「お前、もういらないんだよ。じじは首だ。」
創業以来、何十年も会社に尽くしてきた俺に向かって、年下の上司が笑いながらそう言った。
その言葉に俺は驚き、抗議の声を上げたが、上司はまるで聞こえていないかのように受け流した。
「それに高卒の天学歴じゃん。今時大学くらい卒業してもらわないと。あんたの後釜には有名大卒の若手をつけるから。昭和のじじはさっさとやめてくれよ。」
俺のこれまでの業績を一切見ようともせず、会社から追い出そうとする上司。そんな上司を役職につけている会社にも、俺の我慢は限界に達していた。
「年寄りを首にして、一流大学を出た若手を入れた方が会社のためじゃん。これからはどんどん老害は追い出していこうと思ってるんだよね。」
「それはいい案ですね。それでは、私は辞めます。」
俺はデスクの引き出しから事前に用意していた退職届を取り出し、その場に叩きつけた。
俺の名前は山本高一。今年で57歳になる、どこにでもいるおっさんサラリーマンだ。妻と息子と娘の4人で暮らしており、大きくなった子どもたちとも良好な関係を築き、平凡ながらも楽しい日々を送っている。
俺の長所は手先が器用なこと。幼い頃から物を作るのが好きで、プラモデルを丁寧に組み立てては周りの大人たちに褒められたものだ。高校時代からロボット作りに興味を持ち、独学でプログラミングを学び、その知識を活かしてロボットを制作していた。失敗も多かったが、自分が作ったものが動き出す瞬間は本当に面白かった。
もっと本格的にロボットを作る技術を身につけたい。そう思った俺は大学の工学部への進学を考えていた。ところが高校生の時に状況が一変した。
元々父親は会社を経営していたが、業績はそこまで良くなかった。そして、その会社が倒産してしまったのだ。
大学進学には多額の費用がかかる。このタイミングでの父親の事業失敗により、俺が大学に進学できる状態ではなくなってしまった。
「大丈夫だよ。俺が頑張るから。」
会社が倒産し、精神的にどん底にいる父親に「大学に行きたい」なんて言えるはずもなかった。大学進学という選択肢を失った俺は、高校在学中からアルバイトを始めた。
俺の下には弟と妹がおり、まだ二人とも学生だった。一つのアルバイトでは家族を養える金額は到底もらえない。高校を卒業した俺は、早朝から夜中まで複数のアルバイトを掛け持ちし、家族を支えていた。毎日の睡眠時間は4〜5時間。休みの日はほとんどなかった。
しかし、そんな忙しい日々の中でも、ロボットを作りたいという気持ちは決して消えることはなかった。少しの空き時間にコツコツとロボットを制作し、社会人向けのロボットコンテストに参加することにしたのは、高校を卒業して数年が経った頃だった。素人の独学で作ったロボットだったが、自分の中ではこれまでの最高の出来に満足していた。
俺は持てる技術と知識を最大限に注ぎ込んだロボットでコンテストに挑んだ。結果、俺は上位入賞を果たした。そして、俺の実力を評価してくれた企業がスカウトしてくれたのだ。
その企業は創業したばかりの小さな会社だったが、社長の人柄は良く、何より活気に溢れた魅力的な企業だった。俺は自分を評価してくれた会社のために、少しでも貢献しようと必死に働いた。そんな中、会社で妻と出会い、関係を深めて結婚した。小さな会社なのでやらなければならない業務は多かったが、妻のために俺は張り切って仕事をこなした。
会社は少しずつ順調に成長していった。社員一丸となって働く雰囲気は良く、俺はこの環境に満足していた。
「どうも、鈴木りや也です。よろしく。」
ある日、鈴木という若い男が入社してきた。いつも通りの新入社員かと思いきや、入社早々に部長へ昇進すると言う。実はこの鈴木さん、社長の甥っ子だった。社長のコネで部長の席を用意してもらったようだ。自分よりかなり年下の上司ができたことは内心複雑だったが、上の決めたことだ。なんとか割り切り、いつも通り仕事をしようと思った。
ところが、この鈴木さんという人物は、なかなか問題のある人物だった。すぐに部長に抜擢されたのだから少しは仕事ができるのかと思っていたが、そんなことは全くなかった。自分から積極的に動いて仕事を進めようという気持ちも、学ぼうという気持ちも一切なく、普通の新人以下だった。
「俺、忙しいから、この仕事誰か片付けといて。」
誰が見ても鈴木さんが忙しくないことは明らかだった。だが、彼は忙しいと言い張り、自分の仕事を周囲に押し付けてくる。押し付けられた社員は自分の仕事に加えて鈴木さんの仕事まで片付けなければならず、彼が部長になったことで周囲の負担ばかりが増えていった。
「俺さ、あの有名大学出ててさ、社長は俺のことが可愛くて仕方ないんだよ。役職まで用意してくれるなんてさ。」
それどころか、口を開けば自分の学歴自慢や社長との関係をアピールするばかり。もちろん周囲の人間は鈴木さんに対して不満が溜まっていったが、上司であり、社長にも繋がりがある人物に逆らえば何をされるか分からない。皆、そんな恐怖心から不満を口にできないでいた。
やがて、鈴木さんの存在によって部内の仕事量は増え、メンバーはどんどん疲弊し、混乱していった。
「みんな落ち着いて。とりあえず仕事量を調整しよう。」
混乱したままでは仕事がまともに進まない。そう思った俺は、ベテランという立場から皆をできる限りまとめながら仕事を進めることにした。しかし、鈴木さんはそれが気に入らなかったようだ。
「じじが出しゃばりやがって。」
そんなことを言っていたと親しい同僚が教えてくれた。問題の原因は鈴木さん自身だ。俺は会社のことを思って、皆が働きやすいように気を配っているだけなのに。鈴木さんは俺が高卒の身でありながら社内で頼りにされていることが面白くないらしいが、それなら彼自身もっと真面目に仕事をすればいいだけの話だ。
「昭和生まれのじじがさ、そんな頑張っちゃって。」
鈴木さんの態度が改まることはなかった。初めは陰口を叩くだけだったのが、いつの間にか直接俺に嫌味を言ってくるようになった。
「まあ、年は行ってますけど、会社のために頑張ってますよ。」
血の気の多い若者にいちいち目くじらを立てて、事を荒立てても何もいいことはない。そう思い、俺は不快な気持ちを隠して鈴木さんの発言を流していた。
しかし問題なのは、同僚や後輩にも昭和生まれが多いという点だった。
「これだから昭和生まれのじじは使えねえ。」
俺の周りにいる昭和生まれの人間たちは、この発言がすごく不快だと言う。
「昭和生まれだからって何が悪いんだよ。若造が偉そうにしやがって。」
「まあまあ、子供の言ってることだと思って流そうよ。」
「部長にまたあんなひどいことを言うなんて、自分は許せませんよ。」
「大丈夫。俺は怒ってないから。」
俺に向けられた暴言に、俺よりも周囲の人間が腹を立ててしまう。同僚も後輩も、心ない発言をする鈴木さんに怒りが溜まっていた。殴りかかりそうになっている彼らをなだめるのにも、正直疲れてしまっていた。そもそも俺だって、我慢しているだけで、怒りは溜まり続けていたのだ。
そして、ついに俺の我慢が限界を超えてしまう決定的な出来事が起こった。
俺は以前から取り組んでいる、あるロボットのプロジェクトがあった。大学でロボット工学を学びたかった俺にとって、このプロジェクトは非常に大切なものだった。自ら陣頭指揮を執り、積極的に取り組んできた、必ず成功させたいプロジェクトだ。
「このプロジェクトは、有名大卒のやつを新しく入れて進めるから。」
突然俺の元にやってきた鈴木さんが、いきなりそんなことを言い出した。
「え? そんな話、聞いてません。」
俺は驚いて思わず反論してしまった。しかも鈴木さんは今までこのプロジェクトに一切関わっていない。それなのに突然そんな命令を下されても、素直に従うことはできない。
「昭和生まれのじじがさ、ロボットなんてそんなに作れるわけないじゃん。」
「そんなことはありません。何を根拠にそんなことを言うんですか?」
自分が頑張って進めてきたプロジェクトの邪魔をされると、さすがの俺でも反論したくなる。
「根拠? 年寄りはスマホだってまともに使えないじゃん。」
「それは人それぞれでしょ。大体、スマホ操作とこのプロジェクトは関係ありませんよ。」
「もううるさいなあ。もうあんたはいらないの。じじは首。」
嫌な笑みを浮かべて、鈴木さんはそう言った。
「そうだって、高卒のじじより若い高学歴なやつを入れた方が会社のためじゃん。優秀なやつをこれから入れてくからさ。会社のためにやめてくれよ。」
今まで数多くの嫌がらせや暴言を受けていたが、まさか自分の感情ひとつでここまでする人間だとは思っていなかった。おそらくここで何を言っても、鈴木さんは部長としての権限を使い、俺が大事にしてきたプロジェクトを乗っ取るだろう。
もう、ここまでされてこれ以上付き合っていくことはできない。
「分かりました。じゃあ俺は辞めさせてもらいますよ。」
俺はデスクの引き出しから、あらかじめ用意していた退職届を取り出し、その場に叩きつけた。
実は鈴木さんからの嫌がらせや暴言が日々悪化していく中で、いずれ自分でも許容できなくなる時が来るのではないかと以前から思っていた。それに加えて、少し前からロボット専門のベンチャー企業から誘いを受けていたのだ。
正直、願ってもない誘いではあったが、今の会社には恩がある。非常に悩み、妻にも相談し、夫婦で何度も話し合いを重ねていた。新しいベンチャー企業ということで収入面に不安があり、妻に苦労をかけるのではないかと心配していたが、話を聞いた妻は「あなたの好きなようにしたらいい」と応援してくれた。
それでもなかなか踏ん切りがつかなかったのだが、鈴木さんの「首」という言葉が、俺の背中を押してくれたのだ。
「やっと学歴のない無能な年寄りを追い出せたよ。ああ、よかった。これで俺も楽に仕事ができるわ。」
鈴木さんは嬉しそうにそう言った。俺は彼に迷惑をかけられたことはあっても、迷惑をかけたことはないはずだ。言い返したくなったが、もう辞めるのだ。何を言っても無駄だろう。
「お世話になりました。」
鈴木さんの発言はスルーし、挨拶をしてその場を去った。
俺は会社を辞めることを、今までよくしてくれた同僚たちに報告した。
「え? お前やめるのか? なんだって急に。」
同僚たちも驚いていたが、理由を話すと納得してくれた。
「俺たちがいなくなったら、先が不安だよ。」
俺と同様に昭和生まれの同僚たちは、俺がいなくなることでこの先どうなるのか不安なようだった。そこで俺はある提案をした。
「実はな、俺、転職するんだ。その転職先は今技術者が不足していて、少しでも多くの技術者を欲しがってるんだよ。どうだ? 俺と一緒に来ないか?」
転職先からは「他にいい技術者を知っていたら紹介してほしい」と言われていた。俺の周囲の人間たちは技術者として優秀な人たちだ。この先俺がいなくなれば、きっと鈴木さんはターゲットを別の人間に変えて嫌がらせをするだろう。優秀な技術者たちが鈴木さんのせいで潰されてしまうのは見ていられない。鈴木さんに潰されるくらいなら、絶対に俺と一緒に転職した方がいい。
同僚たちは少し考えていたが、すぐに気持ちが決まったようだった。
「もう鈴木さんには付き合いきれん。俺たちも行くよ。」
彼らも鈴木さんに対し、強い不満を抱えていた。
俺が辞めた翌日、同僚たちは会社に全員で辞表を提出した。会社の中ではちょっとした騒ぎになり、彼らは引き止められたらしい。しかし、同僚たちの意思は固く、引き止める上司たちを振り切って会社を辞めてきたという。
こうして、俺を含めて辞めた全員がベンチャー企業で新しいスタートを切った。しかも、俺の技術は高く評価され、「技術部門を引っ張っていってほしい」と重役待遇で迎えてくれた。こんなに素晴らしい待遇でいいのかと思うほどだった。
新しく働き始めてから、本当に仕事がしやすいことに感動した。ストレスの原因だった鈴木さんがいないだけで、これほど気持ちが楽になるとは。無駄な仕事が増えることも、不快な言葉を浴びせられることもない。それだけで快適に仕事ができるのだと、改めて俺たちは鈴木さんから日々ストレスを与えられていたのだと感じた。
転職先の会社は学歴で判断したりしない。一人ひとりの技術をしっかりと評価してくれる会社だった。俺たちは生き生きと仕事ができる喜びを噛みしめていた。
新しい職場で働き始めて数日後、俺の携帯に着信が入った。電話の相手を確認すると、鈴木さんだった。
今更辞めた俺に何の用だろうか。正直もう関わりたくないが、放置してしつこく着信が来るのも面倒だ。
「はい、もしもし。」
「以前あんたがやってたプロジェクト、今すぐ出社して完成させろ。」
電話に出た俺に、いきなり命令口調でそう言ってきた。
「はい? 俺はもう会社を辞めていますけど。有名大卒の新人さんにやってもらうって言ってましたよね。その人に頼めばいいじゃないですか。」
「いや、それがその新人、文系でロボットの知識なんか全くなくて、プロジェクトが進まないんだよ。」
鈴木さんはかなり焦っているようで、俺に怒りをぶつけるように答えた。
返す言葉が見つからなかった。あれだけ偉そうに言って俺を追い出しておいて、新入社員がどんな人間かも分かっていないとは。きっと大学名だけで採用したのだろう。いくら学歴が良かったとしても、専門的な知識がない人間があの大きなプロジェクトを進められるはずがない。そんなことも分からない人間が部長という役職についていること自体、大きな問題だろう。
「おい、聞いてるのか? 早く会社に戻れ。」
呆けて黙っていると、鈴木さんはせかすようになった。
焦っているのは、このプロジェクトが前の会社にとって大きな意味を持っているからだろう。鈴木さんに取り上げられてしまったプロジェクトは大手企業と取り組んで行われており、会社の今後を左右するレベルのものだった。鈴木さんもその重要性を理解していたからこそ、俺に難癖をつけてプロジェクトを奪ったのだろう。おそらく彼の思惑は、俺からプロジェクトを取り上げ、高学歴の新人に完成させることで手柄を独り占めしようというものだったのだ。しかし結局自分の手には負えなくなり、俺に何とかしろと言ってきている。
俺に対していつも酷い言葉を浴びせ、自分の思い通りにしようと俺を無理やり追い出したのは鈴木さん自身だ。自分がちょっと困ったら戻って来いだなんて、そんな滅茶苦茶な話があってたまるか。それに、会社の人間ではない相手に命令口調で物を言うなんて常識にも欠けている。
もしも俺が会社に戻ってプロジェクトを完成させたとしても、その手柄を鈴木さんは一人占めするだろう。今更手を貸す理由が、俺には見つからない。
「あんたみたいな年寄り、最終職も決まってないで家でゴロゴロしてるんだろう。早く来い。」
人のことを舐めすぎている。さすがに鈴木さんの暴言に、俺はカチンと来てしまった。
「俺はもう、別の会社に誘われて入社してるんですよ。」
「え? そ、そうなのか。」
「それに転職先の企業は、俺の才能を認めてくれて、かなりいい待遇なんです。定年も近いおっさんで悪かったですね。ですが、俺にはロボットに関する知識も技術もそれなりにあるんです。長年取り組んできたからこそ。」
先ほどまでの口ぶりからも、まさか俺がこんなすぐに別の企業で働いているとは想定していなかったようだ。返す言葉が見つからないらしく、鈴木さんは無言になってしまった。しかし、他の技術者たちも辞めてしまった。今、鈴木さんが頼れるのは俺しかいないらしい。
「いやあ、今までちょっと冗談言って、嫌な気持ちにさせたかもしれないけどさ、あんたの力が必要なんだよね。頼むよ。」
先ほどまで高圧的だった鈴木さんが、俺に媚びるように頼み込んでくる。鈴木さん的には、俺に対する今までの暴言を「ちょっとした冗談」として片付けたいらしい。だが、俺からすれば、冗談で片付けられるような言葉たちではなかった。人を年寄り扱いし、散々俺のことを馬鹿にし、けなし続けてきた鈴木さん。あの酷い言葉の数々が冗談だというなら、それは鈴木さんの価値観が常識から著しく逸脱しているだけのこと。今までされたことを考えれば、俺が戻りたいと思うわけがない。
いい機会だ。今までの気持ちを吐き出すように、俺は口を開いた。
「俺は絶対に帰りませんし、手伝いませんよ。俺を辞めさせたのは、鈴木さんじゃないですか。自分の力で頑張ってくださいね。」
言いたいことを一気に口に出し、満足した俺は鈴木さんとの電話を切った。また連絡が来ると面倒だったので、その直後に鈴木さんの番号を着信拒否に設定した。これでもう連絡も来ないだろう。もう関わることもないな。どこかすっきりとした気持ちだった。
鈴木さんからの電話から少し経った頃、同僚との会話の中で鈴木さんの話が出た。
「鈴木さんの話、聞いたか?」
何も知らなかった俺に、同僚が話してくれた。鈴木さんは結局、自分の力だけではプロジェクトを完成させることができなかったようだ。それはそうだろう。一緒に仕事をしていた頃に鈴木さんの仕事ぶりを見ていたが、彼にあのプロジェクトを完成させるほどの力量があるとは思えなかった。
結局、そのプロジェクトは「これ以上進めることができない」と判断され、中止になってしまったらしい。中止になっただけではなく、プロジェクト中止に伴う賠償金を、鈴木さんの会社が大手企業に支払うことになってしまった。かなり力を入れていたプロジェクトだっただけに、その賠償金額はかなりの額だったという。
大きな損害によって、前の会社の経営は一気に傾いてしまったらしい。もちろん、その原因となった鈴木さんは責任を厳しく追求された。社長の甥っ子ではあったが、ここまで大きな事態になってしまっては、さすがの社長も彼をかばえなかったようだ。鈴木さんは解雇になったらしく、会社を去り、その後を知る者はいないようだ。
その後、前の会社は立て直しを図ろうとしたようだが、俺と共に技術者たち全員が別の会社へ転職してしまい、残っていなかった。技術者のいない状態では新しい商品も開発できないし、既存製品の保守点検すら行えないという悲惨な状態になってしまったようだ。そのため、前の会社はあっという間に倒産してしまったという。
長年お世話になった会社がなくなってしまったことは残念でならない。だが、これは社長が身内を優遇したことが招いた結果なのだから、仕方ないのかもしれない。
それに、俺は後ろばかりを見ていられない。俺たちが転職した会社は業績も右肩上がりで、活躍の幅を広げているため、これからも成長が見込まれるだろう。最近は宇宙ビジネスにも進出しており、テレビで取り上げられることもあった。俺が開発した製品について取材を受けることもあり、メディアに出る回数も最近増えてきている。
メディアでは「一流の技術者」などと持ち上げられることもあるが、俺はただ自分の仕事をこなしているだけだ。俺がメディアに出ることで、技術職に興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思いながら、今日も俺は新しい製品作りに励んでいる。



