深夜の市民のスーパー。半額シールが貼られるのは夜10時を過ぎてからだ。肉売り場の照明が落とされ、パートの女性が赤いシールを手早く貼って回る。千子はその時間帯を3年前から知っていた。知っていることを恥とは思わなかったが、知っている自分を誰かに見られたくないとは思っていた。半額になったものだけを、必要な分だけ買う。それはもはや節約ではなく、生きるための算数だった。
2026年11月。川崎市の外れに、築42年の団地があった。外壁は灰色に汚れ、ところどころペンキが剥がれ落ちて雨染みが縦に走っている。エレベーターのない4階建て。住民のほとんどは60代から70代の高齢者で、昼間でも廊下に人影はまばらだった。千子はその団地の402号室に一人で住んでいた。夫は10年以上前に亡くなっている。
千子は駅から少し離れた24時間営業のクリーニング店で、夜の受付を担当していた。フルタイムではなく、週4日、夕方5時から夜11時までのシフト。仕事は単純だった。客から衣類を預かり、伝票を書き、預かり証を渡す。ミスをしないこと、丁寧に振る舞うこと、クレームを出さないこと。それだけを守り続けて3年が経っていた。
その夜も千子は定時で店を出た。小雨が降っていた。濡れたまま帰ると翌朝の体に響く。長年の習慣がそう判断させた。スーパーのレジ袋をぶら下げて歩く。中身は半額になった牛肉の切り落としと豆腐、それからカットされたキャベツ。合わせて430円ほど。千子は団地の入り口で、自然と4階の廊下へ視線を向けた。自室の窓に明かりはない。誰もいないのだから当然だった。毎晩そうやって確認して、安心するともなく安心して階段を上がる。それが日課だった。
1階の郵便受けには、電力会社の請求書と区の広報紙が入っていた。千子はそれを手に、2階への踊り場を曲がり、3階への踊り場を曲がった。4階へ上がり切った時、そこに人の気配があることに気づいた。廊下の薄暗い蛍光灯の下、402号室の扉の前に、二つの人影があった。
大人の女と、小さな子供。女は千子の方を向いていた。顔が見えた瞬間、千子の胸の奥で何かが固まった。それは同期ではなく収縮。心臓が一瞬だけ締め付けられるような感覚だった。松下リナ。千子の娘だった。最後に会ったのは5年前。借金の話が出て、千子が断り、リナが怒鳴って電話を切った。それ以来、一度も連絡を取っていなかった。リナは40歳のはずだった。だが目の前の女は、もっと年取って見えた。頬がこけ、目の下に濃い影がある。薄い防寒着を着ていて、それが雨でしっとり濡れていた。リナの隣には、8歳くらいの男の子。すり切れたリュックを両手で胸に抱え、俯いていた。小さな体が震えているのが分かった。
千子はゆっくりと近づき、扉の前に立った。リナが口を開いた。挨拶はなかった。「お母さん」という呼びかけもなかった。
「この子を預かってほしい」
声は低く、枯れていた。それが演技なのか本当なのか、千子には判断できなかった。千子は黙って鍵を取り出し、扉を開けた。三人で中へ入った。
玄関の電気をつけると、男の子がわずかに顔を上げた。目が大きく、泣いた後のように赤かった。だが泣いてはいなかった。表情がなかった。まるで感情を引き出したところに何も残っていないような顔だった。千子は台所の電気をつけ、買ってきた袋を流し台の横に置いた。それからようやくリナの方へ向き直ったが、リナが先に話し始めた。
「消費者金融じゃなくて、クレジットカードのリボ払いが膨らんだ。最初は5万ほどだったのに、気づいたら130万を超えてた。取り立てが来るようになって、引っ越しても追ってくる。今の住所もそろそろ知られる。逃げるしかない。だからこの子を、一時的でいいから頼みたい」
リナはそれだけ言って息をついた。謝罪の言葉も、感謝の言葉もなかった。ただ事実と要求だけが、乾いた声で並べられた。千子は返事をする前に男の子を見た。男の子は台所の入り口に立っていて、壁に体をわずかに押し付けるようにして、二人の大人のやり取りを見ていた。
「ゆとという名前だ」とリナが言った。「裕福の裕に、人。豊かな人間に育ってほしいという意味を込めた」
「あんたが逃げるとして、どこへ行く気だ」
リナは視線をそらした。「友人のところ」
千子は追わなかった。代わりに言った。「逃げ続けて、どうするつもりか」
リナは答えなかった。視線が泳ぎ、玄関の方へ流れた。その時、千子の目に、下駄箱の上に置いてある封筒が映った。管理組合費として今月納める予定の3万円が入った封筒。リナの視線もそこへ向いた。誰も何も言わなかった。リナが封筒へ手を伸ばした。千子は止めなかった。リナが封筒を上着のポケットに入れても、千子は動かなかった。なぜ止めなかったのか。後から自分に問い返すことになるが、答えは出なかった。止める気力がなかったのか、止めても無駄だと思ったのか、あるいは娘に何かを渡してしまいたかったのか。自分でも分からなかった。
リナが男の子に短く何かを言った。男の子は頷かなかった。反応しなかった。リナはそれ以上何も言わず、玄関へ戻って靴を履いた。扉が開いた。リナが振り返った。一瞬だけ、目のあった時間があった。何かを言おうとして、やめた。そのまま扉が閉まった。
廊下に足音が響き、コンクリートの階段を駆け下りる硬い音が遠ざかって、雨の音に紛れて消えた。
部屋の中に残ったのは、千子と男の子だけだった。千子はしばらく扉の方を向いたまま立っていた。扉は当然、開かなかった。振り返ると、男の子がまだ台所の入り口に立っていた。リュックを胸に抱えたまま。千子は考える時間がないと思った。この子が寒い思いをしている。それだけが今、対処すべきことだった。
千子は台所へ入り、買ってきた袋を開けた。牛肉の切り落としを炒め、冷蔵庫にあった残りご飯を茶碗に盛った。肉を子供の皿に多めに盛り付け、自分の分にはご飯と漬物だけにした。小さなテーブルに二人で向かい合った。「いただきます」と千子は言った。男の子は動かなかった。箸も取らなかった。千子は黙って食べ始めた。見張らなかった。しばらくして、男の子が箸を取った。ゆっくりと肉を口に運んだ。食事の間、二人は一言も話さなかった。男の子は皿の肉を全部食べた。ご飯も半分ほど食べた。それを確認してから、千子は皿を下げた。
風呂の準備をし、押入れから毛布を出した。畳の上に敷き、枕を並べた。風呂から出てきた男の子に「ここで寝なさい」と言った。男の子は何も言わなかった。千子は自分の布団に横になった。眠れるとは思っていなかった。暗闇の中で、今日の出来事を順番に並べようとしたが、並ばなかった。リナの顔、男の子の顔、封筒を取っていく手、閉まる扉。3万円がなくなった。管理費の支払いはどうする? 給料から補填できるか? この子の食費は一日いくらになる? 翌日の弁当は? 考えるべきことが次々と浮かんでは、答えのないまま消えていった。
4時半、千子は薄い眠りから目覚めた。起きていないと不安になる。それが体に染みついていた。畳の上を覗くと、男の子が毛布に包まって眠っていた。体を丸め、膝を胸の方へ引き寄せるような姿勢だった。呼吸は穏やかだった。
台所で緑茶を入れた。男の子が起きてきたのは7時を過ぎた頃だった。昨夜と同じ場所、台所の入り口に立って、似たような目で千子を見た。「おはよう」と言うと、答えが返ってこなかった。返事の仕方が分からないのかもしれない。千子は「手を洗ってきなさい」とだけ言った。朝食は静かに済んだ。男の子はスクランブルエッグをゆっくり食べた。
千子は区役所へ行く必要があると考えた。公的な手続きを調べなければならなかった。ゴミ出しのため一階へ降りた時、自治会長の塩崎に会った。塩崎は元郵便局員で、この団地に長く住み、地域活動に精を出している。千子のゴミ袋の中を一瞥し、口を開いた。
「クロスさん、この団地はご存知の通り、高齢者の方を優先にした住宅なんですよ。お孫さんが泊まりに来られるのは構わないんですが、長期になりますと、他の方から声が上がりましてね」
千子は「昨夜から預かっております。娘の子供です。事情があって一時的に」とだけ答えた。「ご迷惑をおかけすることのないよう、気をつけます」
塩崎は「そうですか。まあ、ルールはルールですから」と言って背を向けた。千子は階段を上がりながら奥歯を噛みしめた。怒りというより、屈辱だった。
区役所の子ども支援課で、千子は状況を説明した。娘が子供を置いて出て行った。連絡が取れない。孫の学校の手続きと生活費の援助について相談したい。担当者は穏やかな声で、しかし規則的な口調で言った。
「お孫さんの住民票は現在どちらにありますか?」
千子は答えられなかった。リナの前の住所も、男の子の住民票がどこにあるのかも知らない。
「さまざまな手続きや児童扶養手当の申請には、まず住民票の移動が必要です。そして、クロスさんが法的な後見人にならないと、行政の手続きを代理で行うことはできません」
「後見人になるには?」
「家庭裁判所への申し立てが必要です。書類の準備に時間がかかります。また、お母さんが生存されている場合、まず親権者であるお母さんの同意が前提になります」
千子が黙り込むと、担当者は申し訳なさそうに、だが揺るがない口調で付け加えた。「それですと、警察への失踪届という選択肢もありますが、その場合はお子さんの処遇が一時保護という形になる可能性があります」
一時保護。その言葉の意味を、千子は理解していた。施設に預けられるということだ。隣を見ると、男の子が小さな手でリュックの紐を握っていた。その指の力が千子には見えた。「申請書類をいただけますか。とりあえず、何が必要なのかだけでも確認させてください」
区役所を出ると、冬の始まりの風が吹いていた。バス停のベンチで書類を読んだが、何をどこから始めればいいのか、糸口が見えなかった。隣で男の子が言った。「お腹空いた」
帰り道、商店街のスーパーに寄り、もやしと卵と安売りのウインナーを買った。400円を少し超えた。財布を開くたび、千子は残金を数えている自分に気づいた。団地に戻り、昼食の準備を始めた。夕方、仕事のために支度をする間、千子は男の子に言った。「今から仕事に行く。11時頃に帰る。鍵はここに置いておく。暗くなったら電気をつけなさい。お菓子はないけど、食パンはある」
「行ってきます」と千子が言うと、男の子はしばらく千子を見てから「うん」と言った。仕事中、千子は何度も家のことを考えた。電気はついているか、寒くないか。11時に店を出て団地に戻ると、扉の下から薄く光が漏れていた。鍵を開けて入ると、電気もテレビもついていた。男の子は部屋の隅に座り、テレビの音を聞いているようだった。冷蔵庫を見ると、食パンが一枚なくなっていた。空腹になった時、自分で台所へ入って食べたのだ。それができた。
12月に入り、朝の光が変わった。男の子は最近、自分で目を覚まし、顔を洗い、台所の入り口に立つようになった。「おはようございます」と、三日目から小さな声で挨拶をするようになった。千子が毎朝言い続けたから、それを真似るようになったのかもしれない。千子は教育委員会と役所の別の窓口を回り、戸籍の附票を請求し、弁護士相談の資料をもらった。
ある日、管理組合名義の封筒が届いた。中には一枚の通知書が入っていた。内容は要約すると、入居者以外のものの長期滞在は契約違反に当たる可能性があり、早急に対処するよう求めるものだった。最後に「本件が改善されない場合は、賃貸契約の見直しを検討することがあります」と書いてあった。千子はその一文を三度読んだ。三度読んでも、書いてある意味は変わらなかった。
夕方、仕事へ行こうと玄関で靴を履いていると、男の子が「どこ行くの」と聞いた。「書類の取り寄せ」と千子が言うと、男の子はしばらく黙って「一人は嫌だ」と言った。千子は手を止め、男の子の顔を見た。男の子は目をそらさなかった。「そうか。じゃあ、飽きるけどな」そう言うと、男の子の口元がほんの少しだけ緩んだ。
バスの中で、千子は「前の学校では友達はいたか」と聞いた。男の子はすぐには答えず、停留所で誰かが乗り込んで、バスが走り始めた後で「いなかった」と言った。千子はそれ以上聞かなかった。
夜、男の子が風邪を引いた。夜中、千子が熱を測ると39. 5度。夜間診療所に連れて行き、全額自費で診察を受けた。診察料と薬代で3万円を超えた。財布の中の現金は足りず、デビットカードで払った。手が少し震えていた。帰り道、男の子が空を見上げて「星が出てる」と言った。熱があっても、子供はそういうことを言う。
家に戻ると、管理会社の男と塩崎が来ていた。「今の契約は単身向けの住宅です」と管理会社の男が言った。「お孫さんを継続的に養育されるのであれば、契約変更が必要です。ただ、この団地に空き部屋はないため、他の団地への移動をご検討いただくことになります」
千子は黙って、その言葉を聞いていた。「検討します」とだけ言った。二人が帰った後、千子は動けずにいた。ヒトが台所の入り口に立っていた。「ごめんね」と千子は言った。「あんたのせいじゃない。どこへ行くことになっても、あんたのせいじゃない」
ヒトの目が赤くなった。「僕がいなければ、よかった」
千子はヒトの顔を見た。「そんなことはない。あんたがいるから、私は毎朝ちゃんと起きる」
ヒトの目から涙が一筋だけ流れた。それ以上は泣かなかった。
2月、千子は不動産屋を回った。条件は決まっていた。今の家賃より高くないこと。駅から遠くても構わないこと。子供と高齢者の二人暮らしを受け入れてくれる大家であること。その条件に合う部屋を探すことがどれほど難しいかを、千子は不動産屋に通い始めてから知った。高齢者と子供という組み合わせは、大家から敬遠されやすい。高齢者は保証人を求められることが多いが、保証人になってくれる人はいなかった。
三日目の不動産屋で、やっと一軒見つかった。線路沿いの古いアパート。1Kで、二人で住むには狭い。でも家賃は今より低かった。大家は「子供がいても構わない」という意向だった。「引っ越し先が決まりそうだ」と千子が言うと、ヒトは「どこ」と聞いた。「線路沿いのアパート。ここより狭い。電車の音がうるさい。でも住める」ヒトは少し考えて「うん」と言った。
引っ越しの二日前、ヒトが一枚の紙を千子に差し出した。そこにはヒトの字で住所が書かれていた。「僕の前のうちの住所。学校で教わった書き方で書いてみた」それは埼玉県内の住所で、以前届いた戸籍の附票に書いてあったリナの最後の住所と一致していた。千子はしばらくその紙を持っていた。リナが逃げながら借金を抱えながら、それでもヒトに自分の住所を覚えさせていた。何度も引っ越すたびに、更新させていた。「ありがとう。これを区役所に持っていく。役に立つかもしれない」
引っ越しの日、2月28日。空は曇っていた。千子は業者を頼まなかった。費用が出なかった。スーパーから借りた買い物カートと、不動産屋が紹介してくれた軽トラック。ヒトと二人で、エレベーターのない4階から荷物を運び下ろした。千子は重い箱を担いだ。腕が痛くなってきた頃、ヒトが箱に手を添えた。「一緒に持つ」とヒトは言った。二人で、一段ずつ確かめながら階段を降りた。
最後に千子は玄関の鍵を閉めた。扉の前に立っていると、ヒトが隣に来た。「行こう」とヒトは言った。千子は頷いた。廊下を歩いていると、階段の途中で塩崎とすれ違った。「引っ越しですか?」「はい」「お世話になりました」千子は45度の会釈をした。塩崎も小さく頭を下げた。それだけだった。
軽トラックに乗り、川崎の町を走った。見覚えのある景色が続いて、やがて見覚えのない景色になった。踏切を越え、線路沿いの道を少し走ってから、アパートの前に止まった。古いアパート。外壁にヒビが入っていた。停車中の軽トラックの横を、電車が速度を落とさずに通過していった。その音に、ヒトが体をすくめた。「慣れる」と千子は言った。電車が過ぎ去った後の静寂の中で、ヒトはアパートを見上げて「うん」と言った。
荷物を全部運び入れると、1Kの部屋がダンボール箱でいっぱいになった。軽トラックの運転手が去った後、千子とヒトは部屋の真ん中に立っていた。また電車が通った。部屋全体が振動し、窓ガラスがビリビリと鳴った。その音が収まってから、ヒトが言った。「うるさいね」「うるさい」と千子も言った。二人でしばらく窓を見ていた。
千子は床に座り込んだ。ダンボール箱に背中をもたせかけた。体が重かった。2ヶ月以上かけて積み上げてきた疲れが、今日一気に来たような気がした。目を閉じたつもりだったが、目の奥が熱くなってきた。涙が出てきた。千子は両手で顔を覆った。声は出なかった。長年、人前で泣いたことがなかった。リナが出て行った夜も、区役所で断られた時も、管理会社の通知を受け取った時も、夜中に病院へ走った時も、泣かなかった。泣く場所がなかった。泣いている時間がなかった。今日初めて、場所ができた。
引っ越してきたばかりの誰も知らない部屋で、ダンボール箱の間で、千子は泣いた。音を立てずに泣いた。だが肩が揺れた。小さな手が肩に触れた。手は離れなかった。それから、ゆっくりと千子の肩を音もなく撫でた。ヒトが隣に座っていた。どれくらいそうしていたか分からなかった。電車がまた来た。窓が鳴った。それが収まって、また静かになった。ヒトの手がまだ肩の上にあった。
千子が顔を上げると、ヒトが千子を見ていた。何も言わなかった。ただ見ていた。しばらくして、ヒトが口を動かした。最初は声が出なかった。唇だけが動いた。もう一度息を吸って、枯れた声で言った。
「ばあちゃん、ありがとう」
千子は動かなかった。ヒトは続けた。声が少し震えていた。「ここにいてくれて。全部、してくれて」
千子はヒトを引き寄せた。細い肩を腕で包んだ。ヒトは抵抗しなかった。千子の胸の辺りに頭を預けた。二人でしばらくそのままでいた。電車がまた来た。大きな音で来て、通り過ぎた。窓が鳴った。ダンボール箱が一つ、振動で少しずれた音がした。それでも二人は動かなかった。
この先のことは分かっていた。手続きがまだ残っている。後見人の申請は弁護士と一緒に進めなければならない。学校の手続きもある。オーナーへの連絡もある。お金のことも解決していない。リナがどこにいるのかも分からないままだった。何も終わっていなかった。何ひとつ片付いていなかった。
それでも今夜、この場所で、二人はここにいた。ダンボール箱に囲まれた狭い部屋で、線路のすぐそばで、電車の音の中で。千子はヒトの頭の上に手を置いた。そのままでいた。また電車が来た。来て、過ぎて、窓の向こうに夜が来ていた。



