作業現場のクレーンが突然止まったのは、夕方のことであった。高典は古びた機械室でその報せを受けた。リモコンを操作しても、レバーを動かしても、巨大な機械はびくともしなかった。遠隔操作の試験中に起こった不具合だった。係員が焦った様子で何度も再起動を試みたが、鋼鉄の腕は垂れ下がったままだった。明日の朝、点検をすると言われた。高典は何も言わずにヘルメットを脱いだ。四十年前から変わらない手応えが、今日初めて空回りしたように感じられた。このクレーンはもう、自分を必要としていないのかもしれない。その考えが頭をよぎったが、深く追うことはしなかった。
帰り道、コンビニに寄ってコーヒーを買った。ブラックの缶コーヒー。それだけを買って、自転車に跨った。風が冷たかったが、作業で温まった体には気持ちが良かった。家に帰ると、妻の千鶴が台所で味噌汁を作っていた。出汁の香りが狭い玄関まで漂ってきた。「おかえり」と千鶴は言った。高典は「ああ」と答えて、作業着を脱いだ。洗面所で手を洗い、テーブルについた。湯気の立つ味噌汁と、焼き魚と、漬物。何年も変わらない夕食だった。仕事の話はしなかった。千鶴も聞かなかった。それが二人の間で決まった形だった。テレビをつけると、建設業界の人手不足のニュースをやっていた。新しい自動化システムの映像が流れた。未来の現場には、もう高典のような清掃員の居場所はないのかもしれなかった。千鶴がチャンネルを変えた。バラエティ番組の笑い声が部屋に広がった。高典は味噌汁を飲み干した。明日も仕事がある。それだけを考えた。
翌朝、現場に行くと、クレーンはすでに動いていた。原因は単なる配線の接触不良だった。係員が「部品を交換したからもう大丈夫です」と言った。高典は何も言わず、点検を始めた。機械は正直だ。ちゃんと手をかけていれば、必ず応えてくれる。その信頼は四十年前から変わらなかった。クレーンの運転は、高典の人生そのものだった。何も持たずにこの業界に入った十九歳の頃から、ずっと。だが、午後の休憩時間に、現場代理人が声をかけてきた。「黒川さん、ちょっといいですか。来月いっぱいで、現場を移ってもらうことになりました」と。高典は缶コーヒーを飲む手を止めた。「ここの工事が縮小するんで、人員も整理しないといけないんです。新しい現場は設備が新しくて、若いオペレーターが多いんですよ。五十代以上の方は他に回ってもらう形で」と代理人は言った。高典はしばらく黙っていた。それから「分かりました」と言った。文句を言う気はなかった。言ったところで変わるものではない。それはこの業界で長く働いていれば嫌というほど分かっていた。その日の帰り道、高典は初めて、これからどうするかを考えた。五十九歳。新しい現場で、新しい機械を覚える気力がまだあるかどうか、自信はなかった。夕食の時、高典は千鶴にその話をした。千鶴は箸を置いて、静かに言った。「そう。まあ、何とかなるわよ」。その言葉に、高典は特に何も感じなかった。何とかなると思っていた。これまでも何とかなってきた。でも今回ばかりは、少し違うかもしれない、と高典は思った。何が違うのかは、はっきりとは分からなかった。
二週間後、夫婦で近所の公園に散歩に行った。紅葉が始まったばかりの公園で、千鶴が写真を撮った。スマートフォンを向けられたので、高典はぎこちなく笑った。千鶴はその写真を気に入っているようだった。携帯の待ち受けに設定していた。「私が死んだら、この写真を使ってね」。千鶴が何気なく言った。高典は「何を縁起でもないことを」と答えた。千鶴は笑って、「だって、私の方が年上だしね」と言った。高典は何も言わなかった。しばらく歩いてから、「お前は死なないよ」と言った。千鶴はまた笑った。それが、千鶴と交わした最後のまともな会話だった。
三ヶ月後の夜、千鶴が救急車で運ばれた。脳卒中だった。高典は病院からの電話で知らせを受けた。慌てて病院に駆けつけたが、千鶴は意識を戻さなかった。医師は「最悪の場合は数日持たない可能性もあります」と言った。高典は病院の廊下にある硬い椅子に座った。目を閉じると、千鶴の顔が浮かんだ。どこにでもいる、普通の女だった。高典より十センチ低くて、よく笑って、料理が上手ではなかったけど、味噌汁だけはいつも美味しかった。そんな記憶が次々と頭の中に浮かんでは消えていった。翌日、定食屋の女将が見舞いに来た。千鶴がパートで働いていた店だった。女将は「千鶴さんには本当にお世話になりました」と言って、涙を拭いた。高典は「こちらこそ」と言うのが精一杯だった。どうして自分が謝られているのか、あまり分からなかったが、そう言うのが正しいと思った。
病院の帰り道、高典は携帯電話を見つめた。千鶴の待ち受け画面。公園で撮った、ぎこちない自分の顔。その写真をじっと見ながら、高典は思った。千鶴が生きている間に、もっと何か言っておけばよかった。ありがとうとか、好きだとか、そういう言葉。普段は言わないから、今更言うのも恥ずかしいと思っていた。そう思っているうちに、言えなくなってしまった。病室に戻ると、千鶴は相変わらず目を閉じたままだった。点滴の音だけが静かに響いていた。高典はその横に座って、手を握った。冷たかったけど、まだ温かみは残っていた。この手が二度と動かなくなるのかと思うと、胸の奥が締め付けられた。その夜は帰らずに、病室で朝を迎えた。窓から差し込む朝日が、千鶴の顔を照らした。その光の中で、千鶴の顔が少しだけ穏やかに見えた。三日目、千鶴は静かに息を引き取った。夜明けの少し前だった。高典は手を握ったまま、その瞬間を感じた。握っていた手が、ほんの少しだけ冷たくなった。それだけだった。医師が時刻を確認し、看護師が何かを言った。高典には言葉が届いていなかった。ただ、千鶴の手を離したくなかった。
葬儀は小さく行われた。参列者は、定食屋の女将と同僚の女性、近所の老夫婦だけだった。花もない簡素な式だった。高典が頼まなかった。頼む相手もいなかった。棺の中の千鶴は、安らかな顔をしていた。あの公園で見せた、困ったような笑顔とは違った。火葬場で、骨を拾いながら、高典は思った。この白い骨の中に、三十年以上の生活が入っているとは思えないほど軽い。それが胸の中で何かを押した。押したが、表には出なかった。葬儀の後、自転車で骨壷を抱えて帰った。前のカゴに入れるのは違う気がした。胸に抱えたまま、ゆっくりと家まで歩いた。翌日、スーツの男が家に来た。銀行のローンの担当だった。「旦那さんの退職に伴い、返済計画の見直しをさせていただきたいんです」と男は言った。高典は狐につままれたような思いだった。この家は、千鶴と二人でローンを組んで買った。毎月、欠かさず返済してきた。それなのに、どうして今になってそんな話になるのか。「お嬢さんが、ローンの返済が厳しくなったということで相談に来られてまして」と男は言った。高典は何を言っているのか分からなかった。「お嬢さん? うちに娘なんて…」と言いかけて、はっとして止まった。千鶴の連れ子のことだ。
高典と千鶴が結婚したのは、お互いに四十歳を過ぎてからだった。千鶴は一度離婚していて、娘が一人いた。その娘は夫の仕事の関係で海外に住んでいた。結婚から十年以上、ほとんど連絡を取っていなかった。高典は、千鶴の娘を自分の娘だと思ったことはなかった。いや、思おうとしなかった。お互いに干渉しないことが、この関係を保つために必要だった。その結果というものだろう。千鶴が死んだと聞いて、娘が帰ってきた。そして、ローンのことを銀行に相談したらしい。「ご主人に内緒で、書類を整理しておきました」と男は言った。高典は黙って聞いていた。怒りはなかった。ただ、何かが体の中から抜けていくような感覚だった。千鶴が死んで、一番親しい人間が、家を売ろうとしている。それが事実なら、もう自分に抗う気力は残っていなかった。高典は「分かりました」と言った。男は少し驚いた顔をしたが、すぐに書類を出して説明を始めた。高典はほとんど聞いていなかった。
その夜、高典は家の中を見回した。台所のテーブル、千鶴が使っていた椅子、流しの横に干してあるままの布巾。冷蔵庫の扉には、何年も前に二人で行った旅行の写真が貼ってあった。食器棚の中には、欠けた茶碗を布テープで補修したものもあった。こういう物の一つ一つに、千鶴の手が触れていた時間があった。翌朝、高典は押入れから古いバックパックを取り出した。四十年前に買った、キャンバス地の緑色のバックパックだった。一度も捨てずに、ずっと持っていた。バックパックを開けて、床に置いた。何を入れるか考えた。作業着を一式、下着を三枚、靴下を三足。それから水筒、コーヒーの豆、財布、スマートフォンと充電器。台所の引き出しを開けると、千鶴の残した小さなメモ帳があった。買い物の記録が書いてあった。最後のページには「豆腐、ネギ、油揚げ」とだけ書かれていた。その文字を見ていると、千鶴が台所に立っている姿が思い浮かんだ。短い髪を束ねて、エプロンの紐を結んで、何気なく笑いながら。高典はそのメモ帳をしばらく見てから、バックパックに入れた。食器棚の欠けた茶碗を手に取った。見た。それから棚に戻した。持っていけないものは、持っていかない。最後に、骨壷を布で包んで、バックパックの一番奥に入れた。ファスナーを閉めて、肩に担いだ。重くはなかった。これだけのものに、男の六十五年が収まった。収まらなかった分は全部、この家に残していく。それでいいと思った。
玄関を出る前に、高典はもう一度だけ家の中を見た。廊下の突き当たりに小さな窓があって、そこから午後の光が差し込んでいた。光が床に長い四角形を作っていた。その光の中に、埃が浮いて漂っていた。こういう光の中の埃を、高典は現場でよく見ていた。積み重なった生活の最も軽い部分が、空気に漂っている。高典はそれを見てからドアを閉めた。鍵をかけて、ポストに鍵を入れた。入れるともう戻れない。それでいいと思った。自転車に乗って、東の方へ向かった。理由はなかった。ただ、朝日が昇る方角に向かうのが、なんとなく正しい気がした。
夕方、高典は昔の現場の近くを通った。意図的ではなかったが、自転車を走らせているうちに、見覚えのある交差点に出た。角を曲がると、高層マンションの建設現場が見えた。フェンスの隙間から、中を覗き込んだ。建物はかなり高くなっていた。高典が清掃員として働いていた頃より、三層分は上に伸びていた。足場も新しくなり、クレーンも二機に増えていた。どちらも動いていた。ジブが旋回し、ワイヤーが張り、資材が上がっていく。操縦席には誰もいなかった。遠隔操作システムが本格稼働しているのだろう。クレーンの動きは滑らかだった。風に対する補正も、ほぼ瞬時に入っていた。高典はそれを見て、あの時感じた確信を思い出した。台風の雨の中、梯子を登って、レバーに手を当てた。あの時感じた確信。機械には足せないものがある、という確信。だが今、目の前でクレーンは動いていた。人間なしで。完璧に近い精度で。確信が間違っていたのかと高典は思った。しばらく考えて、違うと思った。確信は正しかった。機械には足せないものは、確かにあった。ただ、その確信は時代の速度に追いつかなかった。正しいものが守られる社会と、早いものが勝つ社会は、別のものだった。高典が生きてきたのは、前者だった。それだけのことだ。
フェンスから手を離した。自転車のハンドルを持ち直した。夜になって、高典は川沿いの道を走っていた。東京の外れに近い場所で、この辺りは街灯が少なかった。川の水面が遠くのネオンの反射を受けて、かすかに光っていた。古い橋があった。車が通るには狭すぎる幅だったが、歩行者と自転車だけは渡れた。高典は橋の上で自転車を止め、欄干に手をかけた。川の下を見た。水は黒く、ゆっくりと流れていた。街の光が水の流れと共に揺れていた。水筒を取り出して、コーヒーを一口飲んだ。朝に入れてきたものだったから、冷えていた。冷えたコーヒーを高典は構わず飲んだ。苦かった。この苦さが好きだった。この苦さだけは、四十年間変わらなかった。バックパックの中の骨壷のことを考えた。千鶴がそこにいる。形のないものになって、高典の背中にいる。生きていた頃の千鶴は、高典より十センチ背が低かった。並んで歩くと、いつも高典の肩の高さに千鶴の頭があった。今は背中にいる。背中に感じる重さが、その頃の千鶴の体温の記憶に、少しだけ似ていた。似ていないという方が正確かもしれなかったが、高典はそう感じることにした。
橋の向こう、対岸に低い建物が並んでいた。廃業した工場のような建物と、古いアパートと、作業小屋のようなものが混在していた。明かりがついている窓もあった。こういう場所で暮らす人間がいる。高典は今夜から、こちら側に入っていく。どこかの工事現場を探すか、岸本に聞けば何か知っているかもしれなかった。スーツの男からまた今日、メッセージが来ていた。高典は読んだが、返信しなかった。家を出た。鍵をポストに入れた。それ以上の連絡先はない。追ってくるならば、来ればいい。この体にもう奪えるものは残っていない。金もない。仕事もない。家もない。妻もいない。その事実を高典は橋の上で並べた。感情を込めずに並べた。怖いとは思わなかった。悲しいとも思わなかった。ただ、そういう事実が自分の周りに広がっているのだという確認だった。水が流れていた。橋の下を、黒い水がゆっくりと流れていた。自転車のハンドルを持った。橋を渡った先に、フェンスで囲まれた空地があった。フェンスの一部が歪んでいて、人一人分ほどの隙間が開いていた。高典は自転車を押して、その隙間から入った。空地の奥に、古いプレハブ小屋があった。窓は割れ、ドアは半分外れていた。中に入ると、誰かが以前使っていた形跡があった。ダンボールが重ねてあり、空き缶がいくつか転がっていた。今は誰もいなかった。高典はダンボールを一枚広げて床に敷いた。バックパックを下ろし、その上に腰を下ろした。外から風が入ってきた。冬の風は冷たかった。高典は作業着の上に、予備の上着を羽織った。それだけで、冷たさはある程度しのげた。この体の体温調節の能力は、こういう時に役立った。
バックパックから骨壷を取り出して、膝の上に置いた。布を少しだけ緩めて、蓋の部分を指で触った。白い陶器の冷たい感触だった。高典はしばらく、その感触の中にいた。千鶴に何を話すべきか考えた。話すべきことなどないかもしれなかった。あるいは、全部が話すべきことかもしれなかった。四十年以上、言葉をかわしてきた。言葉をかわさなくても、通じることの方が多かった。今も通じているかどうかは分からない。通じていると思うことにした。仕事がなくなった、と高典は声に出さずに言った。心の中だけで言った。家もなくなった。日々、裏切られた。千鶴がいなくなった。全部なくなった。それでも体だけは動く。この体だけはまだ動く。どこへ向かうのかは分からなかった。岸本の仕事が続くかもしれない。続かなければ、別の仕事を探す。体が動く限り、何かはできる。この時代が奪ったものは数え上げれば切りがないが、体だけは奪えなかった。そこだけが残った。
東京の夜は明るかった。プレハブの割れた窓から、遠くのビルの光が差し込んできた。オレンジ色と白が混じった光。その光の中に浮かんだ埃が、ゆっくりと舞っていた。朝の家の廊下で見た光と同じだった。埃はどこにでも舞っている。光があれば見える。光がなければ見えないだけで、舞い続けている。高典はプレハブの硬い床に横になった。骨壷をバックパックの中に戻し、バックパックを枕代わりに頭の下に置いた。目を閉じた。眠れるかどうか分からなかった。だが目を閉じた。それだけでいい。体を横にして目を閉じる。三日間眠れなかった後でも、横になれば体が休まる部分がある。それだけを求めた。外から音がした。遠くを走る車の音。どこかで犬が一度だけ吠えた。それから静かになった。日々の声が頭の中に浮かんだ。「あんたは違う。実際の現場で体を動かす人間は絶対に必要だ」。その言葉が今、高典の耳に届いた時、もう怒りにはならなかった。ただ遠くに聞こえた。遠い場所から来た声のように。あの頃の居酒屋の煙と、汗の匂いと一緒に、遠くに消えていった。高典は目を閉じたまま、千鶴の声を探した。記憶の中にある千鶴の声。「おかえり」と言った声。「何とかなるわよ」と言った声。「ありがとう」と小さく言った声。それらが重なりながら、薄くなっていった。薄くなっても消えなかった。消えないものが一つだけ残る。それで十分だと思った。
夜が明けた。プレハブの天井が、薄い朝の光を受けていた。高典は目を開けた。少し眠れていた。体が少し軽かった。三日ぶりに体が水平になる時間があった。それだけで違った。起き上がって、バックパックを肩にかけた。割れた窓から外を見ると、空が澄んでいた。雲は少なく、冬の乾いた朝だった。プレハブを出て、フェンスの隙間をくぐった。空地を出て、自転車のロックを外した。どこへ行くか考えた。岸本に連絡して、次の現場を確認する。それが今日の最初にすることだ。住む場所については、岸本が何か知っているかもしれない。知らなければ、別の方法を考える。今夜もここに戻るかもしれない。もっと良い場所が見つかれば、そちらに移る。どちらでも良かった。自転車に乗って、早朝の道に出た。車はまだ少なかった。空気が冷たく、澄んでいた。しばらく走ったところで、東の空が赤みを帯び始めた。冬の日の出は遅い。七時を過ぎても、地平線の近くはまだ暗かった。それがじわじわと明るくなっていく様子を、高典は走りながら横目で見ていた。この国の社会は、高典を必要としなくなった。四十年の経験も、誰にも負けない体力も、時代の回路の外に弾き出された。制度は高典を守らなかった。信頼した人間は高典を利用した。働く場所は高典を拒んだ。妻は行った。家は去った。それでも朝は来た。朝が来るから動ける。動けるから、また夜を乗り越えられる。それ以上のことを、今の高典は求めなかった。求めるだけのものが残っていなかった。求めないことで、初めて残っているものが見えた。体が動く。骨壷が背中にある。コーヒーが苦い。それだけが今、この男に残されていた。
朝の光が少しずつ広がっていった。アスファルトの上に、高典と自転車の影が細長く伸びた。東京の朝が始まっていた。どこかでシャッターが開く音がした。遠くでクラクションが一度鳴った。街が動き始めていた。高典はペダルを踏んだ。影が伸びた。光の中へ向かうのではなく、光の中に溶け込むように、高典は朝の町へと走っていった。その背中は小さくなり、交差点を曲がり、見えなくなった。時代が生み出した空白の中へ、また一人の人間が消えた。誰も気づかなかった。街はそのまま、何事もなかったように動き続けた。



