朝、出社してすぐにゴミ箱の上に置かれたビニール袋を見つけた。中には、俺が必死に開発して特許を取ったネジが入っていた。その瞬間、心臓が止まるかと思ったよ。俺はてっきり誰かのミスだと思って、工場長に届けに行ったんだ。すると、課長の牧が血相を変えて「なぜ工場なんかに持っていったのよ」と怒鳴ってきた。「あんたの特許商品はゴミ以下よ」と、俺の目の前で吐き捨てたんだ。その言葉を聞いた瞬間、全身の力が抜け…

朝、出社してすぐにゴミ箱の上に置かれたビニール袋を見つけた。中には、俺が必死に開発して特許を取ったネジが入っていた。その瞬間、心臓が止まるかと思ったよ。俺はてっきり誰かのミスだと思って、工場長に届けに行ったんだ。すると、課長の牧が血相を変えて「なぜ工場なんかに持っていったのよ」と怒鳴ってきた。「あんたの特許商品はゴミ以下よ」と、俺の目の前で吐き捨てたんだ。その言葉を聞いた瞬間、全身の力が抜け...

「あんたの特許商品はゴミ以下よ。」

ある朝、俺は開発部の課長・牧にそう言われた。あの商品をそんなふうに思っていたのかと、俺は両目を見開くと同時に悲しさを覚えた。パーツを組み立てやすくするために開発したあのネジは、みんなから好評で嬉しかった。牧は図らずも、あのネジの否定者第一号となったわけだ。

「残念です」

俺は心から残念だと思い、虚無感に苛まれながら牧に背を向けた。どうしてこんな物言いをされることになるのか、全くもって分からなかった。

その時、オフィスの入口から菅沼部長が顔を出した。

「朝から何を騒いでいるんだ? 会議の時間だぞ。牧、日野、準備したまえ」

そういえば今日は朝一番で役員会議があるんだと思い出した。俺は15分後、全てを失うことになる。

俺の名前は日野強兵。三十歳で大手メーカーの商品開発部に勤務している。彼女いない歴が年齢と同じになっているが、こればかりは相手ありきの話なので流れに身を任せようと思う。

俺は新しいものの開発が得意で、過去に特許を取得した商品もある。あの時は寝る間を惜しんで仕事をして、特許を取得できた時には会社から表彰されたりした。だから今までは仕事が順調で、会社に不満なんて微塵もなかった。だが、今は旗色が変わってきている。今まで順調だった会社ライフが、一人の女課長のせいで曇りがかったものとなってきているのだ。

おかげでモチベーションは上がらず、日々斬新なアイデアが浮かばず、図面と睨めっこした挙げ句、何も思い浮かばない日が多くなった。

俺は出社すると、集中力を高めるために私物として用意しているマグカップでコーヒーを入れる。本格的なものではなく、カップにセットして湯を注ぐだけというお手軽なドリップコーヒーだ。それにしても、少し前までは新しいアイデアが次から次へと湧いていたのに、今は何も浮かばない。正直この状況が苦しくて、俺は塞ぎ込んでいる状態だった。

考え疲れてふと、室内のゴミ箱に視線を移した。社員が弁当を食べて容器を捨てたりする時に使われることが多いので、朝の時間帯はこのエリアは比較的綺麗なのだが、この日は違った。

「燃えるゴミ」と書かれたゴミ箱のてっぺんに、ビニール袋に入った黒くて硬そうなものがあるのだ。

なんだこれ。

俺はマグカップを片手に、そのビニールの表面をそろりと触ってみた。触れてみると、内側に入っているのは金属製の何かだと分かった。俺は一旦自分のデスクに戻ってコーヒーを置くと、すぐさま戻ってそのビニールの中身を漁ってみた。

これは……部品じゃないか。

やはり中に入っていたのは部品だった。しかも形状を見る限り、これは俺が特許を取得したネジで間違いない。俺はどうしてこんなところにこんなものがあるのか分からず、とりあえず自社工場へと持っていった。

工場内は金属音や運搬車両の移動音でとても賑やかだった。俺は工場長の伍藤という男性を探し、彼の姿を見つけて駆け寄った。

「工場長、おはようございます」

「ああ、日野じゃねえか。そんな早くにどうした?」

俺は持っていたビニール袋を伍藤に渡した。

「うちのフロアのゴミ箱の上に乗せられていたんです。それ、まだ使えますよね」

俺が尋ねると、伍藤は途端に難しい顔をした。

「誰かが在庫から抜き取ったのか。調査しねえとなあ」

どうやら「持っていったからはい、使います」という単純な流れにはならないようだ。まずこのネジの在庫がいくつあって、いくつ使われたのかというところから調べなければならないらしい。

「俺たちの在庫管理能力に問題があるかもしれねえからな。だが、ま、ありがとな。この部品は貴重だから、うちで預からせてもらうぜ」

「そうですか。良かったです。この部品をよろしくお願いします」

「そういや、この部品は日野のが特許取ったやつだったな。そりゃ思い入れもあるわな」

伍藤が心配するなと頷くと、俺は自分のデスクに戻るべく工場エリアを後にするのだった。

俺が商品開発部に戻ると、俺のスランプの原因だと断言できる課長の牧がすでに出社していた。

「おはようございます、課長」

「おはよう」

牧は俺の方を見ようともせず、事務的に挨拶を返してきた。そんなことよりも、通勤ラッシュに揉まれて爪が割れちゃったわと嘆いており、爪の手入れの方が大切なようだ。

「ああ、そうそう。ゴミ箱に置いておいたネジ、知らない?」

牧が思い出したように、部署内に響く大声で言った。

「あのネジなら、今工場に戻してきましたけど。ネジがどうかしたんですか?」

俺がそう言うと、牧は顔色を変えた。

「なぜ工場なんかに持っていったのよ。あれは取引先へのサンプル品として使おうと、倉庫の在庫から取ってきたものなのよ」

牧は怒り出した。

「じゃあ、なんでゴミ箱の上なんかに置いていたんですか?」

俺が売り言葉に買い言葉で言い返すと、牧は押し黙った。彼女の反応を見て、俺はもしかしたらと思い、聞いてみることにした。

「さっき工場の在庫から取ってきたって言ってましたけど、もしかして在庫から盗んだんですか? 伍藤工場長の了承を得たわけじゃないんですか?」

畳みかけるように聞けば、牧はむすっとした顔で押し黙る。

「だったら、すぐに工場に連絡しないと。伍藤さんが在庫調査をしなきゃって言ってました」

他の開発部員は、俺たちのやり取りを固唾を飲んで見守っている。果たしてこの後、事態がどう発展していくのか気になるのだろう。

「そもそもあんたがネジを工場なんかに持ち込まなければ、こんな騒ぎにはならなかったのよ。もし在庫から盗んだなら、伍藤工場が責任を問われるわ」

「高々百個ぐらいのネジで責任問題になるわけないじゃないですか」

あのネジ、結構重かったが、百個も抜き取っていたのかと俺は奥歯を噛みしめた。俺の特許商品だと分かっていてやったのだろうか。そんな疑問が脳裏に浮かんだその時、牧はとうとう俺の地雷を踏んだ。

「あんたの特許商品はゴミ以下よ」

そんな風に思っていたのかと、俺は両目を見開くと同時に悲しさを覚えた。パーツを組み立てやすくするために開発したあのネジは、皆から好評で嬉しかった。牧は図らずも、あのネジの否定者第一号となったわけだ。

「残念です」

俺は心から残念だと思い、虚無感に苛まれながら牧に背を向けた。どうしてこんな物言いをされることになるのか、全くもって分からなかった。

その時、オフィスの入口から菅沼部長が顔を出す。

「朝から何を騒いでいるんだ? 会議の時間だぞ。牧、日野、準備したまえ」

そういえば今日は朝一番で役員会議があるんだと思い出した。平社員の俺がどうして役員会議に出るのかと言えば、それは特許を持っているからだ。会議の場では新しい商品やパーツのアイデアが飛び交うので、そこで俺がまた新たな特許を取れるよう、社長の配慮で出席させてもらっているのだ。

俺は会議に出る前に、一通だけメールを出した。こんなことを言って申し訳ないと思うが、牧の圧迫にこれ以上耐えられそうにないのだから仕方がない。

会議室は商品開発部と同じフロアにあり、俺たちはパソコンと筆記用具を抱え、菅沼、牧、俺の順で列をなして歩いていく。俺はなるべく目立たないようにしようと、背中を少し丸め気味にして会議室へ続く道を歩いた。

俺たちが会議室内に入ると、ほとんどの面々が集まっており、商品開発部と書かれた席に座った。副社長の挨拶で会議が始まったが、社長秘書が入ってきて主導者に何かを耳打ちし、去っていった。俺はもしかしたらと思ったが、もうどうでも良くなっていた。

「日野君。生産ラインを止めてくれとメールで指示したそうだね。どういうことだ?」

副社長の挨拶を遮って、主導が俺に話しかけてきた。そんなことになっているとは知らない菅沼と牧が、同時に俺の方を向く。特に牧は「わけが分からない」という表情で、あんたにそんな権限があるわけないとでも言いたそうな顔をしている。

俺はもう本当に疲れたという表情を隠すことなく、主導に真実を話した。

「今朝出社したら、私が特許を取ったネジがゴミ箱の上にありました。まだ使えるネジだったので工場に戻しに行ったところ、伍藤工場長から失態を受けました」

「ちょっと、あんた何言ってんの? やめなさいよ」

うるさく騒ぐ牧に構うことなく、俺は続ける。

「牧課長は俺の特許商品はゴミ以下だと言ったので、私は心を折られて辞める決意を固めつつあるところです」

俺は真実を語った。ちなみにこの会議の様子は社内ネットワークを使って全社員が見ているので、牧の性格の悪さが少しでも伝わればいいなと思っている。

「日野君、辞めるだなんて私は聞いていないぞ」

「はい。つい十五分ほど前に考え始めたことですから」

菅沼も主導も、今度は牧に注目した。

「牧君、君に関してはあまりいい噂を聞かないが、日野君が言ったことは本当か?」

「え、いえ、そんな、軽い冗談のつもりで言ったんですが……」

何が軽い冗談だ、と俺はゆっくり目を閉じた。

「特許商品を作れない君が、他人の特許の何を語れる立場か」

菅沼がそう言ってくれたので、俺としてはその言葉だけで十分だった。

「牧君。君はネジを何個捨てようとしていたのかね」

「ですから、捨てるのではなくサンプルとして使おうと……」

「なんだ? 質問に答えなさい」

主導がテーブルを叩くと、牧は怯えたように身を震わせる。

「……百個です。あの、たった百個ですけど、何か問題が」

何か問題かと聞く方が間違っているなと俺は思った。たった一個であっても、在庫として価値を持っている以上、持ち出すには許可が必要だ。

「おお、いい問題だね。高々百個、されど百個だ。有形無形に関わらず、在庫の持ち出しには正規の手続きを踏む必要がある。そんな常識も分からんのか、君は」

主導の気迫に押され、牧は押し黙る。隣の菅沼に助けを求めても、彼は擁護しようとはしなかった。

「この会議室から出ていきなさい。そして荷物をまとめて帰りなさい。牧君、君には今後の方針が決まるまで自宅謹慎を言い渡す。それから役職も降りてもらう。在庫を勝手に抜き取るのは絶対に許されない。君のやったことは犯罪なんだ」

「そんなつもりはなかった」と牧は必死に言い訳するが、そんな言い分が主導の耳に届くはずもなく、牧は自宅謹慎となった。

こうして、俺に「特許商品はゴミ以下」と言った牧は、それからわずか十五分後に地位を失い、犯罪者となり果て、おそらく信用をも失うことになるのだろう。

「日野君の特許部品を使って生産ラインを動かしてもいいかね?」

牧を追い出した後、主導が俺に聞いてきた。牧がいなくなったことは嬉しいが、肝心の俺にやる気が戻ってこない。

「分かりました。動かしてください。ただ、辞める気が固まったら、その時は事前に菅沼部長に相談しますので」

俺はとりあえず部品は使ってくれて構わないと言った。それは決して高級的な意味ではないと言った。

その後、会議は少し押してしまったが、無事に最後まで終わり解散となった。俺は菅沼と話をしながら開発部への道を戻っていく。

「正直、牧君がそんなにひどい物言いをしていたとは思わなかったよ」

「上の人には愛想がいい人ですから。仕方ないですよ」

俺のやる気は戻ってこない。今までどうやってモチベーションを上げていたのか、誰かに教えて欲しいくらいだ。スランプってこんなに苦しいものなのか。

俺が自席に戻り、座ってすっかり冷めたコーヒーに口をつけたその時だった。内線電話が鳴り、俺はコーヒーを吹き出しそうになった。

「はい、日野です」

「日野ぉ、お前の男の価値をどうにかしてくれ。さっきから在庫の出庫記録を偽造しろってうるせえんだよ」

伍藤の緊迫した声だ。

「分かりました。すぐに行きます」

俺はオフィスを飛び出し、部長室にいる菅沼に事情を話し、同行してもらうことにする。

「一体何がどうなっているんだ?」

「私にもよく分かりません」

分からないながらも、伍藤の緊迫した声が耳から離れない。何か大きな事件が工場で起きているのだと俺も菅沼も直感しており、嫌な予感しかしなかった。

工場に到着すると、牧と伍藤が言い合う姿が視界に入った。

「来たか、日野。それに部長さんも」

伍藤は瞬間、安心したような表情を浮かべると、牧に向き直った。

「あっちの上司と話をしろよ。在庫の偽出庫データなんて作れるかってんだ。おい、帰りやがれ」

「まあ、菅沼部長。あの、これはですね、えっと……」

牧はこの場をどう切り抜けようか、頭の中で算段を模索しているのだろう。

「在庫の偽の出庫データを工場に作れと言ったそうだね」

「偽造だなんて、そんな物騒な。私はただ、在庫を盗んだつもりはなくて、あくまでも拝借しただけと言いますか」

すると菅沼は、冷徹とも言える口調で牧に動機を問うた。

「それは俺も知りたかったことなので、耳を傾ける」

「これは……あの……日野の特許部品なんてゴミ以下だと思っておりました。だったら製造に使うんじゃなくて、ゴミとして処理されるべきかと……」

結局、あの部品がゴミ箱に置かれていたのは、ゴミとして捨てたかったからということだろうか。俺が言うと、牧は戸惑いながらも頷き、菅沼はぶち切れた。

「ふざけるな。会社の在庫をゴミで捨てようなんて、言語道断だ」

「部長、そんなに怒らないでください。そもそも、私が盗んだかどうかも分からないんですよ」

牧は往生際が悪く、まだ逃げようとしている。それならばと、俺は二人の間に割って入った。

「あなたがやったかどうか、監視カメラに聞いてみませんか?」

牧が息を飲む。監視カメラの存在など、おそらく眼中になかったのだろう。

「どうしよう」

菅沼の言葉で警備室へ足を運ぼうとしていた俺たちだが、とうとう牧が降参してきた。

「分かった。分かりました。私が勝手に在庫を持ち出しました。だから、もう勘弁してください」

俺が開発した製品がゴミ以下だという牧の言葉は分かった。だが、未だに納得しないのは動機である。何がそんなに気に入らなくて、あの部品を捨てたいとまで思うようになったのだろう。

「牧課長。どういうつもりであのネジを捨てようとしたんです」

「羨ましかったのよ。妬ましかったのよ。特許で大金を手にしながら、ぬけぬけと会社に来るあんたが気に入らなかったのよ」

よくよく聞けば、牧は借金まみれの生活をしていて、毎日毎日返済に追われているという。会社には言っていないが、夜の仕事にもついているらしい。

「君は日野君を妬んでいたから、犯罪に手を染めたということか」

「在庫少し取ったくらいで盗罪に当たるなんて知りませんでした。これは本当なんです。信じてください」

「知らなかったからと言って許されることではないということも、分かっていますよね」

俺が一括すると、牧は俯いた。そして今度は俺に対して悪意を丸出しにしてくる。

「あんたのせいよ、日野。あんたがあんな発明したから、私は恨んで妬んで、底辺まで落ちていったのよ」

そんなことを俺のせいにされても、俺だって困ってしまう。会社のため、自分のためにと頑張ってきたのに、どうして理不尽に切れられなければならないのか。

「あなたのせいでしょう。俺に責任転嫁するのはやめてください」

俺が怒鳴ると、牧は首をすくめて両目をぎゅっとつぶった。このくらい大きな声で迫力があり、牧ですら身を震わせるほどのものだった。

それから間もなくして、牧は正式に会社を懲戒解雇となった。部品を盗んで捨てようとしていたのだから、自業自得だったと言わざるを得ない。警察に届けなかっただけ幸運だったと思ってほしい。

そして俺はといえば、やはりスランプから抜け出せずに、ぼんやりと仕事時間を過ごしていた。もちろん日々やるべき仕事はやっているが、何のアイデアも浮かんでこなくて焦りを覚えている。そう簡単に特許商品がポンポン思い浮かぶなら、誰も苦労はしないんじゃないか。

俺は牧が辞めてから課長に昇格となり、今までよりも菅沼との距離が近くなった。

「じゃあ、部長はこの状態が普通だって言うんですか?」

菅沼は笑って頷いた。

そう言われると、納得できるようなできないような、複雑な気分だ。しかし、今肩の力が抜けているのは事実なので、単にこういう感じに慣れていないだけなのかなと思うことにする。急がなくていい、慌てなくていいというのが、菅沼からの教えだった。

牧は懲戒解雇されてから同業他社に転職を試みたが、懲戒の噂が出回ってしまい、軒並み断られたと風の噂で聞いている。退職後、転職に不利だから懲戒ではなく普通の退職にしてほしいと人事に連絡があったようだが、彼女は犯罪に手を染めていたのだから、懲戒は外せないと人事は突き返した。

夜の街で牧を見かけたという目撃談も飛び交い、社内は一時期、牧ブームになっていたが、今はようやく沈静化している。

俺はできれば牧と会いたくはなかった。道端で偶然会うというパターンもお断りしたい。彼女いない歴が三十年になるが、女性がみんな牧のような一面を持っているのだとしたら、俺は一生一人身でもいいと思った。

そんな俺に菅沼は「結婚もなかなかいいぞ」と言ってくれる。そういえば菅沼は晩婚とまでは行かないものの、平均より結婚が遅く、確か彼が四十歳の時に結婚して、今は結婚五年目に突入しているはずだ。

「で、日野君はどんな女性がタイプなんだ?」

菅沼は俺にお見合いを進めたいらしく、酒の席でこんなことを聞いてきた。

「牧さんみたいな人じゃなければ、どんなタイプでもいいですけど」

「君はよほど牧君が嫌いだったんだな」

それは牧の方も同じでした、と言いそうになって、俺は慌てて口をつぐんだ。

特許で恨まれて大変な目にあった俺だが、菅沼の言葉のおかげで少しずつ調子を取り戻している。この調子で絶好調の波が来るのを待ちながら、次こそはもっとすごい特許商品を作りたいと俺は思っている。

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