「まゆさん、一体これはどういうこと? 」
今日も大声が家の中に響き渡る。の名前はまゆ。と鬼じ家で暮らす専業主婦だ。と結婚したのを機に仕事をやめ、義祖母の介護があるため疑実家で同居することになった。冒頭の大声は義母のもの。と義母とは結婚前から面識があり仲が良かったが、なぜか私のことが気に入らないらしい。同居が始まるとすぐに嫁びりが始まった。
「まゆさん、LINEで男の人と連絡を取っているのがあったんだけど、もしかしてあなた浮気しているんじゃないでしょうね。」
「母さん、また人の携帯の中身を勝手に見たんですか? やめてください。その人はたくさんとの共通の友人で、今度3人で遊ぶため連絡していただけです。」
「そう。じゃあ、その人は男でしょ。男と連絡取ってる時点で浮気でしょ。」
携帯の中身を勝手に見る。そして浮気を疑う。時には私の晩御飯がないこともあった。そんな時はみんなが寝し詰まった時にこっそり食べていた。夫に相談したいところだが、義母は夫や義父がいる時には何もしてこなかった。相談したところで変な心配をかけて逆上してしまうだけだと思った。
そんな時助けてくれていたのが義祖母だった。
「まゆさん、大丈夫かい? 何でも相談乗るからね。」
「いつも私の介護ばっかりしてもらって何もしてあげられないから、せめて話ぐらい聞くからね。」
義祖母は80代とは思えないくらい元気な人で、パソコンやネットにも詳しく、若者の流行にも敏感だった。祖父が亡くなった後、心配だから同居しようという提案にも「やっと1人暮らしできるんだから、もうしばらくはこのままでいいよ」とかなり強めに突っぱねられた。若い頃はバイクさえあればどこまでも走っていってしまうし、曲がったことが大嫌いな性格で、相手が男だろうがお偉いさんだろうが噛みつくので、周囲からは「弾丸娘」とか「百のせ子」などと呼ばれていたらしい。嫁びりなんてこととは無縁の人だったが、その性格故か、義母も義祖母にだけはものすごく気を使っている模様だった。義祖母は私のことをとても気に入ってくれていて、夫の家族に紹介されて以来仲良くしてもらっている。どうも義母はそれも気に食わないらしいのだ
そしてある日、親戚も招待して義父の還暦のパーティーをすることになった。結婚式ぶりに親戚たちに会うことになる。「義母が恥をかかせないでちょうだいね」と言ってきたので、私は「分かりました。大なしくしております」と嫌々っぽく返した。さすがの義母も親戚の前では何もしてこないだろうと思っていたのだが、これが大きな間違いだった。まさかあんなことをされるなんて、この時は思ってもいなかった
その日の夜、義祖母からこんなLINEが届いた
「卓像はね、ケーキが大好きなのよ。小学校に上がる前ね、ケーキを作ってあげたことがあるんだけど、大喜びしてくれて本当に可愛かったわ。」
卓像とは義父のことだ。確かに義父はケーキに目がない。家族で車でお出かけしている時もケーキ屋を見つけると「ちょっと寄っていいかな」と私たちの返答を待つことなく進路変更してしまうくらいだ
「まゆさん、あなた作ってみてよ、ケーキ。」
「いいですね。お父さんの還暦祝いにケーキ作ります。」
こうして私はサプライズでケーキを作ることになった。義母に見られたら何を言われるか分からないので、いない時にこっそり作業した。パーティーまでの間、私も義祖母も楽しみにしていた。義母は私がウキウキしているのを見て「何によ。早く部屋の掃除してちょうだい」といつものように嫌みったらしく言ってくる。おかしいな、お掃除はもう終わってたのに、と思って部屋を見ると、掃除した後からゴミをばらまいていたようだった。やれやれ。でもそんなこと気にならないくらい楽しみだった。私はルンルン気分でまた作業を始めた
還暦パーティー当日。親戚が続々とやってきた。義父はいつもよりおしゃれな服を着ていて、「俺なんかのためにわざわざありがとう」と照れながら親戚たちと話していた。夫はその光景を微笑ましく見ている
「父さん、あんなに嬉しそうにしているの久しぶりに見た気がするよ。」
それくらいお父さんはいい顔をしていた。義母はと言うと、他の人が見てない瞬間に私を睨んでくる。「どれだけ私のこと気にしているんだか。きっとまた携帯の中身を見て疑っているんだろうけど、大きな勘違いをしなければいいけどね」と私は心の中で思っていた
食事が進んでいき、とうとう霊の手作りケーキを出す時が来た
「お父さん、還祝のケーキです。」
親戚中から「おめでとう」と拍手が湧いた
「まゆさん、わざわざ作ってくれたのかい?

素敵なケーキをありがとう。」
そう義父に言われた私は「いえ、これは…」と言いかけた途端、義母が割って入ってきた
「何よこれは。犬の餌なんて出さないで。みっともない。こんなものこうしてやる。」
と叫び、ケーキを捨ててしまったのだ。我がすまり返る。そこにいた全員があまりの行動にあ然としている。ケーキを捨てるなんて誰が想像していただろうか。義祖母はすごく悲しい顔をしていた
「このケーキはどこの馬の骨とも分からない女と作った失敗作よ。さっき味見したら変な味がしたわ。こんなの食べたらお腹壊すわよ。」
私の怒りは頂点に達した
「お母さん、何するんですか? これは義母さんがお父さんのために作った手作りケーキですよ。」
「え? 」
義母の顔が青めていく
「私が作ったケーキはこっちのティラミスです。本当は私がそっちのケーキを焼く予定だったんですけど、どうしてもうまく作れなくて。それで急遽義母さんが作ってくれたんです。」
「はあ。嘘でしょ? どういうこと?
」
「どうもこうもないよ。そのケーキは私が作ったものだよ。」
「だって、これは嫁の知り合いのモフにゃんとかいう名前の決な女と作ったんじゃ。」
「そのモふにゃんが私だよ。」
義母は真っさおになったまま完全に固まってしまった。義母だけでなく、義父も夫も親戚の人たちも目が点になっている。実は義母は漫画やアニメも去ることながら、緩かわなキャラクターが大好きで、LINEの名前もモふにゃんなのだ。最高も可愛らしい猫のキャラクターで、LINEする時の言葉遣いも今風で、スタンプもバシバシ使うので、義母は女友達に思ったのだろう
私はこの機を逃してはならないと思った
「というかお母さん、また私の携帯の中身を見ましたよね。」
「え? いや、それは…」
言い訳をしようとしている義母を無視して私は続けた
「あんたは、せっかくお嫁に来てくれたまゆさんにそんなつまらないことをしてるのかい? 」
義祖母が静かに言った。義母は震え上がった。私は初めて、心の底から恐怖した人をまの当たりにした
「ち、違うんです。違うんです。」
「何が違うんだい? 」
こうなると誰も義祖母さんを止められない。夫とお父さんは何も知らなかったので驚いた顔をしている
「義母さんのアイコンと名前が女の子らしいものなので、私が女友達にお祝いのケーキを作ると言っていると勘違いしたんです。それで捨てたんですよね。」
「せっかく義祖母さんがお父さんのために作った大切なケーキを、なんてことをしてくれたんですか?
」
「いや、それは…お母さんごめんなさい。」
義母は泣きながら義祖母に謝り始めた
「あんたね、私は言ったよね。そういうつまらないことをする人間を私は家族にしたくないって。私に謝る前にまゆさんに謝りなさい。」
「このケーキが私の手作りじゃなかったら捨ててもどうも思わなかったってことでしょ。」
義祖母に言われ、義母は歯を噛しめている。義母は義父に視線を向ける
「母さんの言う通りだ。謝りなさい。」
お父さんも怒っている。夫も「何も知らなかった私に気づかなくてすまない」と頭を下げてきた
「あとは家族で話し合おう。みんな集まってくれたのにこんな騒ぎにして申し訳ない。今日はありがとう。」
お父さんの言葉でパーティーはお開きになった。親戚たちはぞろぞろと帰っていく、「帰りは今時嫁いりなんて…せっかくお嫁さんが同居してくれることになったのにかわいそう」と口ぐちに言って家を後にした
その後、親戚たちに散々恥をかかされた義母。ここまで大事になるとは本人も思っていなかったのだろう
みんなが帰った後、話し合いをすることになった。まず私は謝った
「お父さん、せっかくのパーティーをこんな形にしてしまって申し訳ございません。」
「まゆさんが謝ることはない。こいつがこんなことをしたから悪いんだ。」
「母さん、せっかくケーキ作ってくれたのに悪かったな。」
「これはあなたたちの問題だし、私も1人暮らしをさせろってわがまま言った手前、介入しないようにと思っていたけどね。今日のあれはさすがにねえ。」
義祖母はこれまで言えなかった分、溜まっていたようだった。まだすごく怒っている。義母は何も言い返すことができず、下を向いているだけだ
「俺も何も気づけなくて助けられなくてごめん。」
夫の反省している姿を見て、私は許すことにした
「まゆが辛い思いしてたのに。」
落ち込んでいる夫に私は言った
「私自身、義母のいびりには徹底抗戦してたし、それほどダメージはないんだけど、そういうことにしておこう。」
「ありがとう。」
「義母さんが色々相談乗ってくれていたから大丈夫だよ。でもこれからはあなたも何かあったら相談乗ってよね。」
と笑っていった。夫は力強く「もちろん」と言ってくれた
私は義祖母をちらっと見ると、義祖母はウインクしつつ、にやりとしてました
そんな話をしている私たちの裏では、義父が義母をこっぴどく叱ったらしい。義父からもその後謝罪され、義母も義父に言われて渋ぶしぶといった感じだったが
「まゆさん、今まで嫌がらせしてごめんなさい。これからは家事も任せっきりにしないで私もやります。
許してください。」
そう言われても、すぐに許すことはできないですね
「そんな謝ったのに。」
「これからは家事も含めて色々協力してくださるなら、前向きに検討します。」
「う、わかりました。」
こうして我が家の嫁ト目バトルは私の完全勝利にて幕を閉じた
それからというもの、義母は別人のように変わった。今までだらけていたのがテキパキと家事をこなし、義祖母の介護も手伝ってくれるようになった。もちろん私のご飯だけないということもなくなった。パーティーに参加してくれた親戚にも謝りに行ったらしい
ある日、義母に話しかけた
「お母さん、家事とか手伝ってくださりありがとうございます。」
「何言っているの? 当たり前でしょ? 今までは本当にごめんなさいね。」
再び義母から謝罪を受け、えから2人で色々やっていきましょう
「よろしくお願いします。」
と私が言うと、義母は涙ながらに頷いてくれた。そして2人で笑い合った
後日、義母が義祖母に改めてケーキの件を謝り、自分も手伝うのでケーキをもう1度作って欲しいと頼んだ
「母さん、もう一度主人のためにケーキを作っていただけませんか? あんな風にパーティーを壊してしまったので、もう1度きちんとお祝いをしてあげたいんです。」
「分かったわ。あなたも随分と開心したようだし、今度はまゆさんも一緒に、女3人で作りましょう。」
その話を聞き、私も喜んで参加した。3人で作ったケーキはとてもうまくいき、お父さんも喜んでくれた。改めてお祝いすることができて本当に良かった
久しぶりに家族みんなでお酒を飲んで、楽しく会話ができた。同居始めて面倒なことがたくさんあったけど、義祖母の助けや義母が開心してくれたことで、やっとみんな仲良く幸せな暮らしができるようになった
これからは何かあっても1人で抱え込まないで、夫にもきちんと相談しよう。今回のことで夫との絆が深まった気がする。また新しい家族が増えても、これなら安心してやっていけると思った
私の名前は水希。40歳の主婦です。夫のとひは35歳で結婚5年目。夫婦2人で幸せに暮らしています
私の実家は母が早くに亡くなっていて、父は会社員として働きながら男で1つで私のことを育ててくれました。私は自分がとついだら父が1人になってしまうのが心配で、お付き合いをしている相手がいてもなかなか結婚まで至らず、結婚をためらう理由を話せばファザコンだと言われる始末でした
そんな時に出会ったのが現在の夫です。夫は私が父のことを大切にしていることも理解してくれて、なんなら父と同居してもいいとまで言ってくれました。それが決め手となり、私は夫との結婚を決めたのです
父は私からの結婚報告を聞くととても喜んでくれました
「よかった。これで母さんに顔けできる。」
「お父さんのことは気にするな。水希はとひ君と幸せになることだけを考えなさい。」
「とひ君、娘を頼んだよ。今まで片親で苦労をかけた分、どうか幸せにしてやってほしい。」
父は今まで口には出さなかったものの、片親なの理由に娘が結婚を断られているんじゃないか。自分に気を使って嫁に行けなくなっているんじゃないかと悩んでいたとか
父は会社員として働きつつ不動産経営もしています。私たちは父からの結婚祝で新居もらい、幸せに暮らしていました
そして一昨年、父は65歳で会社を定年退職。退職してからというもの、父は急に元気がなくなり、一気に吹け込んだようになりました
そのため私は毎日決まった時間に実家に電話をしたり、こまめに実家に通ったりして土の様子を見るように。夫は職場の部署が変わったの気に残業が多くなり、私はますます実家に行く回数が増えていきました
ある時、いつもの時間に電話をしても父と連絡が取れず、心配になった私は様子を見に行くことに。すると父がお風呂場で倒れているのを発見。私はすぐに救急車を呼びましたが、病院に運ばれても父の意識は戻りません
検査の結果、脳出血が見つかり、そのまま入院することに。私は毎日お見舞いに通いましたが、父はそのまま目を覚すことなく奇跡に
私は悲しい気持ちをこらえて父を見送り、葬儀や諸々の手続きをすることに。葬儀は身内だけで行ったのですが、資産目当ての親戚が「お父さんから譲ってもらう約束をしていた」などと、灰エナのように群がってきてそれなりに大変でした
しかし、父が私の名前でしっかり遺言を残してくれていたおかげで、私は父の残してくれた余貯金や不動産などの遺産を全て相続することができたのです
私は父が亡くなった後も父からの愛情を感じられた気がして、胸がいっぱいになりました。この時は、この後もっと大変なことになるなんて思ってもいませんでした
夫の実家は比較的常識人ばかりなのですが、1人だけお金にだらしない義師がいます
「ねえ、水希さん、お父さんの遺産があるんでしょ?
私たち、霧りとはいえ姉妹になったんだし、困ってるんだから助けてよ。」
義師は借金を抱えていて、以前からちょくちょくお金の無心に来ていました。私はその度に断っていましたが、最近はあまりにもしつこいのでストレスを感じています
そんなある日、私当てに一通の往復はがきが届いた。内容は同窓会の開催のお知らせでした
返事を送らなければならず、どうしようかなと私が考えていると、夫が声をかけてきました
「難しい顔してどうした? 」
「今度同窓会があるの。でも父が亡くなったばかりだし、あまり気が向かなくて。」
「気分転換だと思って行ってくればいいよ。落ち込んでばかりじゃお父さんも浮かばれないぞ。」
「それもそうよね。」
私は夫に進められたのもあり、同窓会に参加することに
そして迎えた同窓会当日。私は久しぶりに会う友人たちとの会話を楽しんでいました
私が新しい飲み物を取りに行って1人になった時、ある同級生が声をかけてきました
「水希じゃん、久しぶり。」
「えっと、あ、ごめん。誰だっけ? 」
「ひどいな。見てわからない。俺、裕介だよ。」
私は名前を言われてもいまいピンとこなかったのですが、向こうは私のことを知っている様子
「せっかくだし、ちょっと話さない。」
私が戸惑っていると
「水希、何してるの? 飲み物まだ?
」
と友人が私を呼んでいます
私はその声にはして
「ごめん。友達が待ってるから。」
と言ってその場を後にしました
席の方に戻るより早く、友人が私の方に歩いてきて心配そうな顔をしています
「水希大丈夫? あいつに何かされなかった? 」
「うん。ちょっと話してただけ。」
「ゆ介って言ってたけど誰だっけ? 」
「野球部のエースだったチャラオだよ。スポーツ万能で顔も良くてすごいモテやいたじゃん。」
「あ、そういえばね。」
「坊主頭じゃないし、あまり接点ないから分からなかった。気をつけなよ。あいつ今でも遊び人で有名なんだから。」
「何かずっと水希のことチラチラ見てたし、狙われてるかも。」
「まさか、私既婚者だし、もうこんなおばさんだよ。」
その時はそう言って笑い飛ばしたのですが、チャラオは何かと私に絡もうとしてきます
移動したり他の人と話したりしてどうにかやり過ごしていたのですが、一次会が終わって帰ろうとした時、運悪くチャラおに捕まってしまいました
「目、なんでそんな俺のこと避けるの?
さすがに傷つくなよ。」
「もしかして俺のことが気になってるとか。」
「おかしなこと言わないで。そんなんじゃないわよ。」
「何向きになってるんだよ。素直になればいいじゃん。」
「何言ってるのよ。私は結婚してるのよ。」
「結婚してたって遊んでるやつはいくらでもいるじゃん。」
「それに俺、実は昔から水希のことが好きだったんだよね。」
「ツもる話もあるし、2人で飲み直さない? 」
「お断りします。飲みたいなら今からでもみんなと2次に行って。」
私はどうにかチャラを振り切り、タクシーを捕まえて家まで帰ってきました
これでもうチャラオと会うことはないだろうと思っていたのですが、この後さらにとんでもない事態が待ち受けていたのです
翌日、私がパート先の喫茶店で仕事をしていると、どこかで見たことのある男が店内に入ってきました
お盆に水の入ったグラスとお絞りを乗せて接客に行くと、そこにいたのはなんと昨日のチャラオ
「なんでここに? 」
「たまたまだよ。たまたま水希に会えてラッキー。」
そんなしらじらしい嘘が通用するわけないでしょ
「誰に聞いたのよ。」
「まあまあ、とりあえず注文させてよ。フレンド1つ。」
私はしぶしぶオーダーを受け、チャラオにコーヒーを入れました
「これ飲んだら帰ったよね。」
「この時間はお代わり自由って書いてあるじゃん。のんびりさせてよ。」
チャラおは散々私に話しかけ、ゆっくり時間をかけて3杯飲んだ後、お会計をすることに
私はやっと解放されるとほっとしていたのですが、チャラおは空気を読まず
「せっかくの縁だし、通わせてもらうからよろしく。」
と言い残して帰って行きました
雇われている立場ではお客を追い払うわけにもいかず、私はその日から毎日チャラオの接客をするはめに
店長に相談しましたが、「他に実害がないので何もできない」と困り顔
私は夫にも相談したかったのですが、こんな時に限って夫は残業ばかりで帰ってこず、日ばかりが立ってしまいました
それからしばらくして、パートが休みのある日、今日はチャラオの顔を見なくていいと気を抜いていたら、買い物から帰ってきょっとするはめに
「水希、お帰り。遅かったね。」
なんとチャラオが私の家に来ていたのです
「なんで私の家の前にあんたがいるの? どうやってここを知ったのよ。」
「やっぱ俺たちには、切ろうとしても切れない縁があるんじゃない?
」
「気持ち悪いこと言ってないで帰ってすれないな。」
「残業ばかりで家に寄りつかない旦那なんてやめて、俺にしようよ。
いい思いさせてあげるからさ。」
チャラオはそう言って私の肩を抱き寄せます
背筋におかが走り、私はもう我慢の限界。気づけばチャラを突き飛ばしてしまっていました
それから数日後、珍しく夫のいる時に義師が訪ねてきました
夫は「話がある」と言って義姉と2人して親妙な顔をしています
「同窓会に行ってからどうもおかしいと思ってたら、お前男がいるだろう。」
「は? 何言ってるの? 」
「知らばっくれたって無駄よ。こっちには証拠があるんだから。」
義師は手に持っていたA4サイズの封筒をひっくり返しました
すると封筒の中からは、私が同級生のチャラオと一緒にいる写真が大量に
同窓会の日の写真と、私の職場での写真、そして先日の家の前でチャラオに肩を抱き寄せられてしまった時のものもあります
写真は見事に密している風に撮られていて、この写真だけ見れば確かに私が浮気をしているように見えなくもありません
「これが動かぬ証拠だろう。」
「お前とはもう離婚だな。慰謝料は500万だ。一括で払え。」
夫と義師はニヤニヤしていて、私の浮気を出ち上げようとしているのが見えみえです
私はそのまま騙されたふりをして離婚することに
「分かったわ。そこまで言うなら離婚しましょう。」
「慰謝料や財産分与、きちんとするから安心してだい。」
私の言葉に夫と義師は顔を見合わせます
「私はこのままで済ますありませんよ。ここから2人を地獄に突き落とします。」
「あ、そうそう。私が父から相続した遺産だけど、あれは財産分与の対象にならないから。」
「え? 」
夫と義師は私の言葉を聞いてあ然とします
先に我に帰ったのは夫の方でした
「なんでだよ。結婚してからの金は全部均等に分けるんだろう。」
「そうね。結婚してから稼いだお給料とかはそうなるわね。」
「でも、亡くなった親から相続した財産は夫婦の協力で得たものじゃないでしょう。」
「そういうのは特有財産って言って、財産分与の対象にはならないんだって。」
「知らなかったでしょう。」
「遺産目当てだったのに、残念だったわね。」
「な、どうして私が知ってるかって、実はその写真に映ってるチャラオが全部話してくれたのよ。」
実はチャラオが家にまで押しかけてきた日、私は警察に相談していたのです
チャラオは警察から注意を受け、怖くなった様子で翌日しりもなく私のところへやってきました
「本当にごめん。会社の先輩に、水希に言い寄って落としてくれって頼まれただけなんだ。」
チャラオは土下座して謝り、知っていることを洗いざい喋り出しました
チャラオは義師の職場の後輩だったことが判明
義師は夫から同窓会のことを聞き、
「ゆ介君、うちの弟嫁と同級生なんだって。」
「ちょっとハニートラップを仕掛けてよ。」
「弟夫婦が離婚すれば財産分与されお金が入るし、うまくいったら分け前をあげる。」
と言ってこの男を消しかけた
そう。チャラおは義師の口車に乗って私に近づくようになり、義師たちはその様子を写真に撮るように
こうして出ち上げた浮気の証拠で私をろうとしていたのです
「ちょっと待ってよ。私がその男を消しかけたですって。」
「証拠もないのにどうやって証明するの?
そっちこそっち上げじゃない。」
義師は否定しました
「証拠ならありますよ。これを見てください。」
私はそう言ってスマホの画面を見せました
実は私はチャラオに保存させてもらった義姉とのやり取りをもらっており、それともう1つ、義士と夫のLINEのやり取りも保存していたのです
その内容はこういうものでした
「さっきはびっくりしちゃったわ。まさかホテルの前でばったり会っちゃうなんて。」
「俺もだよ。」
「彼女のことは内緒にしてくれよ。」
「当たり前じゃない。
こっちこそ、私の本命の彼にはさっきの男のことは黙っててよね。」
「了解。」
「それにしてもあんたの彼女ものすごい美人ね。
どうやって知り合ったのか教えなさいよ。」
「彼女は同じ部署の同僚なんだ。」
「移動先で知り合ってさ、毎日一緒だし、もう幸せで仕方ないよ。」
「毎日って…そんなあからさに浮気してるのに、よくバレないわね。」
「残業だって言えば水希はそれ以上聞いてこないし、あいつものすごいファザコンで実家に入り浸ってたからさ。」
「お父さん亡くなってからふき込んじゃってて真剣臭いし、こうでもしてなければ本当にやってられないよ。」
「ちょっと、そこまで行ったら水希さんかわいそうなんじゃないの? 」
「実は水希とは別れて、彼女と再婚したいと思ってるんだ。」
「ふん。」
「そうだわ。いいこと考えた。水希さんが浮気したことにすればいいのよ。」
「ハニートラップを仕掛けましょう。」
「水希さんが引っかからなくても、写真と証拠抑えちゃえばこっちのもんよ。」
「慰謝料と財産分与で遺産ももらっちゃいましょうよ。」
私のスマホに保存されていたLINEの内容を見て、夫も義師も大慌て
「なんであんたがそれを…」
「彼がいるのに浮気してたんですね。」
「自分たちが浮気してるからって、チャンスがあれば私も浮気するとでも? 」
「そのスマホをよせ。
すぐに消せ。」
夫は私の手からスマホを奪い取ろうとしてきます
「ああ、大変。手が滑っちゃった。」
自分でのところで、私はこのLINEのやり取りの画想をある人物に転送
夫は私の手からひったくっていったスマホの画面を見て血の毛が引いています
「嘘だろ? 親父は?
」
「ちょっと何してるのよ。早くその画像を長押しして送信取り消しなさいよ。」
2人は焦っていましたが、そうしている間に岐阜から既読がついてしまいました
私がうっかり岐阜に転送してしまったLINEの画像を見られたと知り、夫と義師は真っさになっています
その後、すぐに義父から私のスマホに電話がかかってきました
「とひ、あんたがヘマしたせいなんだから、あんたが電話に出なさいよ。」
「嫌だよ。この作戦を考えたのは姉さんなんだから、姉さんが責任取って出てくれよ。」
夫と義師はお互いに私のスマホを押し付け合いに、最終的に義師が
「あんたがどうにかしなさいよ。」
と言って私にスマホを返してきました
私は電話を撮り、岐阜にこれまでの事情を説明
その日の夜、実家で家族会議が行われることになったのです
当然のことながら夫と義師は義両親から怒られることに
「2人揃いも揃って浮気をした上に、お嫁さんに濡れを着せようとしていたなんて、とんでもない。」
「恥を知りなさい。」
「うちは水希さんのお父様には昔から色々と助けてもらって恩があるんだぞ。」
「その恩をあで返すとは何事だ? 」
普段は穏やかな義母がお仏を見るような目をしながら言い、義父はものすごい勢いでぶち切れています
実は私の父と義父は古くから仕事上で付き合いがあったらしく、義父が困っている時にはいつも父が助けていたとか
義父は私の方に向き直り、深ぶと頭を下げました
「水希さん、うちのバカ娘とバカ息子が本当に申し訳ない。」
「本当に、何と言って詫びしたらいいか。」
その後、私は義父の進めもあって、義夫とチャラおに弁護士を通して慰謝料請求をすることに
ところが、まだ離婚行の話や慰謝料の話があるにも関わらず、夫は荷物をまとめて出ていってしまい、そのまま心痛になりました
義実家に聞いても戻っていない様子なので、もしやと思い更新所に調べてもらうことに
すると夫は、この状況で証拠もなく浮気相手の家に逃げ込んでいたことが判明
さすがに呆れてしまいました
私は浮気相手の家と2人の職場に、不倫の慰謝料を請求する内容証明を送負
このことで夫と浮気相手は会社内での立場が悪くなり、夫は追い出し部屋のような部署に左戦されました
浮気相手は派遣だったのもあって、会社からはあっさり首に、派遣元にもことの次第が報告されたそうです
夫の調査をしてもらうついでに義師の浮気も調査してもらった結果、義師の浮気相手は1人ではなく、2人もいたことが判明
私は義師の本命である婚約者と義両親にこのことを伝え、股の証拠を郵送
このことで当然のことながら、義師の結婚は拍死に
婚約者からも慰謝料請求されることに
その後、夫と義師は困り果てて義量に泣きついたそうですが、義両親は2人の要求を突っぱね、絶縁したそうです
夫と義師は私の浮気を出っち上げようとしたはずが、こんなことになるなんて思いもしなかったことでしょう
そして弁護士のおかげで夫との離婚が無事成立
やっと終わったという気持ちがある一方で、父も亡くなった今となっては、私は1人になってしまっていることに気づきました
寂しくなってしまうのかなと思ったのですが、事情を知った友達が励ましてくれたり、元義両親が何かと私を気遣って可愛がってくれたりするおかげで、案外楽しくやっています
たまに元夫からも連絡がありますが、「俺にはお前しかいないんだ」の復縁したいというものだったり、借金の申し込みばかりなので相手にせず、その都度スクショを取って義父に転送、夫はさらに岐阜から怒られる
元夫の脳には学習機能がないのでしょうか? もしかしたら脳そのものがないのかもしれません
あれから私が働いている喫茶店にチャラオが顔を出すこともなくなり、離婚して不要を気にせず働けることになったので、正社員としてフルタイムで働くことにしました
今後は父の残してくれた財産の運用をしながら、これまで以上にしっかり働いて頑張ろうと思います
結婚記念日に旅行に行こう。いつも頑張って働いているし、ご褒美は大切。
私はサプライズで結婚1年記念日に奮発して、有名人御用たしの高級旅館の予約を取りました。
夫に喜んで欲しい一心で行ったこの行動が、全ての引き金になりました
遡ること1年前
私は28歳、夫は26歳。私たちは交際0日をしました。出会いはなんと、酔った勢いで始めたマッチングアプリ
私はそもそもマッチングアプリ反対派でした
28歳の女子会は美容の話、恋愛の話が9割あり。
28歳は俗に言う結婚的なようで、周りの友達がどんどん結婚していきます。最近ではSNSで幸せ自慢をしている知り合い程度の関係の人に嫌けがさしていました
そんな中、1人の友達がマッチングアプリを始めたというのです。私は抵抗があるので半信半疑で話を聞いていました
知らない世界の話は面白くて、お酒も進みます。聞いているうちに興味が湧いてきました。
結果、酔った勢いでマッチングアプリに会員登録
翌日、良いが完全に覚めたらびっくり
驚くほどの数のメッセージが届いていました
せっかく始めたのだから、少し遊んでみるか。そう思い、興味本位でメッセージを返しました
数人とやり取りをしましたが、そもそも知らない人とのメッセージは続かない。その中で唯一面白くて興味が湧いたのが夫でした
やり取りを1ヶ月続けた頃、会う約束をしました
毎日連絡を取っていたせいか、初めて会うのに給有のような感覚
会った初日に、夫が「結婚を前提に交際してください」と告白してくれました
なんとなくこうなることは予感していました
もちろん不安もありましたが、勢いでOKしました
結婚を前提なので、その後すぐに両家に挨拶
今思うと完全に浮かれていたのだと思います
私の両親もびっくり、でも恋愛のない娘の突然の発表に喜んでいます
そして夫の実家挨拶
今思うと、この辺りで雲雪きの怪しさを感じるべきでした
「母さん、嫁を連れてきたぞ」
と浮かれ気味の彼はいいも感じましたが、それと同じくらいのテンションの義母と義師が出てきました
「初めまして。よろしくお願いします」
と挨拶をすると
「こちらこそよろしくね。」
「そんな苦しいのはやめよう。家族になるんだしさ。」
と私の緊張を解いてくれる素敵な家族だと、当時は幸せを感じていました
初対面と思えないような感覚で、緊張もすぐに解けました
そろそろ失礼しようかと思っていると、義師が質問してきました
「ねえねえ、ところで年収ってどれくらいなの? 家族なんだから隠し事なしでしょ。」
突然の踏み込んだ質問に少し同揺しました
すると夫が
「俺は転職したばかりだから、まだ学生上がりの初人級くらいだけど、彼女は俺とは違って金属8年の看護師だから2倍はあるな。」
と言っています
確かにちょうどそのくらい
詳しくは言いたくないので、とりあえず笑っておきました
すると義母は
「まあ、一気にお金持ちじゃないの?
逆残しね。」
と夫の肩を叩きました
夫もなぜか誇らしそうです
少し違和感を感じました
でもこの頃の私は、仲良くなりたい一心だったので、あまり深く考えません
一家のある字でもある義父は5年前にしました
その後はバ一の義師の清掃のアルバイトと義母の年金で生活をしています
どうやら夫も少ない給料の中から援助していたようです
それに続いて義母は
「どころで、どこに住むの? 賃貸アパート? 」
と質問してきたので、私が
「いえ、実は私、去年、もう結婚しないのかもと思い、マンションを購入したのです。なので今後はそこに一緒に住もうと思っています。」
そう言うと義師が反応
「マンション持ってるの? いいなあ。お金持ち。」
「結婚できないと思っていたのに、できてよかったわね。」
「弟に感謝ね。」
と皮肉混じりに言いました
さすがに私も
「いえいえ、フルローンで購入ですよ。
アパートの家賃と大して変わらないから購入しただけです。」
はい。仕事が楽しいっていうのもあったのですが、突然舞い込んだおめでたい話に自分でも驚いています
義母と義母は
「これからもよろしくね。
色々助けてもらうこともあるかもだけど、家族になったということで、みんなで共有しましょう。」
共有という言葉に少し違和感を感じたものの、初対面ということもあり突っ込みませんでした
「こちらこそよろしくお願いします。」
「ない点があればご指導いただけたらと思います。」
そう挨拶をし、この日は失礼しました
そもそも目立つことが苦手な私たちは、結婚式などはせず、入籍だけしました
結婚指輪は私の職業柄はめている時間も少ないので、安い指輪で十分
もちろん婚約指輪はありません
憧れていたプロポーズも思っていたのとは違ったけど、実際はこんなものかと納得
結婚後も変わらずお互いに仕事を頑張っていました
家計は私が任されていました
少しずつですが、コツコツ貯金をして、少しだけ生活にゆりを持てるようにしました
ところが、結婚が過ぎたある日、事件が起こります
通帳に起調すると、数日前に20万円が引き出されていました
この口座から引き出せるのは、ただ1人、夫しかいません
その夜問いたしました
「銀行講座から20万下ろされているんだけど、知らない?
もし知らないなら銀行に問い合わせないとだめだから。」
と言うと、一瞬はした顔をした夫
でもすぐに、まさかの開き直った態度
「お母さんがどうしても金がないと言うから貸した。」
「貸しただけだからいいだろう。」
「そもそもその金は俺のものでもあるのだから。」
と、悪びれる様子もありません
私は怒って言い返します
「なんでそんな開き直れるわけ? そもそも私に黙って勝手に貸す理由がある? 相談してくれたら良かったのに。」
「確かにこれはあなたのお金でもあるけど、私のお金でもあるんだから。」
「まあ、今更だから貸したのはいいとしても、いつ帰ってくるの? 」
そう言うと夫は
「知らん。」
「身内だからつでもいいだろ。」
「俺の親は逃げも隠れもしねえわ。」
「お前本当に金にうるせえな。」
と開き直っています
夫はつも喧嘩になると、なぜか強気です
はっきり言ってめんどくさい
でも私は知っています
以前、夫に義母がパチンコで3万勝ったと報告している場面を見たので、どうせギャンブルをしているのだと思いました
そうでもしないと、そんなにお金に困る生活をしていません
家も古いとはいえ持ちだし、年金も義師のバイト台だってあります
見た目を気にする人たちではないので、大抵いつも同じ服
食べ物だって料理が嫌いと、毎日インスタントのものを食べていて、贅沢はしません
でもこの20万事件をきっかけに、私の中で何かが変わりました
今までは全て2人の貯金にしていましたが、どう考えても私の方が比率が多い
それからは、多い分は個人貯金にすることにしました
とはいえ、義実家の件がなければ、夫は一応仕事もしているし、問題はないと思っていました
そして冒頭の初めての結婚記念日
いつもは贅沢とはほど遠い私たち
記念日くらいに、少し奮発しようと思いました
旅行のサプライズ発表をしようと思ってウキウキで帰ったら、義姉がいる
最近度々遊びに来ては夕飯を食べて帰ります
疲れて帰ったら義姉がいる生活に、少しストレスを感じていました
今思うと、旅行の発表をするタイミングも悪かったと思います
私も苦労して予約した宿が取れたことを早く報告したい気持ちが先走ったのでしょう
旅行の話に夫は目を輝かせて喜んでくれました
でもそれ以上に反応したのは義師
「え、まさかあのテレビでやってた宿?
ずるい。」
「高級旅館じゃない? どうやって取ったの? 」
私は意気揚々に言いました
「そうなんです。
今まで夫婦で旅行に行ったことがないので、奮発しました。
予約開始日にパソコンに張り付いて予約しました。
一瞬で埋まるから、ドキドキでした。」
と報告すると、義師は
「へえ。」
「でもあんたばっかりずるい。」
「弟夫婦のくせに生意きすぎる。」
「あんたは看護師だから、これからどれだけでも行けるけど、私と母は苦労して暮らしているんだから。」
「今回の旅行は私と母が行く。」
「親高校と思って譲りなさいよ。」
と行点発言
私はすっかり忘れていましたが、義師はお金がないと言いながら旅行好き
アルバイト生活で時間はあるから、核駅停車でどこまでも行きます
それどころか無人駅で下しキセルをする上収犯
いい大人が恥ずかしげもなくそれを自慢しています
考えられない行動にはっきり言って関わりたくない人です
もちろん今回の旅行を義家族に譲るわけにはいきません
私は断固拒否します
「絶対嫌です。
私たちだっていつも切り詰めて、やっと貯めたお金で行くんです。
夫もいつも頑張ってくれてるし、式もあげてないし、新婚旅行も行っていません。
だから今回は分発しただけです。」
すると、もっと怒った顔をした義姉は
「夫の親も大切にできないクソ嫁ね。」
「家族が変なやと結婚すると、こんなに会うのよね。」
「よくわかったわ。」
「あんたも私を見習って離婚したらいいのよ。」
と夫に言いました
夫はなぜか俯いて、何も言いません
その態度にも腹が立ちました
この状況に義姉は居心地が悪いのか
「本当、生意気な嫁。」
と言い残し、義師は帰って行った
義師の背中を見ながら、夫は腑に落ちない顔をしています
せっかくの旅行なのに、後味の悪い、嫌な気持ちになりました
その日は喧嘩になりそうなので、気まずい雰囲気のまま就寝
一晩寝たら大体のことはすっきりできるのが私の性格
私は昨日の気まずい空気を引きずるつもりはありません
ところが予想外のことが起こりました
翌日、仕事から帰ると、夫が行点発言
「旅行のことだけど、母さんと姉さんと4人で行きたい。」
一瞬、何を言っているのか理解できませんでした
私はもちろん反対
思い返せば、昨日の夜中から夜けに夫ラインが鳴っていると思っていました
きっと義師と義母は何かを吹き込んだのでしょう
夫は私に向かって言いました
「お前がそんなに白上な人だとは思わなかったよ。」
「結婚とは、個人としてではなく、家族と家族の繋がりだろう。」
「そこまで言うなら、お前が行かなかったらいい。」
「俺、何か間違ったこと言ってる? 」
と言ってきました
間違いだらけでしょ
家同士の繋がりは分かるけど、論点が違います
きっと昨夜から義家族に言いくるめられたのでしょう
その夜はどちらも譲らず、話は平行戦
どうして喜んでもらおうと思った旅行で、こんなことになるのかと悲しくもなります
気まずい雰囲気のままの翌日
仕事から帰ると義母と義師が家にいました
義母はす々しい顔をして言いました
「あ、お帰り。」
「旅行の話はまとまったわ。」
「もう喧嘩はやめなさい。」
「その旅行、私と娘と息子の3人で行くわ。」
と言い出しました
ありえない発想に、開いた口が塞がりません
私はわけが分からなくて夫に訪ねました
「意味が分からなすぎる。」
「どういう展開でこうなったの?
ちゃんと説明して。」
「まあ、どんな説明でも納得はできなさそうだけど。」
そういうと夫は
「母さんの言った通りだよ。」
「ここ最近の話を母さんにしたら、解決策を考えてくれたんだよ。」
「俺は行くけど、お前は残れ。」
「以上。」
ついに人袋のが切れました
「はあ? 」
「そんなの解決策でも何でもないんだけど。」
「なんであんたたちが旅行に行くのよ。」
「バカバかしい展開すぎて、頭湧いてるのかと思うんだけど。」
「3人もいて、1人くらいまとまとな考え出せないの? 」
と言うと、夫は激怒
「生意きな口叩いてんじゃねえよ。」
「お前は働いて家に金入れてりゃいいんだよ。」
「お前の生きる理由はそれだけ。」
「結婚したのは、お前が売れ残ってる看護師だからに決まってるだろう。」
「文句言わず働け。」
そうです。元夫が本量を発揮、ドラマで見るような暴言を浴びせます
私は今まで夫のために必死に頑張っていたことがバカバカ
この一部指示を見守っている義師は
「まあ、何でもいいけど、私たちがその旅行に行くから、喧嘩しても意味ないから、もうやめな。」
「私たちは帰るから、早く仲直りしなさいよ。」
と言って義家族は帰って行きました
私は今まで目をつぶっていたマザコンやシスコンのことが許せなくなりました
もちろん大切にしてくれている人は大切にしたいけど、もう夫を含め義家族は大切にする必要ない
今までは夢を見ていたのかと思うくらい、気持ちが一気に覚めました
そんな嫌いな人と旅行に行っても楽しくありません
そんなに自分の家族が大切なら、私は離婚したい
もう一緒にいる意味はない
「義姉さんが進めるように離婚しよう。
もう私はそれ以外考えられない。」
と言うと
「分かったわかった。」
「何でもいいけど、その話は旅行が終わってからしっかりしようぜ。」
「今は旅行第1だ。」
と夫は言います
もう旅行なんて行きたくない
私はご希望通り、家族に譲ることにしました
それを夫に言うと
「お前なら分かってくれると思ったよ。」
「それでこそ俺の嫁。」
「ちゃんと土産は買ってくるから。」
「お前も1人の時間が欲しいだろう。」
「まあ、ゆっくりしてくれよ。」
と、1つも響かない言葉をかけてきました
夫はテンション高く、義母に電話をかけています
浮かれた笑い声に腹が立ちます
でも、もうこれでいい
私は決心しました
旅館へは連絡をして夫に変更。
さらに、無理行って3人度に変更してもらいました
旅行当日
私は有給を取っていたので、3人を送り出しました
完全に浮かれている3人はテンション高く出かけていきました
1泊2日なのにスーツケースなど持っていきました
その姿になんだか笑いが込み上げてきます
そこから私も大忙し
実はこの2日間に、私は人生をかけたお仕事があります
まず夫の荷物を準備しておいた歌詞倉庫に全て引っ越しします
私がミニマリストということもあり、荷物はそんなに多くないです
この件を相談していた職場の友人に手伝ってもらい、2時間かからず完了
もうこれで夫が帰ってくる理由がありません
そもそもこのマンションは私名義で、独身時代に購入した住宅
2度と式をまたがせたくありません
予約しておいた影屋さんも到着
1時間あまりで、夫は入れない家になりました
そして今回の問題が起こってからすぐに紹介してもらった弁護士に離婚相談していました
今までの村原の音声コレクションを武器に行くと、弁護士の先生は
「これはほぼ勝ち確定です。
是非弁護させてください。」
と言ってくれたので依頼
今後の離婚話には直接参加しなくても良くなりました
そして笑える話はここから
夫と義家族は、なぜか旅館料金を先払いだと思い込んでいます
私は先払いだなんて一言も言っていません
予約をしただけです
さらに、結婚日のサプライズをしようと思って、高級ケーキもシャンパンも注文済み
もちろんそれも全てチェックアウト時に支払うことになっています
きっとそうとは知らずに合有したのでしょう
まるで最後の晩餐
そして翌日
案の上、チェックアウトの時間になると、私の携帯の着信が止まりません
もちろん無視
想定の範囲内です
ほぼ無一問で高級旅館に泊まろうとする義家族のメンタルに脱望
きっと今頃、請求に夫家族が真っさになっているのが目に浮かびます
そして結局、警察のお世話になるはめに
もう私は知りません
そんなお騒がせ家族に、最後どうしても渡したいプレゼントがあります
離婚届けと歌倉庫の鍵を義実家に郵送
もう私のマンションに夫のものは1つもありません
1年前の居心地最高の部屋が帰ってきました
きっと離婚もごねるのが目に見えているので、先手必勝
弁護士の先生が窓口になってくれます
その後、義家族は最高級旅行の代金を書き集めて、なんとか支払いを済ませ釈法
元々貧乏なのに、拍者がかかりました
帰宅した義家族が私のマンションに来てドアを蹴ったので、隣人が警察に通報しました
元夫離婚頂中という事実が分かり、夫は警察に接近禁止例を出される始末
義科家族には裁判をするお金もなく、あっさり離婚を承諾
モハの事実がありますので、ちゃんと慰謝料も請求しました
そして私は思っていたより簡単に、晴れて1人身になりました
その後、義家族は元夫の収入を頼りにしばらく暮らしていたようです
ギャンブルもきっとやめられなかったのでしょう
そんな元義家族に、問題は続きます
元々仕事が続かない夫
結婚していた時も、何度も寝坊したり休んだり、社会人としてありえないことが度々ありました
それを指摘すると
「俺は精神的に闇みやすいから、言わないでくれ。」
そう言って私を黙らせました
そのくせ、生意きに上司に噛みつき、揉めて代謝したそうです
義師も理由は分かりませんが、気づけば無職だとか
お金に困って生活は今まで以上に窮屈でも、車を手放したくないという理由で生活保護も受けず、借金を繰り返しようです
先日、義実家の近くを通りかかったら、怖いお兄さんが義実家の周りをうろついていました
映画のシーンを見ているようです
今時あんなに分かりやすい取り立てがあるのかと関心するくらいです
私は元義家族のストレスが晴れて、仕事も順調
家事も私1人だから手抜き放題です
離婚後の方が金銭的に楽になったのは、自分でも予想外です
そしてなんと、主人に昇格しました
責任がある大変な仕事ですが、やりがいがあり、毎日楽しく働いています
そして恋愛はしばらくいいやと思っていたのですが、離婚前、色々相談を聞いてもらっていたドクターと交際が始まりました
彼は誰かさんとは違って、お金にも余裕があるし、心にも余裕がある素敵な人
でももう結婚にはすごく慎重な私がいます
ただ1つ言えることは、私にはマッチングアプリは向いていない
古風な考えですが、やっぱり自然に出会えるのが1番です
今となっては、あの旅行を横取りされたこともありがたくて、感謝です
私は40歳の会社員
これは私が妊娠していた時の話です
座りがひどく、毎日辛い思いをしていました
座りも辛かったのですが、何より辛かったのは、夫が私に対して強く当たることでした
「おい、なんだよお前。」
「気持ち悪いな。何吐いてやがるんだ。」
「座りがひどいの。」
説明しても、夫は話を聞いてくれません
それどころか、ダイニングテーブルやら壁やらかまわず、どんどんと叩きます
しかもそうやって叩く度たび、私がビクっと体を振わせているのを見てニヤニヤしています
妊娠している間、こういうことが延々と続きました
先生からは入院した方が良いと言われていたのですが、夫はそれすら許してくれません
「座りになるっていうのは、お前の体調管理ができてないからだろ。」
「妊娠のせいにするってことは、俺の子供のせいにしてるってことだろ。」
「全部お前が悪いんだ。」
いつもこう言われていました
もう途中からは私も説明するのを諦めました
この人には何を言っても無駄でした
当時、夫はひどくイライラしていました
夫は実家の飲食店で働いていたのですが、ここ最近売上が下がっていたようです
近所のショッピングモールができて、そちらに客を取られていました
「このままだと店を閉めなければいけないかもしれない。」
そう言って、私の実家にも何度か援助を求めてきました
ちなみに私の実家は、父が会社を経営しています
そのため人の良い父は、何度か義実家に援助をしていました
「娘が結婚した相手なのだから、困った時は助けようじゃないか。」
「いいか? 困った時はお互い様なんだよ。」
「人は1人では生きていけないんだからな。」
と優しい父はいつもそう言っていました
お互い様、本当にそうだろうか?
父は一方的に与えるだけになっている気がする
私はそれが心配でした
なぜなら夫や義両親は、父が炎上するのは当たり前だと思っていたからです
「金があるところから出してもらえばいい。」
「嫁の家は夫を助けるのは当然だから。」
そう言ってふんぞり返っていました
父の気持ちも知らず、本当に図々しい嫌な人たちです
私は30代後半で結婚したので、そのことで文句を言われました
「うちの息子なら、もっと若くて可愛いお嬢さんと結婚できたのに。」
そう言って、特に義母は私を嫌っていました
義父は義母のヒステリックな性格をよく知っています
私をかうと自分が怒られることになるので、いつも見て見ぬふりをしていました
結婚して妊娠までしたけれど、お先真っ暗
結婚したのに妊娠して変わる男がいるとは聞いていましたが、ここまでとは思っていませんでした
「おい、どけ。」
「でかい腹で寝られると見苦しいんだよ。」
「お前は見えない和室の方で寝ろう。」
「いいのか? 離婚するぞ。」
そう言って、軽くですが、突然突き飛ばされたこともありました
私は体勢こそ崩しましたが、お腹に赤ちゃんがいると思い踏んました
すると夫は、どうしたかったのか、ちっと舌打ち
ああ、もう無理だ
子供のためにも逃げよう
を考えていた時でした
母から、父が病院に運ばれたと連絡があったのです
それもかなりまずい状況だと言われました
私はすぐに玄関を飛び出しました
タクシーも捕まらない
電話する時間も惜しい
そんな時に、ご近所の奥様が車で通りかかったんです
事情を説明すると、私を載せて病院まで連れて行ってくれました
道中も私を安心させようと色々お話をしてくれて、本当にありがたかったです
しかし病院に行った時には、父はもう亡くなっていました
私は知らなかったのですが、会社の方でトラブルがあったそうです
その解決のために、ここ1ヶ月は家に戻れない日々が続いていたと
心臓の悪い父は、過労でそのまま旅立ってしまいました
会社の倒産が決まり、それが決定打になってしまったのかもしれません
「孫が生まれるまでには、なんとか解決しておきたい。」
そう思い頑張っていたそうです
「早く孫に会いたい。」
「きっと可愛い子なんだろうな。」
そう言って母に笑顔を見せていたと聞きました
その話を聞いて、涙が止まりません
ずっと泣いている私を慰めるつもりだったのか、自分も寂しかったのか
お腹の中では赤ちゃんが元気よく私のお腹を蹴っていました
とりあえず1度家に戻らないと
そう思い帰宅すると、義母が家に来ていました
客が全然来ないからと店を早く閉めて、夫と一緒に我が家に来ていたそうです
私は泣きながら、父が亡くなったことを説明しました
「はあ。」
「なら離婚だな。」
「え? 」
「なぜ父が亡くなると離婚なの? 意味が分かりません。」
「ATMがいなくなったんじゃない。」
「それに会社も倒産だろ。」
「うちはそんなのに巻き込まれたくないからな。」
ひどい
あんなに父にお世話になったのに
何度も助けてもらったのに
「お腹の子だけ産んで、そしたら、あんた、息子と離婚しなさいよ。」
「それで、子供だけ置いていきな。」
「お腹の子は男でしょ。」
「後として私が育ててやるからさ。」
義母もそう言って笑っています
もうこの家にいてはいけない
この2人は狂っている
私は大切なものだけを持って、数日後、こっそり逃亡しました
父が亡くなる少し前に夫が署名捺印した離婚届け、私を脅すつもりで書いた離婚届け
これを書いた時、義母が隣でニヤニヤしていたのを思い出します
ぐちゃぐちゃになってゴミ箱に捨てられていましたが、そこから拾って大切に保管しておきました
このおかげで、私はすぐに離婚することができたんです
「自分の武器になりそうなものは大切にしておくんだよ。」
そんな父の言葉を思い出します
家を出てからは、すぐに実家に駆け込みました
元夫や元義母が実家にやってきて大騒ぎしていましたが、警察に通報
弁護士からも説明してもらい、養育費や奨学ですが、慰謝料も請求しました
揉めるなら裁判になると伝えると、しぶしぶですが払ってもらえることに
一応商売をしている家なので、その辺りは考えたのでしょうね
その後、息子が生まれ、私は半年後、仕事復帰
母に子育てを手伝ってもらいながら、必死に生きていきました
辛かったです
大好きな父がこの世にもういないなんて信じられません
でも私はある意味、白上なのかもしれません
父と息子のことばかりを考えて、元夫のことなんてすっかり忘れていましたから
毎日仕事と家事と子育れてでいっぱい
辛いこともありました
そんな時こそ父の言葉を思い出します
父が昔助けてきた人たちが、私たちを助けてくださったからです
こうやって、人の気持ちや優しさが循環していくのですね
一方、元夫はと言いますと、私の実家に現れて大騒ぎ
「出てこい。」
と窓ガラスを割って、警察に逮捕されました
ちなみに私の実家というか、元実家ですね
父が亡くなってしばらくして、母は実家を売りました
広い実家は、私たちが暮らしていくには広すぎます
それに元夫のこともあります
オートロックのマンションで暮らした方が良いと判断しました
これが大正解だったわけです
元夫は私と離婚した後、実家に戻っていました
しかし店の客は減り続け、結局閉店に追い込まれたそうです
さらに元義両親が離婚し、元義父は逃亡
元義母はボケてしまい、元夫の介護が必要になってしまったそうです
とはいえ軽度なので、施設に入れることもできません
私と再婚して面倒を見させようとしていたみたいですが、何をやっているんだか
私の実家は今、違う方が住んでいます
それを知らずにピンポンを連打して、あげく出てこないことに発狂して、暴挙に出たのでしょう
警察に対しても暴れ、怪我を負たと聞きました
しばらくは戻ってこないでしょうね
元義母も一方的に親戚に引き取られたそうですが、昔からあの性格です
疎まれて辛い思いをしているのだとか
でも、もういいです
こんな人たちのことよりも、私は私のそばにいる大切な人たちのことを考えて生きてきたい
私の息子は今5歳、元気いっぱいで明るく甘炎棒な子に育ちました
この子のためにも、全刀で人に優しい人間になろう
そう思って日々を過ごしています
父の優しさが私を救ったように
私の名前は明な。28歳の専業主婦です
夫の徹夜は30歳で、会社員
以前から私は夫と同じ会社で働いていたので、職場結婚をしました
ちなみに夫は同じ部署の先輩でしたが、とてもハキハキとした目立つ存在でした
そんな彼が、内ちな私のことを気にかけてくれ、関わるうちにお互いに惹かれていったのです
そして付き合ってからわずか半年で結婚しました
私のことを引っ張ってくれる夫は頼もしく、この人と一生添い解けたいと思ったのです
私は妊娠に会社を退職しています
社員の少ないアットホームな会社なので、私の妊娠を祝福して退職も受け入れてくれました
最後に出勤した日、「また戻っておいで」という社長の言葉に安心したことを覚えています
今は無事に出産をし、1歳になった朝日の育児に奮闘中です
子供が生まれる前は仕事に打ち込んでいたので、気力も体力も自信がありました
しかし子育ては仕事とはまっきり違いました
1日の中で機嫌のコロコロ変わる朝日と過ごす毎日は、想像以上に忙しいです
家事も思うように進まず、悩む日もありました
夫は今までと変わらず仕事をするだけで、家事や育児は全くしてくれません
あんなにも頼もしかった夫が、家の中では頼りない存在になってしまったのです
協力してくれない夫に対し、日に日に嫌悪感が増すばかり
そんな状況である事件が起こったのです
「もしもし。」
「ええ、結婚するんだ。」
事件の発端は、夫にかかってきた1本の電話にありました
「あきな、今姉さんから電話があって、今度結婚するんだってさ。」
夫には35歳の姉がいます
義姉は義実家に住んでいたので、正月などでは顔を合わせることありましたが、特に深い関係ではありません
何でもいい年して定食にもつかず遊び歩いていると聞いていたので、勝手に苦手意識を持っていたのです
そんな義姉が結婚するという報告を受けました
「そうなんだ。
じゃあお祝いしなきゃね。」
「なんかさ、結婚のことで相談があるから、今からうちに来るみたい。」
「え、今から?
」
義姉の唐突な訪問には戸惑いましたが、電話から1時間ほどで義姉は我が家にやってきました
「こんにちは。」
玄関を開けると、私はぎょっとしました
義姉だけでなく、なんと義姉の旦那も一緒に来ていたのです
「どうも。」
「あ、えっと、旦那さんですよね。」
「初めまして。」
自分の名前も名乗らず、不機嫌そうな顔をしているこの男が義姉の旦那です
人昔前に流行ったミニスカートを身につけた義姉と、態度が悪く、ノりと勢いだけで生きているような旦那
あまりにも残念な組み合わせに、思わずあ然としてしまいました
「どうぞ上がってください。」
「入るね。」
義旦那はドタドタと足音を立てながら中に入ってきました
「すみません。
朝日が寝ているので、もう少し静かに。」
「ああ、はいはい、分かりましたよ。」
義姉は面倒臭そうに返事をしました
相談があってきたらしいですが、あまりの態度の悪さにイライラします
義姉と旦那はリビングのソファーにドカッと座り、勝手に話を始めました
「相談なんだけどさ。」
「徹也、今貯金いくらある? 」
「金のことはあなが管理しているから分からないな。」
「ふん。」
「あなちゃん、いくら貯金あるの? 」
私はえ、聞こえないふりをしてその場から去ろうとしました
「ちょっと、あらちゃん。」
「ちょっと、うん。
いくらなの。」
と大声で呼び止められました
「はい。」
「貯金なんでですか? 」
「なんであなたたちにそんなことを言わなきゃいけないのか。」
しかし義姉は続けます
「私たち結婚するんだけどさあ、子供できたんだよね。」
「今、私、妊娠中なの。」
「そうなんですか。」
「おめでとうございます。」
私はとりあえず表面だけは取り作ました
「ちょっと感情こもってなくない?
」
「そんなことないですよ。」
「それでさあ、結婚式をあげようと思ってるんだけど、お腹が大きくなる前にやりたいのよ。」
「生まれてからじゃ忙しいし、体系も崩れるじゃない。」
「あはあ。」
それと私たちの貯金がどう関係するのか分からず、私は返事に困りました
「早く結婚式あげたいんだけど、私たちお金がないのよ。」
「だからあなたたちに、結婚式のお金を出してもらいたくって。」
義姉は悪びれもなく、とんでもないことを言い出しました
「なんで私たちが? 」
私には義姉の発言が全く理解できませんでした
話によると、義姉の旦那はもう45歳
今まで見婚であった
一般的な45歳の男性であれば、貯金ぐらい少しあるのではないでしょうか
「なんでって、家族なんだし。」
「お金出すのは普通じゃない。」
「旦那さん、お仕事してますよね。」
「これまでの貯金とか。」
「そんなもんないけど、お前たちが金出すって聞いたから来たのに、何なんだよ。」
旦那は露骨に苛立っている態度をします
きっと義姉が適当なことを言って連れてきたのでしょう
この年で貯金も全くない旦那にも驚きですが、私たちを当てにしていた義姉にもびっくりです
「だったら、これからお金貯めればいいじゃないですか。」
「生まれてからでも遅くないですし、子供がある程度大きくなれば、結婚式だって一緒に出られますし。」
「それまで待ってられるかよ。」
「お前らが金出さないって言うなら、結婚もなしだな。」
「そんな嫌だよ。」
2人が勝手に揉め出すので、その声で朝日は起きてしまいました
ぐっすりと眠っていたのに騒音で起こされ、朝日は不機嫌にぐっていました
大人の勝手な行動で安民を妨げられ、かわいそうです
「えー、ちょっと2人とも静かにしてください。」
私は急いで朝日のいる部屋へ行き、抱き上げてなめます
泣きくる朝日を見て、旦那はさらに嫌そうな顔をしていました
婚約さが妊娠中なのに、こんなことで大丈夫なのかと不安になりました
「朝日も起きたので、もうお引き取りください。」
「貯金はこの子のためにしているものです。」
「何と言われても、お金を出すことはできません。」
私が2人を返そうとそう言うと、義姉も旦那も口調を荒らけて言いました
「あなさん、先に子供産んだからって、調子に乗ってるわね。」
「家族が困っているのに、助けようともしないなんて。」
「この白上。」
「話にならないな。」
「もう帰らせてもらう。」
そう言ってドアを強く閉めて出ていきました
この様子に怯えた朝日は私にしがみついて泣いています
何なの、あれ? 2人が家で暴れている間、夫は一言も発しませんでした
私が攻め立てられているのを何とも思わなかったのか
本当に頼りない夫です
泣いている朝日に声をかけることもなく、ただ何か考え事をしているような表情を浮かべています
義姉の状況を見てショックでも受けているのでしょうか? 翌朝、私は何かが割れるような大きな物音で目が覚めました
何の音?
物音は外からしているもので、数回ガシャンという音が聞こえてきました
何があったのかと外へ出ると、そこには衝撃的な光景が広がっていました
嘘でしょ? 玄関先には細かいガラスの破片が飛び散っていました
この先には、フロントガラスが割られた私の車がありました
何が起こっているのか理解ができず、私は呆然と立ち尽くしました
するとスマホの着信音が成り響きました
画面の表示を見ると、義姉からの電話でした
病気が収まらず、震える手で電話に出ました
「はい。」
「もちもち。」
「[咳払い]。」
「[笑い]、びっくりした? 」
「逆らったバツよ。」
「フロントガラスを割ったの。」
「お姉さんですか? 」
「旦那がやったのよ。」
「ざみろ。」
「これ以上嫌がらせを受けたくなかったら、今すぐ結婚式の金を出しな。」
私は義姉夫婦の行動が恐ろしくなり、電話を切りました
そこで異変に気づいた夫も外に出てきました
「どうしたんだ、これ?
」
「姉さんの旦那が割ったんだって。」
「さっき電話来た。」
「あまりにもひどすぎるよ。」
「確かにそうだな。」
「私、被害届け出すから。」
「あの2人もやったと白除してるし。」
「慰謝料だって取れるはずだわ。」
夫は私の言葉に動揺していました
「おい、ちょっと待て。」
「家族なんだから、被害届けは出すな。」
こんなことをされて怒らない人はいません
ましてや家族だなんて思えない
しかし夫はあくまで義姉をかうのでした
「姉さんだって、金がなくて困ってるんだよ。」
「家族が助けてやらないで、どうするんだ。」
「やっぱり結婚式の金は、俺たちで出そう。」
夫は目の前で困っている私より、義姉を優先したのです
「姉さんだって、俺たちが金を出していれば、こんなことしなかったはずだ。」
「家族のことを内がしにした俺たちの方が、間違ってたんだよ。」
その夫の言葉で、私が夫に対する愛情が一気に消去ったのを感じました
義姉にお金を出すと宣言した夫は、なぜか正義感の溢れる表情をしています
そんな夫に付き合うのはバカバカしくて、さっさと家の中に入ってもらいました
朝日が触ったら大変
私は急いで散らばったガラスを拾い集め、車を修理に出しました
夫にも義似夫婦にも強い怒りを覚えた私は、すぐに行動を始めました
その後も義姉からはしつこい電話が来ています
内容は嫌がらせについてで、脅迫に近いものでした
私はあえて金を出すとも言わず、言い返すこともなく、その電話を聞き続けました
「早く金を出して。また車壊すわよ。」
せっかく治った車をまた壊されては困ります
そろそろ返事をするには良い時期だろう