と二人で、支え合って生きていこうと考えていたたよんとんんんんんんんんんそれが、一変することになるなんて、当時の私は、夢にも思っていなかったのだたよんとんん。
。
受験を間近に控えた、十二月のある日のことだったたよんとんんん。学校から、母が倒れたという連絡を受けたのはたよんとんんんん。私は、居ても立ってもいられず、病院へと駆けつけたたよんとんんんんん「お母さん、大丈夫?
」心配をかけたくなくて、平静を装う母だったけれど、その顔色は、明らかに悪く、表情も暗かったたよんとんんんんんんそして、担当医から告げられた病名は、想像を絶するものだったたよんとんんんんんん母は、膵臓がんを患っていたのだたよんとんんんんんんん「治療しても、良くなる可能性は低いでしょう。」「そう長くは、持たないかも知れません。」余命、半年たよんとんんんんんんんん現実を突きつけられて、私は、目の前が真っ暗になったたよんとんんんんんんんんもっと早く、病気に気づいてあげられなかったのだろうかたよんとんんんんんんんんん悔やんでも、悔やみきれない思いでいっぱいだったたよんとんんんんんんんんんけれど、母は、不安そうな私に向かって、笑顔を見せたたよんとんんんんんんんんん「私のことは、気にしないで。」「ゆりは、とにかく、勉強を優先するべきよ。」「そんなこと、言ったって。」「私は、自分の将来よりも、お母さんの方が大事だもん。」「受験は、来年にでも、できるから。」「それは、ダメよ。」「ゆりは、今までずっと、頑張ってきたでしょ。」「私は、ゆりの夢を、潰したくないの。」母は、私に勉強を続けてほしいと願ったたよんとんんんんんんんんんんしかし、今後、彼女は、在宅療養をすることになるたよんとんんんんんんんんんん私としては、勉強よりも、母の介護に専念したい気持ちでいっぱいだったたよんとんんんんんんんんんんんそう伝えても、母は、首を横に振るばかりだたよんとんんんんんんんんんんん「ゆりにとって、大事な時期に、病気が分かったことだけでも、申し訳ないと思ってるの。」「私のせいで、受験を諦めるなんて、絶対に嫌。」「最後まで、母親として、ゆりを支えたいの。」すると、その時だったたよんとんんんんんんんんんんんん母の病室のドアが開き、見知った人物が入ってきたのはたよんとんんんんんんんんんんんんん「お姉さん、ゆりちゃん、久しぶりね。」父方のおばだったたよんとんんんんんんんんんんんんんん彼女と会うのは、実に十年ぶりのことだたよんとんんんんんんんんんんんんんん父の葬儀で顔を合わせて以来だからたよんとんんんんんんんんんんんんんんおばは、心配そうな表情で母を見つめると、そっと、その手を握ったたよんとんんんんんんんんんんんんんん「聞いたわよ。」「膵臓がん、だってね。」「まさか、うちの病院に搬送されてくるなんて。」実は、母が入院していたのは、叔父が院長を務める病院だったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんん本来なら、父が院長となる予定だったが、亡くなったため、おばの夫が、その椅子を引き継いだのだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんおばは、担当医から事情を聞いたのか、目を潤ませて言ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんん「長い間、連絡を取れなくて、ごめんなさい。」「ずっと一人で、ゆりちゃんを育ててきて、大変だったでしょ。」「いえ……」すると、おばは、母に向かって、核心を突いた質問を投げかけたたよんとんんんんんんんんんんんんんんん「それで、これから、どうするの? 」「ゆりちゃんは、今年、受験生よね。」「看病に集中するとなれば、勉強する時間がないんじゃない? 」母が、言葉を詰まらせるたよんとんんんんんんんんんんんんんんん私は、慌てて、会話に割って入ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんん「受験なら、来年でもできますから。」「今は、母を支えたいと思ってます。」「あら、ゆりちゃんは、お母さん思いなのね。」「でも、そんな悠長なことを言ってられる? 」「もしも、お母さんの身に何かあったら、来年だって、受験できないかもしれないじゃない?
」それは、もっともな指摘だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんもしも母が亡くなってしまったら、私は、ショックのあまり、立ち直れなくなるだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんん金銭面での不安もつきまとうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんん受験どころか、医者になるという夢そのものを、諦めざるを得なくなるかもしれないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんそれでも、私は、自分の将来よりも、今は母を優先したかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんん「私は、母に、感謝してるんです。」「母に寄り添えるなら、夢なんて、叶えられなくてもいいです。」「そんなの、ダメよ! 」母が、目を丸くして、声を上げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆりは、医者になるって、ずっと言ってたでしょ。」「私は、その夢を、叶えてもらいたいの。」「お願い、諦めたりしないで。」今にも泣き出しそうな母の姿に、私は、何も言えなくなってしまったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんすると、おばが、口を開いたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんん「じゃあ、私たちの実家で、一緒に暮らさない? 」その提案に、私は、虚を突かれた思いだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんん「え? どういうことですか?
」「ゆりちゃんの代わりに、私が、お姉さんの介護をするわ。」「医者である夫がそばにいれば、安心できるでしょ。」「それに、ゆりちゃん一人が、介護を負担しなくても良くなる。」今、おば家族は、叔父の実家で暮らしているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼女は、そこでの同居を提案してきたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、父が亡くなって以来、おば家族とは、ほとんど関わりがないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼らの世話になって、本当にいいのだろうかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母も、戸惑っているようだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「気持ちは嬉しいけど、迷惑をかけることになるんじゃない? 」「私は、自分のことすら、できなくなっていくのに。」「気にしないで。」「私たちは、血の繋がりはないけど、家族なんだから。」「天国にいる兄だって、二人が実家に戻ってきたら、安心すると思うのよ。」「それに、お姉さんにもしものことがあったら、ゆりちゃんは、一人になるのよ。」「……そう、よね。」おばの言葉に、母は、しばらく考え込んでいたが、やがて、顔を上げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆりは、どう? 」「環境が変わるから、不安かしら? 」「私は、大丈夫。」「お母さんが、おばさんにお世話になるって決めたなら、反対はしない。」「私も、おばさんたちに、迷惑をかけないようにするから。」「それじゃあ、同居させてもらおうかしら。」「もちろんよ!
」母の返答に、おばは、満面の笑顔を見せたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんて彼女は、すぐにでも夫に話をつけ、部屋を準備すると言ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、一つだけ、気がかりなことがあったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれは、おばの息子である、この優太のことだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆ太君も、賛成しますかね? 」「私と同じく、受験が近いのに。」実は、優太は、私の一つ上なのだが、浪人して、今年、再び大学受験に挑もうとしているのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「大丈夫よ。」「ゆ太は、、何があっても、勉強に集中できる子だから、気にしないで。」「それに、今年は、きっと受かるわ。」「ゆ太は、優しいから、あなたたちのことを、放っておけないと思うしね。」妙に自信ありげな態度に、私は、僅かな違和感を覚えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんが、きっと、おばは、優太のことを、心から信じているのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそうして、私たちは、母の容体を気遣いながら、叔父の実家へと引っ越すことになったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、同居を始めて、すぐに、おばの態度が、豹変したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あなたたちの部屋、すぐには準備できなかったのだから、ここでもいいかしら。」私たちが、案内されたのは、物置部屋だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん家具で溢れ返り、前の家から持ってきた学習机や布団を置くことすらできないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかも、長年、まともに使っていなかったのか、蜘蛛の巣まで張っているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「急な話だったから、仕方ないわよ。」「ゆり、掃除しようか。」引っ越し初日は、結局、部屋の清掃で終わったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は、無理がたのか、その後、顔色を悪くしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「お母さん、ちょっと休んだら? 」「夕食は、ここに持ってくるから。」「ゆり、ごめんね。」「ありがとう。」そして、夕食時、私は、家事を手伝おうと、キッチンへと向かったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、私を見た瞬間、おばは、目を吊り上げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「何しに来たの? 」「もしかして、うちの食材を、勝手に食べようとしてるわけじゃないわよね。」「夕食を作るなら、お手伝いしようと思ったんですけど。」「はあ?
」「なんで、私が、あんたたちの食事まで作らなくちゃいけないのよ。」「家を用意してあげただけで、十分でしょ。」「うちの冷蔵庫は、絶対に開けないで。」「待ってください。」「話が違うじゃないですか。」おばは、同居を提案した際、食費をもらうことにはなるが、料理は作ると言っていたはずだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「食費を渡してるのに、冷蔵庫を開けちゃダメなんですか? 」「私たちは、何も、好き勝手に食材を使うつもりはないんです。」「あんたたちは、そこのカップ麺でも食べればいいじゃない。」「とにかく、私は、家族の分しか料理する気はないのよ。」そう言い放ち、おばは、鼻を鳴らして、料理に取りかかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんさすがに、病気の母に、カップ麺を食べさせるわけにはいかないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、何度も頭を下げ、どうにかキッチンだけは使わせてもらえるよう頼み込んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「食材は、自分で準備しますから。」「勝手にすれば? 」「でも、掃除だけは、ちゃんとしておいてよ。」そうして、私は、急いで買い物に出かけ、帰宅後、夕食作りに取りかかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんすると、シンクには、おば家族が使ったであろう食器が、山積みのまま放置されていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「これは、どうすればいいんですか? 」「キッチンを使いたいなら、洗うしかないんじゃない?
」「……分かりました。」同居させてもらっているのだから、家事くらいしないといけないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、モヤモヤとした気持ちを抱えながらも、食器を洗い終えると、ようやく二人分の食事を作り上げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして、その日以降も、おばは、母に家事を押し付けるようになっていったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「洗濯物、やっておいてちょうだい。」「どうせ、家にいるんだから、暇でしょ。」母は、家に置いてもらっているのだからと、できる限り対応していたけれど、体調が悪い日もあるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん痛みで動けない日は、私が代わりに買って出たたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私がするので、母は休ませてあげてください。」「あら、そう。」「ゆりちゃんは、余裕なのね。」「受験も近いのに、家事をしてくれるなんて。」おばは、ニヤニヤと笑いながら、母に視線を送ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆり、ごめんね。」罪悪感を抱いたのか、母は、いつも私に謝ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんでも、母は、何も悪くないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん理由もなく堂々と、私たちをこき使うおばが、おかしいのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして、私たちに辛く当たるのは、何も、おばだけではなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「こっちは、勉強してるんだから、邪魔者は、静かにしろよ。」優太も、顔を合わせるたびに、悪態をついたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼は、どうやら、私たちとの同居に、納得がいっていないらしかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「どうして、私たちに、同居を提案したの? 」「ゆ太君は、嫌がってるみたいだけど。」ある日、我慢の限界が来たのか、母は、険しい顔で、おばに問いかけたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私も、もっとよく考えて決めるべきだったとは思う。」「でも、提案してきたのは、そっちよね。」「急に態度を変えた理由を、教えてほしいの。」「態度なんて、変えてないわよ。」「今もこうして、二人のために、家に置いてあげてるんだから。」「それに、ゆ太は、今、イライラしてる時期なのよ。」「だから、許してやって。」「でも、家事を押し付けるのは、おかしいですよね。」「それが狙いで、同居を提案したんですか? 」思わず、私が口を挟むと、おばは、露骨に面倒そうな表情を浮かべたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ごちゃごちゃ、うるさいわね。」「文句があるなら、出ていけばいいでしょ。」「文句じゃなくて、改善してほしいだけで……」ああ、もういいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんたたちなんて、いつだって追い出せるのよ。」「なんせ、この家は、私たちのものなんだから。」「住む場所を失ってもいいの? 」それは、痛いところを突かれたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん以前まで住んでいたアパートは、すでに解約済みたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんこの家を出ることになれば、新たに住まいを探さなければならないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、母は、無職だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は、私のことを、何よりも心配しているようだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ごめんなさい。」「言い過ぎたわ。」「お世話になってるんだから、文句を言える立場じゃないわね。」「お母さん、分かってくれたなら、いいわ。」「これからは、仲良くしててよね。」おばは、最初から、私たちのことなど、心配していなかったのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん家事を押し付けるために、同居を提案したに違いないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんな折、母の体調は、さらに悪化の一途を辿ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆり、ごめんね。」「痛みが増して、体から動けない日が続いたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばは、さすがに、放置しておくわけにもいかないと思ったのか、ヘルパーを手配し、母の世話をさせるようになったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「お母さん、今日は、調子、どう?
」帰宅するたびに、私は、声をかけたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん返事がない日もあったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は、見る見るうちに、弱っていったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん当然、勉強も、手につかない日々だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、将来への不安で、押し潰されそうだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんちなみに、叔父も、私たちに、冷たかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん優太のことは、可愛がっているのか、目の前で、出来を褒め称えているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「優太なら、きっと合格するさ。」「お前は、この一年、ずっと勉強を頑張ってたもんな。」「ありがとう。」「俺、父さんみたいな医者になるよ。」「伊郎老ろは、どうせ落ちるだろうしね。」私に向けられる、優太の視線は、冷ややかだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん実は、彼は、私と同じ高校の出身だったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかも、優太も、医学部を目指しているのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そう、お前みたいな女が、受かるわけがないのに。」「勉強したって、無駄なんだからよ。」「母親の介護に、集中すれば? 」彼は、わざわざ、私の勉強の邪魔をしに来るたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、相手にする時間など、私にはなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆ太君こそ、勉強に集中したらどうですか? 」「私は、絶対に、医学部に合格するから。」「ちっ。」悔しそうに、顔を歪める優太の存在を、私は、無視し続けたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん実際、母のことは、心配で仕方なかったけれど、彼女が一番、私の合格を願っていることも、分かっていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母のためにも、今は、勉強する時だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそう、気持ちを切り替えて、私は、迫る受験に、全力を注いだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして、迎えた受験当日たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆりなら、きっと大丈夫。」か細い声で、私の背中を押す母たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん不安だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんでも、母の期待に応えたいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ありがとう。」「行ってきます。」私は、受験会場へと向かい、持てる全ての力を振り絞ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして、結果は、見事、第一志望の医学部に、合格たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん発表の日、母は、横たわったまま、目を細めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆり、おめでとう。」「ありがとう。」「私が合格できたのは、お母さんのおかげだよ。」「でも、医者になるには、まだまだ、頑張らないとね。」「絶対に、お父さんみたいな医者になるから。」私は、母の手を握り、何度も、感謝を伝えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん合格こそ、今の自分にできる、精一杯の恩返しだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、春から始まる新生活に、期待を膨らませていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、優太は、私の合格が、気に食わなかったらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「なんで、お前と同じ大学に、通わなくちゃいけないんだよ。」「カンニングでもしたんじゃないのか。」「絶対に、不正をしてる。」彼も、同じく合格を果たしていたのだが、顔を合わせるたびに、不満をぶつけてくるようになったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん叔父も、優太と同じ考えのようで、私に、顔も見せなくなったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「俺たちの息子が、お前と同じ大学に、通うなんて、ありえない。」「入学は、やめておけ。」「つまらない恥をかくことになるぞ。」「ゆ太のためにも、諦めた方がいいわ。」「それでも大学に行くって言うなら、この家から出て行ってもらう。」「意味が、分かりません。」「なぜ、ゆ太君のために、私が諦めなくちゃいけないんですか? 」「じゃあ、家を出ていけ。」「優太が、可哀想だ。」いくら反論しても、二人は、考えを変えなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんな中、優太は、勝ち誇ったように、笑っていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「俺と同じ大学を目指したことが、間違いだったんだよ。」「そもそも、お前に、入学金を払えるのか?
」「母親があんな状況なのに、金を工面してもらうなんて、親不幸者だよな。」「お母さんは、入学金、絶対に用意するって、言ってくれてる。」「それに、私の合格を、心から願ってたから、諦めたりしたら、お母さんが悲しむわ。」「じゃあ、お前ら二人、この家から出て行くんだな。」「俺の言うことが聞けないなら、一緒に住むなんて嫌だ。」「ゆ太の言う通りね。」「よかれと思って同居を提案したけど、これ以上、面倒を見る必要もないわ。」おばは、優太の考えに同意し、私を睨みつけたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼女は、やはり、私たちのことなど、心配していなかったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「せめて、母の容体が落ち着くまで、待ってくれませんか? 」私は、必死に、頭を下げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんどれだけ罵倒されようが、大学は、諦めるわけにはいかないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんかと言って、今、家を追い出されるのも、困るのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、おばは、嘲笑うように、吐き捨てたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あの女の容体が落ち着くことなんて、ないわよ。」「もうすぐ、死ぬんだから。」「やめてください! 」「不謹慎なこと、言わないで! 」「現実を見たら、どう?
」「お母さんが死んだ後、あなたは、一人。」「大学に行けたところで、お金もほとんどないだろうし、家まで失うのよ。」「でも、今、大学を諦めたら、ここに置いてあげる。」「うちで家事をやりながら、外で働けばいいじゃない。」「母親のためにも、家は確保したいでしょ。」叔父も、おばと優太の意見に、同意したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「うちの病院で働けばいい。」「特別に雇ってやる。」「そして、給料は、全部、俺に渡せ。」「いいじゃない、仕事、すぐに見つかって。」「拾ってもらった恩、しっかり返しなさいよ。」私は、怒りのあまり、拳を握りしめたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、なるべく、冷静さを保とうとしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「何度も言ってますが、私は、大学に進学します。」「母の容態が落ち着いたら、家を探すので、もう少しだけ、置いてください。」「お願いします。」「ふざけるな! 」「あんな病人がいたら、家の中が、不潔臭いわ。」「大学に行きたいなら、母を連れて、さっさと出ていって。」土星を上げ、私を激しく避難するおばたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼女は、きっと、母が亡くなった後、一人になった私を、都合よく使うつもりだったに違いないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん病院で働かせながら、家事も押し付けるのが、狙いだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、焦りを覚え、すぐさまコンビニでバイトを始めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん少しでもお金を稼いで、最悪の事態を免れようと考えたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、おばは、私がバイトを始めるなり、金を要求してきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんた、バイトしてるんでしょ? 」「給料、全部、渡しなさい。」ある日、夕食を作っている最中、彼女は、詰め寄ってきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「どうしてですか? 」「母の口座から、生活費を毎月振り込んでますよね。」「それなのに、バイトの給料まで求めるなんて。」「お姉さんからは、お金をもらってるけど、ゆりちゃんは、一銭も渡してくれてないでしょ。」「成人してるんだから、当然払うべきよね。」「だとしても、全額求められるのは、おかしいです。」そう告げた途端、おばは、顔を歪めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんた、生意気なのよ。」「今すぐにでも、母親を外に連れ出そうか。」「やめてください!
」「分かりました。」「給料は、渡しますから。」「最初から、そう言えばいいのよ。」母を守るためなら、仕方ないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん理不尽だとは思いながらも、私は、おばの言う通りにしようと決めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、ある夜のことだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ごめんね。」布団に入った際、隣で眠る母が、声を震わせたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私が、いけなかったの。」「何言ってるの? 」「お母さん、泣かないで。」「私は、平気。」「新居探すから、安心してね。」バイトの収入だけでは、家を借りられないことは、分かっているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれでも、母を安心させたくて、私は、引っ越すつもりだと伝えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「大学に進学して、お金貯めて、引っ越して。」「私がお母さんを支えるから、二人でまた、楽しく暮らそうね。」泣きながら、小さく頷く母たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんもう長くないことを、彼女自身、理解しているのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆり、幸せになってね。」か細い声で、そう呟く母の言葉に、私は、思わず涙が溢れたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母がいなくなるなんて、正直、耐えられないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれでも、彼女に心配をかけまいと、私は、平気なふりをしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「もう十分、幸せだよ。」「お母さんと一緒にいられたら、それでいいんだもん。」叶うなら、医者になった私の姿を、母に見せたいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん無理だと分かっていても、生きていてほしいと願ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれから数日後、ある休日のことだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、が歯を完病していると、突然、おばから、掃除をするよう命じられたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そんな女の面倒を見る暇があるなら、家を綺麗にしてちょうだい。」「どこを掃除すればいいですか? 」「全部に、決まってるでしょ。」掃除機を押し付けられ、私は、仕方なく、清掃を始めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん今日、優太は、出かけており、叔父も、出張中だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんリビングや廊下、キッチンなどを掃除した後、私は、叔父の書斎へと向かったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん特段、入ることを禁止されていたわけでもなく、しかも、掃除をしなければ、手を抜くなと怒られてしまうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそこで、書斎の掃除をしていたのだが、ふと、机の上に置かれた書類が、目に入ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「え、何これ? 」思わず、声が漏れたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん書類には、信じられないことが、書かれていたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん次の瞬間、背後から、土星が聞こえてきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「おい、なんで勝手に入ってるんだ?
」振り返ると、帰宅した叔父が、顔を真っ赤にして、立っていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「すみません。」「おばさんに、掃除を頼まれたので。」「今すぐ出ていけ! 」「いいか。」「今後は、この部屋に、二度と入るなよ。」「分かりました。」激怒する彼に驚きつつも、私は、急ぎ足で書斎を出たたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、私は、あの書類のことが、気になって仕方がなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんあれが本当なら、黙っておいていいのだろうかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん事実を知ってしまった以上、どこかに報告した方がいい気がするたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんなことを考えていると、夜、叔父が、私に声をかけてきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「昼間、部屋にあった書類を、見たよな。」彼は、険しい顔で、私を睨んでいたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん嘘をついたところで、どうせすぐに、露見するだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん不可抗力とはいえ、見てしまったことを、私は、正直に伝えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「やはり、見たのか。」「勝手に部屋に入った挙げ句、人の書類を盗み見るなんて、最低だぞ。」「すみません。」「勝手に見たことは、謝ります。」「ですが、あんなこと、到底、許されるはずがありません。」「俺は、言っておくが。」「俺が動けば、お前の合格なんて、簡単に取り消せるからな。」恐ろしい形相で、私を睨む叔父たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼は、どんな手を使ってでも、あの事実を隠し通すつもりなのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんなにも、大学に行けると喜んでたのに、残念だな。」「せっかくの合格を、棒に振るなんてな。」「ですが……」」「大学に入学したいなら、あの書類のことは、忘れろ。」「少しでも、怪しい動きを見せたら、容赦しないからな。」私の勘違いだと思いたかったけれど、叔父の様子からして、あれは、やはり事実なのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「どうして、あんなことをしたんですか? 」「それが、本当に…………」「余計なことを言うな! 」「これ以上、聞いてくるなら、入学を取り消すぞ。」「いいのか?
」改めて問いかけようとした瞬間、彼に遮られ、私は、それ以上、何も聞けなくなってしまったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんせっかく掴み取った合格を、取り消されたら、たまったものではないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、見て見ぬふりも、したくないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、どう対応すべきか、頭を抱えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれから二週間後だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は、静かに息を引き取ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ゆり、立派な意志になってね。」「お母さん、ずっと、ゆりを見守ってるから。」「お母さん、死なないでよ。」「お母さん……」小さく息をして、眠るように目を閉じた母たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、最後まで、彼女の手を握っていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ようやく死んだわね。」「意外と、頑張った方じゃない。」「もっと早く、いなくなると思ってたわ。」「全く、手間を取らせやがって。」おば夫婦は、母が亡くなった途端、露骨に、不快そうな顔をしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼らの態度には、さすがに、私は、怒りを覚えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、二人がいなければ、私一人では、葬儀の手続きすら、満足にできないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、頭を下げ、母の葬儀を取り行ってほしいと頼んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私一人では、難しいので。」「分かったわよ。」「葬儀代は、あんたが出してね。」「どうせ、参列する人も、いないだろうし。」「一番安いプランで、いいでしょ。」「ここまでしてあげるなんて、優しい親族がいて、良かったわね。」「ありがとうございます。」葬儀は、簡単なものではあったけれど、母を、見送ることができて、私は、ほっと胸を撫で下ろしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそう安心していたのも、束の間だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばが、信じられない行動に出たのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「これ、お金よね。」「葬儀代ってことでもらうから。」「待ってください! 」「それは――。」私が大切に保管していた入学金を、彼女は、奪い取ったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん入学するために、母から託されていた三十万円が入った封筒たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばは、それが、入学金だと気づいたらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そう言えば、ゆりちゃんに出してもらうって、伝えてたでしょ。」「だから、私には、受け取る権利があると思うけど。」おばは、封筒の中身を確認し、目を細めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「葬儀代は、後日、必ず渡します。」「だから、そのお金だけは、返してもらえませんか? 」「入学金の期限が、迫ってるんです。」すでに入学式直前で、しかも、母の口座は、凍結済みたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私のバイト代では、足りないし、そもそも、まだ振り込まれてもいないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだから、入学金がなくなると、困るのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそう伝えても、おばは、返そうとはしなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「大学は、もう諦めたら? 」「せっかくの優太の入学式で、あんたの顔なんて、見たくないのよ。」「お願いです。」「返してください。」「私は、どうしても、医学部に入りたいんです。」「母のためにも。」「母親は、もう死んだんだから、どうでもいいじゃない。」「そんなに大学に行きたいなら、働いてお金を貯めて。」「その後でも、いいでしょ。」すると、私たちの会話が聞こえたのか、叔父がやってきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「おい、うるさいぞ。」「一体、何を騒いでるんだ?
」「葬儀代を返してもらおうとしたら、なぜか、ゆりちゃんが、ごねるのよ。」「非常識な子よね。」「おばさんが持ってるお金、私の入学金なんです。」「お金は、後で返すので、その封筒だけは、取り上げないでください。」再度、封筒に手を伸ばしたが、その瞬間、叔父に、払いのけられたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「やめろ、みともない。」「人に金を出させておいて、返さないなんて、おかしいだろ。」「母の遺産が入ったら、返すつもりです。」「じゃあ、入学金を、その遺産から、支払えばいい。」「でも、もう期限が……」焦る私を、嘲笑うかのように、二人は、封筒の中身を確認して、笑ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「とにかく、この金は、返せない。」「入学金については、自分で準備するんだな。」「十八歳だし、借金すればいい。」「もう大人だから、私たちに頼るのは、やめてよね。」「この家からも、明日には、出ていってもらうから。」「え、さすがに、それは――。」お金だって、ほとんどないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれなのに、家まで失ったら、生きていけないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「家族と暮らしたいわけではないんだけど、せめて猶予が欲しかったんです。」「バイトして、お金を貯めて、新居が決まったら、出ていきます。」「家が見つかるまで、待ってくれませんか? 」頭を下げ、必死に頼み込んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、二人は、ただ、嘲るように、笑うだけだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私たちは、あんたに、優しくする理由がないのよ。」「もうこれ以上昇一緒に暮らしたくない。」「うちの病院で働くと言うなら、置いてやってもいいぞ。」「もちろん、大学は、綺麗さっぱり諦めてもらうがな。」「大学は、諦めません。」「でも――」「じゃあ、ダメだ。」「明日、速刻出ていけ。」「今中に荷物は、まとめておけよ。」そう言い放ち、おば夫婦は、その場を去ってしまったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん看病生活を送る中で、母が準備してくれた入学金を奪われるなんてたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、あまりのショックに、立ち尽くすことしかできなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん用意してくれた母にも、申し訳ない気持ちで、いっぱいだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、絶望の中、私は、母から、一枚のカードを託されていたことを、思い出したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼女は、亡くなる直前、入学金が入った封筒と共に、とあるカードを、私の手に握らせてくれたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「困った時には、これを使いなさい。」「これは、お母さんのカードだよね。」「いくら家族とはいえ、使えないよ。」「うん。」「これは、ゆりのカードよ。」「きっと、役に立つわ。」確認する限り、おそらく、キャッシュカードだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、私は、この口座を作った覚えがなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそもそも、カードにはかった彼女の名前が書かれているため、凍結されている可能性が高いたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん使えるかどうか、不明だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、背に腹は、変えられないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、母のカードで、医学部の入学金を支払うことにしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおば夫婦の目を盗んで、家を出るたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして、銀行のATMにカードを挿入したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん暗証番号は、母から教えてもらっているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん暗証番号を入力して、操作を進めた結果、無事に、振り込むことができたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんほっと胸を撫で下ろしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんこれでようやく、医学部に入学することが決まったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母も喜んでくれているだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそう思っていたのだが、帰宅するや否や、おばが、鬼のような形相で、待ち構えていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんた、どこ行ってたのよ? 」「荷物をまとめるよう伝えたわよね。」「大学の入学金を、支払いに行ってました。」「はあ? 」「入学金は、私がもらったはずよ。」「どういうこと?
」「あんた、お金を隠し持ってたの? 」「いや、そういうわけじゃ――」否定しようとした瞬間、彼女に詰め寄られたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「大学は、諦めろって、言ったでしょ。」「もう、頭に来た。」「さっさと荷物をまとめて。」「絶対に、明日の朝には、家から追い出すから。」そう言って、おばは、私の腕を引いたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん連れて行かれたのは、私の部屋だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん抵抗するも、おばの力は、強かったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「やめてください! 」「痛いです! 」「うるさい!
」「もうこの部屋から、出るな。」「明日の朝出られるよう、準備して。」彼女は、声を荒げ、そのまま、私を部屋へと閉じ込めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんドアの前に、重い物でも置いたのか、出たくても出られないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私がこっそり抜け出したことに、立腹したのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、力づくで押し込まれるとは、思っていなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんこの家に留まることは、もう難しそうだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、出ていくことを受け入れ、荷物をまとめたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん行く当てはないものの、どうにかするしかないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんせめて、大学の入学が決まったことが、救いだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は、涙をこらえ、荷造りを進めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそして翌朝だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばは約束通り、私を追い出そうとしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ほら、さっさと出ていってちょうだい。」「うちのルールを守れないやつなんて、置いておく理由がないのよ。」「今まで、ありがとうございました。」反論したところで、叶うわけがないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばの背後では、叔父と優太が、こちらを睨んでいるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん力づくで追い出されるのが、落ちだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は素直に応じることにしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「可哀想だから、面倒を見てやろうとしたがら、こんなにも生意気なやつだとは思わなかったよ。」「大学でも、絶対に話しかけるなよ。」「お前みたいなホームレスと親族だとか、思われたくないからな。」彼らは、私に行く当てがないことを、理解しているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんその上で、追い出すのだから、立ちが悪いたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおばを信用して頼った私たちに、非があるのだろうかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん不安を覚えていると、おばが、私のトランクを奪って、外に放り出したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「捨てないでください! 」「出ていきますから! 」「あんたがもたもたしてるから、手伝ってあげてるのよ。」「しばらく家に置いてやったんだから、後でお金、振り込んでね。」「どうしてですか? 」「生活費は、母が出してたはずじゃないですか。」「母親は、病気だったから、最低限の生活費しかもらってないのよ。」「でも、あんたは、元気だし、バイトもしてる。」「きっちり請求するのが、普通でしょ。」彼女の言葉に、叔父も、優太も、頷いたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんここに私の味方などいないことは、分かっていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが、家を出るというのに、お金まで要求されるとは、思っていなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんバイトをしているとはいえ、しばらくは、おば家族に、お金を渡す余裕はないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「家が見つかるまでは、難しいと思います。」「だから、そんなの知ったこっちゃないわよ。」「大学の入学金、支払えたんでしょ。」「つまり、お金があるってことよね。」「それは――」金額は未確認だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母のカードの口座に、お金があるのは、事実だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし、私は、当分、ネットカフェで過ごそうと考えているたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん今、母の口座のお金を、むやみに引き出すわけにはいかないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんどう考えるべきか迷っていると、叔父が、鼻を鳴らしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「遺産をもらってやったのに、俺らに一切褒謝してないんだな。」「母親の葬儀なんて、してやらなければよかった。」「感謝はしてます。」「ですが、私は、これから家を探して、一人暮らしをしなければいけないんです。」「だから、まとまったお金が必要で――」「もう、大学やめて、就職すればいいじゃん。」「大学にこだわるから、お金がないんだろう。」優太は、私が同じ大学に通うことが、どうしても嫌らしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん何としてでも、行かせないようにしてくるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん確かに、今の私は、就職すべきなのかもしれないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん医者になるまでに、六年はかかるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん研修でバイトができない時期もあるだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん今後の生活のことを考えると、大学に通うのは、無謀に感じられたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「お前が医者になるなんて、夢のまた夢だよ。」「身の程を弁えた方がいい。」「一人ぼっちなんだから。」「私がどんな道を進もうと、ゆ太君には関係ないよね。」「一人ぼっちでも、大学には行ける。」「合格してるんだから。」「うるさい!
」「女の分際で、俺に口答えするな! 」優太が怒鳴る中、私は、トランクを拾い上げて、彼らの家から出ようとしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんここにいても、侮辱されるだけだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんとにかく、おば家族から離れて、今後どうするか、ゆっくり考えようたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんうん、そう思った瞬間だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん外から、車の音が聞こえてきたのはたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「今、うちの前に止まったけど……」おばは、不思議そうに、首をかしげ、外の様子を伺ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私も振り返り、何が起こったのか確認したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ、目の前の光景に、呆然としたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん玄関前に止まっていたのは、リムジンだったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんな車、早々、お目にかかれないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「なんでリム人が、父さんの知り合いの車? 」「いや、俺の知り合いじゃないと思うが……」叔父と優太は、互いに顔を見合わせ、困惑していたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんするとリムジンから来的車から、一人の老齢の男性が降りてきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼は、私と目が合うと、ふっと、優しく微笑んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリ、だね。」なぜ、この老齢の男性は、私の名前を知っているのかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん顔を見る限り烁心当たりがないので、おそらく初対面のはずだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「すみません。」「どこかで、お会いしましたか? 」そう問いかけると、老齢の男性は、小さく笑ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「覚えてなくて当然だ。」「会ったのは、今から十年以上前だ。」「ユリが、まだ小さい頃だったからな。」子供の時に、会っただとたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん表情からして、嘘をついていなさそうだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかしいつ、どこで、どうして、私は、彼と会ったのかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん更に尋ねたかったのだが、叔父が、停止性で、老齢の男性に近寄ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「理事長!
」「彼女と知り合いなんですか? 」「こうしてお会いできて、光栄です。」「え、この人、理事長なの? 」「ゆ太ちゃんと挨拶しなさい。」「春から、お世話になるんだから。」叔父は、困惑する優太を、老齢の男性に紹介しようとしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「父さん、どういうことか、説明してくれよ。」「この方は、お前の大学の理事長なんだよ。」「吉岡さん。」「そうだったんですか。」「初めまして。」「俺、今度大学に入学する田優太と言います。」態度を一変させて、満面の笑顔を見せる優太たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん老齢の男性は、吉岡茂樹と名乗り、私たちが入学する大学の理事長なのだというたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん叔父は、優太に向かって、得意げに、彼の経歴を語り始めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「吉岡さんは、大学院の教授や、理事、学長を務めて、現在は理事長なんだ。」「吉岡さんの論文、読破いたしました。」「とっても素晴らしかったです。」目を輝かせてもみ手で近寄る叔父だったが、吉岡は、一切目もくれず、私にだけ、視線を送っていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ずっと、ユリに会いたかった。」「長らく苦労をかけて、すまないな。」「母親に、何かあったんだよな。」「どうして――母を知ってるんですね。」「私、吉岡さんと、どこで会ったんですか? 」戸惑いつつ質問をすると、吉岡は、そっと、私の手を取ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリは、私の孫なんだ。」「……え?
」「あなたが、私のおじいちゃんですか? 」背後で、おば夫婦が、息を飲んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんなんと、吉岡は、母の父であり、私の祖父なのだというたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんあまりにも唐突で、すぐに信じることはできなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「本当に、母は、祖父母のことを、教えてくれませんでした。」「何より、私は、あなたと会った記憶がありません。」「人違いじゃ、ないでしょうか。」「信用できない気持ちも、分かる。」「だが、私の名前に、見覚えはないかね? 」「母親から、カードを託されただろう。」「あ――」私は、ふと、昨日使ったキャッシュカードを思い出したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそこには、母だけでなく、別の男性らしき名前が表記されていたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「カードって、何のことですか? 」「そもそも、彼女の祖父だったなんて、初耳ですよ。」「どうでしょう?
」「一度、ゆっくり話しませんか? 」叔父は、ニコニコと笑いながら,吉岡に,家に上がるよう提案したけれど,吉岡は,首を横に振ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私は,ユリに用があって来たんだ。」「彼女とは,車内で話すから,気にしないでくれ。」「ですが,俺たちは,今,彼女と共に暮らしてるんです。」「ゆりちゃん,そうだよな。」「そうよ。」「祖父母とはいえ,急にゆりちゃんを,連れて行かれたら,困ります。」先ほどまで追い出そうとしていたくせに,彼らは,私を引き止めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんまだ祖父だという事実に戸惑ってはいるけれど,おば家族よりは,信用できるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん吉岡は,眉を潜めて,三人に,視線を移したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「共に暮らしてるのに,どうしてユリは,トランクケースなんて持ってるんでしょう。」「車内からは,あなた方がユリを攻めてるように見えましたが。」「いや,それは――」気まずそうに,顔をそらす叔父たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん優太も,居心地悪そうに,視線を泳がせたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリが,良ければ,一度,車に乗りなさい。」「私は,ユリと,二人きりで,ゆっくり話がしたいんだ。」「どうだろう? 」「嫌かな? 」そう言って,吉岡は,優しく笑ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私には,おば家族の元に残る理由がないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそもそも,今,追い出されたばかりだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は,吉岡と一緒に,この家を離れると決めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「おじいちゃんが,良ければ,連れて行ってください。」「もちろんだ。」「おいで。」「待ちなさい!
」おばは,慌てて,私の腕を掴もうとしたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし,吉岡が,間に割って入ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリが望んでることなので,引き止めないでください。」「こうした方が,あなたたちにとっても,好都合でしょう。」「俺たちは,そんなの願ってない! 」「これからも,ユリと一緒に暮らしていきたいの! 」私たちは,喚き散らすおば家族を,背中に受けながら,車に乗り込んだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「今まで,ありがとうございました。」「もう,ここには,帰ってこないと思いますので。」「ユリ,行こう。」車のドアが閉まった途端,おば家族が,こちらに向かって,叫び出すのが見えたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん声は聞こえないものの,口の動きからして,恩知らずとでも言っているようだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「あんなもの,気にしなくていい。」「出発してくれ。」そして,私は,おば家族たちと,別れたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん出発後,吉岡は,深々と,頭を下げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリ,もう,仕訳けないな。」「少し強引だったかもしれないね。」「でも,トランクケースを持ってるということは,あの家を出ると決めたんだよな。」「そうです。」「でも,おじいちゃんは,なぜ,私の居場所が分かったんですか? 」「今まで,ほとんど会ってないのに。」「順を追って話そうか。」そう言うと,彼は,ゆっくりと,これまでのことを,語り始めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん吉岡は,昔は,厳格な父親だったらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん一人娘である母を,大切に思っており,それゆえに,厳しく叱ることも多かったそうだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん仕事が忙しくて,娘と顔を合わせる機会が少なかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれなのに,私が,毎回怒ってばかりだったから,娘には,嫌われていたと思うんだ。」「だから,母は,両親のことを,全然話さなかったんですね。」「私から聞いても,歯抜けのようにはぐらかされて,答えてくれなかったのを覚えてるよ。」そうして,母と祖父は,徐々に,疎遠になっていったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん祖母が亡くなってからは,尚更だったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は,大学生の頃に祖母を亡くし,それ以来,実家に寄りつかなくなり,結婚後は,ほとんど,姿を見せなくなったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんほぼ絶縁状態になり,連絡を取ることもなかったそうだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ,二人は,私が三歳の頃に,再会するたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんきっかけは,母からの電話だったらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「娘から,謝罪を受けたよ。」「子育てするようになって,私の気持ちが分かったそうだ。」母は,私を育てるうちに,祖父が,自分のために怒っていたのだと,気づいたのだというたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそのため,一度,謝罪をしたいと伝えたというたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「じゃあ,その時に,私も会ってるんですか?
」「ああ。」「謝罪なんて,必要なかったけどな。」「私自身,娘と孫に,会いたくてね。」「これで娘と,また親子関係を築けると思ってたんだが。」吉岡の表情が,曇ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「母は,自分がわがままで,散々,お父さんに迷惑をかけたから,今後は頼らないと,宣言したんだ。」「お父さんに甘える自分が嫌なの。」「だから,会うのは,控えようと思う。」「どうしてだ? 」「私は,甘えてくれて構わないんだぞ。」「ゆりとも,お前とも,たまには会いたいんだが。」「私も,仕事が忙しいから,十分,時間を作れないと思う。」それだけ言うと,母は,帰って行ったそうだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私が三歳の頃と言えば,父が亡くなった時期だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そうか。」「だから,娘は,一人で育てたのか。」吉岡は,事実を知ると,目を潤ませたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は,きっと,祖父に頼るべきか,ずっと迷っていたのだろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん一人で子供を育てていくのは,大変だたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだから,祖父に相談しようとした可能性があるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ,母は,悩み抜いた挙句,父が亡くなったことは,伝えなかったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「実は,その一年後にも,一度だけ,娘とユリに会ってるんだ。」「え、その時に――」「あのカードを,手渡したんだ。」あのカードは,祖父が母に託したものだったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん吉岡は,ずっと,母を心配していたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんな中,またもや,彼女から連絡が来て,何かあったと察したらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「娘は,私の前で,強がる癖があるんだ。」「頼ってくれないことは,分かってたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんでも,私にできることは,ないかと考えたんだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん吉岡は,本当に困った時に使うよう告げ,母にカードを託したのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそれ以来,連絡はなく,彼から電話をかけても,母は,出なかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「母は,おじいちゃんに頼らないで,自分一人で頑張ることを選んだんですね。」「娘は,私に似て,頑固だからな。」「だが,たとえ嫌がられても,会うべきだった。」「娘にも,ユリにも,何もしてあげられなかったなんて。」後悔に満ちた表情で,呟く祖父たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし,彼が来てくれたから,私は,おば家族から逃げることができたのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「おじいちゃんは,私を助けてくれました。」「本当に,ありがとうございます。」感謝の言葉を伝えると,吉岡は,嬉しそうに笑ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「万が一のために,カードは,渡しておいてよかったよ。」「あのカード,勝手に使って,ごめんなさい。」「てっきり母のものかと思ってたんですが,おじいちゃんのだったんですね。」「いや,娘と,ユリに使ってほしいと思ってたから,いいんだ。」「あれは,信託口座のキャッシュカードでね。」彼は,あのカードが何なのか,説明してくれたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん吉岡は,十四年前,私たちの力になりたいと,家族信託を創設し,信託口座を作ったのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんその口座のキャッシュカードを,受託者である母に,託したというたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「娘は,カードを,大切に保管してくれてたんだな。」「もらったのは,母が亡くなる三日前ほどでした。」「入学金が入った封筒と,カードを,一緒に差し出してきて。」母は,きっと,自分の最期を悟って,私に渡したのだたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん改めて確認すると,カードには,受託者である母だけでなく,委託者である祖父の名前も書かれていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「でも,まさか,機能カードを使って,その翌日,おじいちゃんが来るとは,思いませんでした。」「引き落とされたことに気づいたんだ。」「これまで,一度も使われてなかったから,娘に何かあったんだと思ってな。」「まさか,亡くなっているとは,未だに信じられないよ。」「伝えるのが遅くなって,ごめんなさい。」「いいんだ。」「私がもっと早く会いに来るべきだったんだから。」吉岡は,事前に,母と私の居場所を突き止めていたらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「うちの大学に入学した学生の中に,ユリの名前があったんだ。」「その時,一目見たくなって,どこに住んでるのか調べさせてもらったよ。」「あそこは,父方の実家なんだね。」「母の癌が発覚した後,同居を提案されて。」「でも,今は後悔してます。」「あの家に引っ越すんじゃなかった。」私は,今まで受けてきた仕打ちを,全て打ち明けたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんその瞬間,吉岡は,表情を一変させたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そんなことが,あったのか……」」「叔父は,確か,病院の院長だったよな。」「医者の風上も,欠けたやつだな。」「辛かっただろう。」彼は,顔を歪めながらも,私のことを,心配してくれたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが,辛かったのは,私ではないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「私なんかよりも,母の方が,苦しい思いをしてました。」「無理やりにでも,母を連れて,出ていくべきだったのに。」怒りのあまり,拳に力が入るたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母は,亡くなる直前,何を思っていただろうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん彼女のために,私にできることが,もっとあったのではないかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそんな後悔が押し寄せるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし,吉岡は,首を横に振ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリ,自分を責めるんじゃない。」「悪いのは,おば家族だろ。」「よく耐えたな。」「じいちゃん,过酷な環境で合格したなんて,すごいじゃないか。」「さすが,私の孫だよ。」彼に頭を撫でられ,思わず,涙が溢れたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん母が亡くなった時,私は,もう一人ぼっちなのだと思ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんおば家族は,助けてくれないから,自力で生きていこうたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそう決心したものの,寂しさで,どうにかなりそうだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだからこそ,祖父がいると知って,どれだけ嬉しかったかたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「ユリが,良ければ,これから,一緒に済まないか? 」「私の家なら,部屋は,余ってる。」「おいで。」「いいんですか? 」「私,迷惑かけるんじゃ――」「迷惑なわけがないだろう。」「私が,一緒に暮らしたいんだ。」「それに,敬語じゃなくていい。」「私たちは,家族なんだから。」「ありがとう,おじいちゃん。」私は,祖父の手を取り,これからは,彼の家で暮らすと決めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんただ,新生活を始めるならば,モヤモヤを,吐き出しておきたいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん祖父の自宅に着いた後,私は,大事な話があると告げたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「おじいちゃんに,伝えなくちゃいけないことが,あるの。」「実は,おじさんが……」彼は,私の言葉を遮ることなく,静かに耳を傾けたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんだが,だんだんと,その表情は,硬くなっていったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「そんなことが,分かったのか。」「教えてくれて,ありがとう。」そして,事実を知った途端,彼は,誰かに電話をかけ始めたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「証拠があるわけでもないのに,信じてくれるんだね。」話すと決めたのは自分だが,まさか,ここまで簡単に信じてもらえるとは,思っていなかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんそのため,彼がすぐさま動いてくれたことが,嬉しかったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんすると,祖父は,私をまっすぐに見つめたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「当たり前だ。」「ユリが,そんなくだらない嘘を,つくとは,思えない。」「今,調査するように頼んだから,すぐに事実かどうかはっきりするさ。」「ありがとう,おじいちゃん。」ほっと胸を撫で下ろすと同時に,今後,おば夫婦がどういった行動に出るのか,気がかりだったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん三人のことだから,私を逆恨みする可能性もあるたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん大学の入学式は,三日后たよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん当日まで,何も起こらないよう,祈ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんしかし,入学式前日,私の元に,おばから,電話がかかってきたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん要件は,ある程度,予想がついていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん無視するべきか迷ったが,今の私は,一人ではないたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん隣にいる祖父が,大丈夫だと告げ,電話に出るよう促したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん私は,息を整えて,通話ボタンを押したたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「もしもし。」「何のようですか?
」「あんた,何したの! 」「優太の入学が,取り消しになったんだけど,どうせ,余計なことをして,私たちの邪魔をしたのよね! 」祖父の指示に従い,スピーカーモードにすると,おばの怒号が,部屋中に響き渡ったたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん「余計なことって,何ですか? 」「私は,何も知りませんが。」「しらばっくれないで!
」「あんたが,理事長に告げ口したんでしょ! 」「事実を知ってるのは,あんたしかいないって,夫が言ってるの! 」「このままだと,ゆ太が,医学部に行けないじゃない! 」「それは,おじさんたちの責任ですよね。」「不正なんてしなければ,入学できたと思いますが。」「口応えするな!
」「黙ってればいいものを! 」おばの声が,怒りで震えていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん実は,以前,掃除の時に書斎で見つけた書類には,叔父が,大学の事務局長に,多額のワイロを渡したことが,書かれていたたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん優太が,絶対に大学に合格するよう,手を回したらしいたよんとんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん


